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灰吹銀 : ミニ英和和英辞書
灰吹銀[はいふきぎん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [はい]
 【名詞】 1. ash 
: [ぎん, しろがね]
 【名詞】 1. (1) silver 2. silver coin 3. silver paint

灰吹銀 : ウィキペディア日本語版
灰吹銀[はいふきぎん]

灰吹銀(はいふきぎん)は、銀山から山出しされ、灰吹法により製錬された地金である。山吹銀あるいは山出し銀とも呼ばれる。
== 灰吹法による製錬 ==
銀黒と呼ばれる自然銀輝銀鉱の微粒子を含む鉱石、あるいは少量銀を含有する黄銅鉱などの鉱石にまたは方鉛鉱を加え、鎔融すると銀は鎔融鉛のなかに溶け込む。これを荒吹と呼ぶ。この銀を溶かし込んだ鉛は貴鉛(きえん)と呼ばれ、鎔融した状態で分離され、骨灰製の灰吹爐あるいは坩堝で空気を吹きつけながら鎔解すると、鉛は空気中の酸素と反応し酸化鉛となり骨灰に吸収され、酸化されにくい銀が残る〔小葉田淳 『日本鉱山史の研究』 岩波書店、1968年〕〔酸化銀は、酸化鉛および酸化銅のような卑金属酸化物とは異なり、熱力学的に不安定であり、高温条件下の空気中で生成しにくいためである。〕。これが灰吹銀である。
また銀を含有する荒銅(粗銅)を鎔融し鉛を加え、徐々に冷却し800℃前後に保つと、鉛に対する溶解度の小さい精固体として析出し、依然鎔融している鉛の中には溶解度の大きい銀が溶け込み、精銅から分離すると貴鉛が得られる。荒銅から灰吹法により銀を取り出す作業は特に南蛮吹(なんばんぶき)あるいは南蛮絞(なんばんしぼり)と呼ばれ、取り出された灰吹銀は絞銀(しぼりぎん)と呼ばれた。
さらに鉛の鉱石である方鉛鉱も0.1~0.2%程度の銀を含んでいるのが普通であり、取り出された粗鉛地金にも少量の銀が含まれ貴鉛に加わる。日本最古の銀産出の記録が残る対馬銀山においては、含銀方鉛鉱を山上に運び数十日間焼き続けて銀を残すという酸化製錬法が用いられた〔〔木下亀城、小川留太郎 『標準原色図鑑全集6 岩石鉱物』 保育社、1967年〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「灰吹銀」の詳細全文を読む




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