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煎茶道 : ミニ英和和英辞書
煎茶道[せんちゃどう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [せん]
 【名詞】 1. broil 2. parch 3. roast 4. fire (tea) 5. boil down (in oil)
煎茶 : [せんちゃ]
 【名詞】 1. green tea 2. tea leaves
: [ちゃ]
 【名詞】 1. tea 
茶道 : [さどう, ちゃどう]
  1. (ok) (n) tea ceremony 2. Way of Tea 

煎茶道 : ウィキペディア日本語版
煎茶道[せんちゃどう]

煎茶道(せんちゃどう)は、広義には茶道の一種。ただし、一般的には茶道は抹茶を用いる抹茶道を指すことから、急須等を用いて煎茶玉露などの茶葉に湯を注いで飲む形式を採る煎茶道は、茶道とは別のものとして捉えられている。
==日本における歴史==
日本における煎茶道の開祖は、江戸時代初期に禅宗の一つである黄檗宗を開いた隠元隆琦とされている。このことから、現在も全日本煎茶道連盟の事務局は京都の黄檗山萬福寺内に置かれ、同連盟の会長は萬福寺の管長が兼務することが慣わしとなっている。
18世紀、茶道の世界において形式化が進みつつあったことへの反発に加え、煎茶自体が当時最新の中国文化であったことなどから、形式にとらわれずに煎茶を飲みながら清談を交わす、いわゆる「煎茶趣味」が文人の間で急速に広まった。中でも売茶翁と呼ばれる畸人の禅僧は、道士服を着て簡単な茶道具を持ち京都の各所で定価を定めず煎茶を供し評判となった。「茶の湯」が侘びを重んじたのに対し、売茶翁をはじめとする煎茶愛好者たちは、古代中国の隠遁する賢人のような自由と精神の気高さを表す風流を重んじた。しかし売茶翁の死後、煎茶道はその弟子たちによって茶道具に対する崇拝、血統、体系化された儀礼、独自の作法や美意識といった形式に支配されカルト化していった〔ヴィクター・H・モア、アーリン・ホー著 忠平美幸訳『お茶の歴史』、河出書房新社、2010年、pp.116-1118〕。
この動きの中で、主に「より美味しいお茶を味わうため」の技術を追求する目的に加え茶道の流儀などを参考とし、一定の形式や礼法を定めた「宗匠派」と呼ばれる一派も生まれる。
こうした伝統の出現により、茶の栽培や加工製茶業が発展し、煎茶は江戸や京都・大坂を中心に上流階級に広く普及した。
その後明治・大正期の文明開化の流れの中で西洋文化がもてはやされたことから、中国文化に由来する煎茶道は一時衰退を余儀なくされるが、昭和に入り煎茶道を復興しようとする動きが各地で盛んとなり、1956年には全日本煎茶道連盟が設立される。1960~1970年代には煎茶道は一時隆盛を迎えるが、近年煎茶の大衆化が進むにつれ煎茶道への関心は薄れてきており、現在動きは停滞している状況である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「煎茶道」の詳細全文を読む




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