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第4次伊藤内閣 : ミニ英和和英辞書
第4次伊藤内閣[だい4じいとうないかく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [だい]
 (n,pref) ordinal
: [つぎ]
  1. (n,adj-no) (1) next 2. following 3. subsequent 4. (2) stage 5. station 
: [ふじ]
 【名詞】 1. wisteria 
: [うち]
 【名詞】 1. inside 
内閣 : [ないかく]
 【名詞】 1. cabinet 2. (government) ministry 

第4次伊藤内閣 : ウィキペディア日本語版
第4次伊藤内閣[だい4じいとうないかく]


== 概要 ==
これまでの3度の伊藤内閣と異なり、伊藤系官僚と旧憲政党によって結成された立憲政友会を与党とする事実上の政党内閣である。1900年(明治33年)9月15日に同党が結成されると、前首相山縣有朋が結党直後の同党を揺さぶるために総裁に就任した伊藤に強引に政権を押し付ける形で成立した。外務大臣加藤高明陸軍大臣桂太郎海軍大臣山本権兵衛以外は全員が政友会に入党していた〔伊藤、P442 - P444、井上寿一『政友会と民政党』2012年、中公新書、P7。〕。だが、伊藤が大蔵大臣を長年の盟友井上馨にしようとした所、伊藤の部下で政友会幹部の渡辺国武が抗議の意味をこめて脱会を表明したばかりか、組閣前の10月9日10日に新聞に政友会批判記事を掲載する騒ぎに発展した。この件は井上の蔵相辞退と伊藤の渡辺に対する蔵相任命で解決したが、山縣の思惑通り政友会は組閣前から早くも足並みを乱していた〔佐々木、P240 - P244、伊藤、P444 - P445、瀧井、P195 - P201。〕。
山縣は陸軍貴族院を利用して政友会攻撃を行い、それにより政友会の実力者であった逓信大臣星亨が東京市参事会などで起こった贈収賄事件の関与を貴族院から攻撃され、12月22日に星が汚職で辞職に追い込まれると(後任は原敬)、未だに融和が進んでいなかった伊藤系官僚と旧憲政党系の意見対立が露呈する。星の辞職から3日後の25日に第15回帝国議会が開会されると予算案を巡る政争が起こり、衆議院は政友会が大多数で押さえていたが、貴族院の反発で予算案は通過出来ず、年が明けた1901年(明治34年)2月27日から3月8日まで議会を停会して時間稼ぎする間に伊藤は山縣・井上・松方正義西郷従道など元老と協議を行い、12日明治天皇詔書によって16日に貴族院も予算案を可決、漸く事態を収拾した。
一方、政友会内部では鉄道の新規着工を要求する予算を求める声が上がり、それを新しい逓信大臣であった原が必死に押止めていたが、そんな折に渡辺が「公債に依存した事業の全停止」を提案した。当時、鉄道敷設法によって鉄道建設は鉄道公債の発行によって全て賄うこととされており、この提案は新規どころか既存の鉄道工事も全て停止すると言っているのにも等しかった。これに激怒した原や他の閣僚達の抗議を受けた渡辺が孤立するに至って、伊藤は5月2日に単独で首相を辞任し、10日から班列であった西園寺公望枢密院議長が臨時首相を務めた後、6月2日に桂太郎が首相となり第1次桂内閣が発足した。
なお、伊藤辞任から2日後の5月4日に元老会議が開かれ、伊藤は元老達からの推薦を貰い再登板を狙ったとされるが実現せず、井上が16日に天皇からの大命降下を受けたが人選に失敗したため23日に辞退、改めて元老が協議した結果桂が首相就任するに至った。山縣の腹心だった桂は所属していた山縣の派閥から人材を引き抜き超然内閣を作ったが、政友会との連携も必要と認識していたため、西園寺が率いる政友会と手を組み後の桂園時代が到来した〔佐々木、P245 - P253、伊藤、P445 - P457、瀧井、P201 - P203。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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