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特定地方交通線 : ミニ英和和英辞書
特定地方交通線[とくていちほうこうつうせん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

特定 : [とくてい]
  1. (adj-na,n,vs) specific 2. special 3. particular 
: [ち]
  1. (n,n-suf) earth 
地方 : [ちほう]
 【名詞】 1. area 2. locality 3. district 4. region 5. the coast 
: [ほう]
  1. (n-adv,n) side 2. direction 3. way 
交通 : [こうつう]
  1. (n,vs) communication 2. transportation 3. traffic 4. intercourse 
: [つう]
  1. (adj-na,n) (1) connoisseur 2. authority 3. (2) counter for letters, notes, documents, etc. 

特定地方交通線 : ウィキペディア日本語版
特定地方交通線[とくていちほうこうつうせん]
特定地方交通線(とくていちほうこうつうせん)は、「日本国有鉄道経営再建促進特別措置法」(国鉄再建法)に規定する地方交通線のうち、バス転換が適当とされた旅客輸送密度4,000人未満の国鉄路線のことである。
赤字ローカル線」と呼ばれたこともあるが、この中から、輸送密度等の条件を勘案して第1次第2次第3次廃止対象路線が選定され、廃止対象から取り下げられた2線を除くすべての対象路線が最終的に代替バス第三セクター鉄道などに転換された。
== 廃止路線の選定 ==

1980年10月、国鉄再建法が成立した。翌1981年3月に国鉄再建法施行令が出され、国有鉄道線路名称に準じて国鉄再建法施行令別表に掲げられた路線を対象に、同月出された運輸省告示で、国鉄再建法施行令で定められた基準により1977年 - 1979年度の平均の輸送人員等によって国鉄路線を「幹線」「地方交通線」に分類、さらに地方交通線のうち輸送密度が4,000人/日未満である路線はバスによる輸送を行うことが適当であるとして「特定地方交通線」に指定し、廃止対象としたものである。
参考:運輸省告示の原案とされる日本国有鉄道が提出した鉄道路線の区分一覧
特定地方交通線は地域への影響を考慮し、路線の営業キロ輸送量などによって、第1次、第2次、第3次廃止対象路線に分類された(詳しい選定基準は後述)。この選定基準の機械的な運用により、名古屋四日市方面と南紀尾鷲新宮)・伊勢志摩伊勢市鳥羽)方面とを短絡する役割を持つ伊勢線が線内を当時無停車で走っていた〔2015年現在は快速「みえ」を含めた全列車が鈴鹿駅(「みえ」は上りの一部のみ中瀬古駅にも)に停車する。〕特急南紀」の乗客数が輸送密度に算入されなかったことで廃止対象となったり、中村線のように予土線土讃本線を結ぶ窪川 - 川奥信号場間が分断される可能性が生じても廃止対象となったりした。
鉄道評論家(鉄道アナリスト)の川島令三は、第3次廃止対象路線に指定された岡多線(現・愛知環状鉄道線)について「1998年度現在の輸送密度(約5,138人)から見て、第三セクターではなくJR東海の路線となっていてもおかしくない路線である。国鉄は各線の事情をいっさい考慮せず、一律に(特定地方交通線に)指定して(廃止・第三セクターへの経営分離をして)しまうというミスを犯してしまった」と指摘している〔川島令三『全国鉄道事情大研究 名古屋東部篇』草思社、p.211 (ISBN 4794211406 / ISBN 978-4794211408) 2002年6月25日第1刷発行〕。また、伊勢線については「伊勢線の営業成績が悪かったのは、伊勢鉄道に継承された時点で普通の運転本数は7往復/日のまま、優等列車も『南紀』4往復/日のままという国鉄の消極的経営の結果であり、名古屋と南紀・伊勢志摩方面の短絡線として積極経営すれば国鉄の重要路線となったはずである」と、当時の国鉄の経営姿勢と伊勢線の第三セクター転換に疑問を投げかけた上で「機械的に地方交通線に指定するのは疑問だという声は大きかった」と述べている〔。
ただし、輸送密度が4,000人/日未満であっても、次の条件に該当する51線区は除外された〔地域政策研究プロジェクト編『鉄道と地域発展』2014年、勁草書房pp.148-149 ただし、この中では除外事由2及び3は8線区存在するとされる。その一覧による場合は、山田線、日南線、肥薩線の除外事由は1または4である。詳細不明〕。
# ピーク時の乗客が一方向1時間あたり1,000人を超す(第1次廃止対象路線には該当線区なし。2次対象から除外されたのは飯山線〔、3次対象から除外されたのは宗谷本線石北本線富良野線札沼線江差線津軽線八戸線五能線米坂線磐越東線烏山線水郡線小海線参宮線姫新線因美線境線福塩線芸備線可部線山口線小野田線香椎線唐津線後藤寺線日田彦山線三角線鉄道ジャーナル1984年11月号NO.213の131ページ〕)
# 代替輸送道路が未整備(1次対象から除外は深名線が該当する〔〔では「第2次は北海道内では深名線を含む15線」とある。〕〔広報るもい1983年によれば第2次 。また、そもそも深名線は盲腸線ではなく、営業キロからしても第一次の対象にならないと思われる。〕〔鉄道ジャーナル1983年2月号NO.192の91ページでは「2次選定から除外」とある。〕。2次除外木次線三江線予土線〔。3次除外山田線日南線肥薩線〔。また、岩泉線名松線は第2次特定地方交通線に選定され廃止承認が申請されたが、後にこの理由で除外され廃止承認申請を取り下げ〔池田光雅『鉄道総合年表 1972-93』中央書院、1993年、pp.84,110,111〕)
# 代替輸送道路が積雪で年10日以上通行不可能(1次該当なし。2次除外只見線越美北線〔。3次該当なし)
# 平均乗車キロが30kmを超え、輸送密度が1,000人/日以上(1次該当なし。2次除外釧網本線留萠本線日高本線大湊線気仙沼線〔。3次除外花輪線釜石線北上線大船渡線陸羽西線小浜線吉都線〔)
なお、除外によらない地方交通線(輸送密度4,000人/日以上の国鉄維持路線)は、次の41線。
:田沢湖線陸羽東線石巻線男鹿線左沢線越後線弥彦線吾妻線八高線日光線鹿島線久留里線東金線身延線飯田線武豊線太多線高山本線大糸線七尾線富山港線城端線氷見線桜井線和歌山線播但線加古川線舞鶴線赤穂線津山線吉備線岩徳線鳴門線徳島本線牟岐線内子線大村線久大本線筑豊本線豊肥本線指宿枕崎線〔鉄道ジャーナル1989年10月号NO.276〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「特定地方交通線」の詳細全文を読む




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