翻訳と辞書
Words near each other
・ 本位牌
・ 本位田祥男
・ 本位記号
・ 本位貨幣
・ 本位金貨
・ 本位銀貨
・ 本住吉神社
・ 本住坊
・ 本住寺
・ 本佐倉城
本佐録
・ 本体
・ 本体冠体説
・ 本体同時発売ソフト
・ 本体楊心流
・ 本体論
・ 本佛寺
・ 本保和也
・ 本保氏
・ 本保県


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

本佐録 : ミニ英和和英辞書
本佐録[ほんさろく]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ほん, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 
: [さ]
 【名詞】 1. help 

本佐録 : ウィキペディア日本語版
本佐録[ほんさろく]
本佐録(ほんさろく)とは、江戸時代初期に天下国家の統治について記した書。古くから本多佐渡守正信の著作と伝えられ、書名それに由来しているが、藤原惺窩の著作とする説もある。また、書名も『治国大概』『天下国家之要録』などの別名がある。
== 概要 ==
早い時期から著者を本多正信とする説には異論があり、これに対して木下順庵は同書を「王道の最中」と評して、儒教と現実政治に通じた人物の著作であるとして徳川家康秀忠に仕えた正信の著作と考えるのが相応しいとする説を唱え、その門人である室鳩巣新井白石はそれぞれ『題言』・『本佐録考』を著してこれを肯定した。だが、客観的に正信の著作であることを証明するには至っていない。
だが、これに対して藤原惺窩の著作である『仮名性理』の記述に類似した表現や記述が見られ、両者を同一人による著作とする説もある。だが、この説も『仮名性理』そのものが惺窩の著作であることを疑問視する説もあり、『仮名性理』の著作と同一人物の著作であったとしてもただちに惺窩の著作とすることはできないとする説もある。従って、実際の著者については現時点では不詳である。
「天道を知る事」、「身を瑞する〔〈ただする〉〕事」、「諸侍の善悪を知る事」「国持の心を知る事」「家を継べき子をえらび、後見の人、おとなやくの人をえらぶ事」、「百姓仕置の事」、「異国と日本の事」の7か条から成り立っており、天下を持つ人(=天下人将軍)が「天道」を重んじながら政治を統治をしていく上で重要なことが説かれている。なお、ここにおける独自の「天道」観はキリスト教の影響を受けているとする説もある〔高木『日本史大事典』〕。
なお、同書においてしばしば取り上げられる「百姓は財の余らぬように不足になきように治むる事、道なり」という言葉は、本来は社会秩序の安定のための方策として説かれたもので、後世に言われるような農民への重税・圧制を肯定したものではないとされている〔尾藤「国史大辞典」〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「本佐録」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.