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九九式普通実包 : ミニ英和和英辞書
九九式普通実包[きゅうきゅうしきふつうじっぽう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [く]
  1. (num) nine 
九九 : [くく]
 【名詞】 1. multiplication table 
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 
: [ふ]
 【名詞】 1. widely 2. generally 
普通 : [ふつう]
  1. (adj-na,adj-no,adv,n) (1) generally 2. ordinarily 3. usually 4. (2) train that stops at every station 
: [つう]
  1. (adj-na,n) (1) connoisseur 2. authority 3. (2) counter for letters, notes, documents, etc. 
: [み, じつ]
 【名詞】 1. fruit 2. nut 3. seed 4. content 5. good result 
実包 : [じっぽう]
 (n) ball cartridge

九九式普通実包 : ウィキペディア日本語版
九九式普通実包[きゅうきゅうしきふつうじっぽう]

九九式普通実包(きゅうきゅうしきふつうじっぽう)とは、日本陸軍が使用した7.7mm弾薬の名称である。九二式実包と薬莢の外形がほぼ同じであり、九九式短小銃九九式軽機関銃一式重機関銃用の弾薬ながら、九二式重機関銃九七式車載重機関銃からも発射可能である。しかしながら、九二式実包は九九式短小銃、あるいは他の7.7mm銃から発射できないことがあった。これは、旧製品の九二式実包のリムが半起縁(セミリムド)の形状をしていたことが原因である。なお、新製品の無起縁(リムレス)の九二式実包は使用できた〔『実包の概説』〕。
本実包の規格は7.7mm×58である。
== 概要 ==
1919年(大正8年)12月、来たるべき小銃口径改正に備え、将来採用されるべき7.7mm歩兵銃および騎銃の設計要領書が陸軍技術本部より提示された。同時に使用実包の設計要領も示され、実包全長80mm、薬莢全長58mm、薬莢起縁部外径12.1mm等、この時点で後の7.7mm小銃用実包の薬莢外形がおおよそ決定された〔陸軍技術本部『小銃審査の件』〕。その後も幾度か7.7mm小銃の試験が行なわれたが、いずれも性能不足により採用には至らなかった。なお、この時に設計された実包は、作動の確実性を期すために薬莢起縁部外径を12.7mmとした他は、ほぼ同仕様のまま八九式普通実包として航空機関銃用に採用された。また、この起縁部外径を増した薬莢は九二式重機関銃でも使用された。
1938年(昭和13年)10月、三八式歩兵銃に使用されていた三八式実包は口径が6.5mmであることから威力が小さく、また生産・補給の観点から7.7mm重機関銃との弾薬共通化を図る必要に迫られたことから、陸軍技術本部により新型7.7mm小銃の開発が始められた。この実包の外形は九二式普通実包と同一とし、さらにこれより反動を抑えることが必要とされた〔佐山二郎『小銃 拳銃 機関銃入門』101頁。〕。
同年12月に弾薬の生産・補給効率の向上等を図るため企図された弾薬統制要領〔陸軍軍需審議会『弾薬統制要領規程の件』〕に基づき、九二式実包が無起縁となることが決定した。これに伴い九九式小銃および九九式軽機関銃でも無起縁の九二式実包を用いて開発が進められていたが、小銃および軽機関銃用としては反動が強すぎたため、装薬および弾丸重量を減らした九九式普通実包が開発されるに至った。
本実包は人馬の殺傷を目的とする。それまでに制定されていた九七式普通実包に比べ、より近距離目標の射撃に適していた。また、本実包は九二式重機関銃、九七式車載重機関銃、九九式小銃、九九式短小銃で共用できた。
弾丸はマンガン黄銅で被甲してあり、弾身は硬鉛第二種を使用した。弾長は31ミリ、弾径7.9mm、弾量約11.8gである。装薬には三番管状薬、または九九式用新試製方形薬(後の三番小銃薬)2.8gを使用した。薬莢および雷管は九七式車載重機関銃弾薬九七式普通実包と同一のものを使用した。実包全体の重量は25.5gで、全長は80mmである。なお、九九式普通実包の弾丸前部の形状は、九二式普通実包のものと較べるとやや丸みを帯びている。
本実包は九九式小銃、九九式短小銃、九九式軽機関銃の制定に伴い、主として小銃および軽機関銃用として使用し、併せて九二式重機関銃、九七式車載重機関銃にも使用できる実包として審査が行なわれた。審査は1938年(昭和13年)10月、1939年(昭和14年)3月、同年6月、同年12月にわたり、伊良湖射場と富津射場において弾道性と殺傷能力を試験した結果、実用に適するものと認められ、1940年(昭和15年)3月31日に「九九式軽機関銃弾薬九九式普通実包」として仮制式制定が上申された〔陸軍技術本部『九九式軽機関銃弾薬九九式普通実包仮制式制定の件』〕。
本実包に採用された弾丸は、前部から中部にかけての被甲厚が厚く、かつ後部が薄くなっており、1913年(大正2年)2月に制定された三八式実包の新型弾丸と同様に、弾丸の重心を後部に移し、かつ圧拡作用が良好になる様に企図されていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「九九式普通実包」の詳細全文を読む




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