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春日権現験記(かすがごんげんけんき)は、藤原氏の氏神である春日神(春日権現)の霊験を描いた鎌倉時代の絵巻物。春日権現験記絵巻、春日権現霊験記絵巻などの別名がある〔近畿大学中央図書館、2012年3月3日〕。絹本著色、巻子装、全20巻(他に目録1巻)、三の丸尚蔵館所蔵。1309年(延慶2年)に時の左大臣・西園寺公衡の発案で、宮廷絵所の長・高階隆兼によって描かれ、春日大社に奉納された。全21巻(うち1巻は目録と序文のみ)。最高峰の大和絵で描かれた社寺縁起絵巻の代表作であると同時に、全巻が揃い、制作者が判明していることや、当時の風俗が細かく描かれていることなどから、日本の中世を知る貴重な歴史的資料とみなされている〔 奈良女子大学図書館〕。 == 概要 == 藤原氏一門の繁栄を祈願するために春日明神から受けた加護と霊験を綴った絵巻物であり、詞書の執筆は鷹司基忠とその息子である冬平、良信(興福寺の学僧)、冬基の3兄弟が担当し、編集は、興福寺の学僧・覚円(西園寺公衡の弟)による。 目録巻を除く全20巻に、93節の詞書と同数の挿絵が収録されており(タイトル数は56、説話としては72)、明恵、貞慶、増誉、白河院、藤原俊盛、藤原忠実などが登場する。朝廷の貴族を中心とした説話集(承平-貞応年間のうちの937年~1222年まで)と、興福寺の僧を中心とした説話集(元慶-嘉元年間のうちの880年~1304年まで)の二部構成になっており、美術的価値だけでなく、中世日本の信仰を知る優れた宗教文学作品になっている〔「中世の藝術と宗教『春日権現験記』の場合」 ロイヤル・タイラー、『世界の中の日本: 国際シンポジウム』国際日本文化研究センター〕。 原本は高価な絹地に金泥と濃彩を多用して描かれており、宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵している。模本は、東京国立博物館、国立国会図書館、春日大社、陽明文庫などが所蔵(いずれも18世紀以降の模写)。 春日神社の造営の様子をはじめ、土蔵、天井など、記録として残っている日本美術の中では、初めて描かれたものと言われている〔『日本人とすまい3 しきり』リビング・デザイン・センター、1997年11月7日〕。天狗も最も古い絵と言われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「春日権現験記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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