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山階芳麿 : ミニ英和和英辞書
山階芳麿[やましな よしまろ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [やま]
 【名詞】 1. (1) mountain 2. (2) pile 3. heap 4. (3) climax 5. critical point 
: [かい]
  1. (n,n-suf) -floor (counter) 2. stories 3. storeys 
麿 : [まろ]
 【名詞】 1. (1) (arch) you 2. (2) (person having) thin or shaved eyebrows

山階芳麿 : ウィキペディア日本語版
山階芳麿[やましな よしまろ]

山階 芳麿(やましな よしまろ、1900年明治33年)7月5日 - 1989年平成元年)1月28日)は、日本の元皇族。旧名、芳麿王。山階宮菊麿王同妃範子(先妻)の第二王子。
山階鳥類研究所の創設者。階級陸軍中尉位階勲等は正三位勲一等。爵位侯爵学位理学博士北海道帝国大学)。生前に受けた栄誉及び表彰歴としては第1級ゴールデンアーク勲章受勲及びジャン・デラクール賞受賞などがある。
== 生涯 ==
1900年(明治33年)7月5日、皇族山階宮菊麿王の第2子として東京市麹町区に誕生した。昭和天皇とは実母(範子妃)、香淳皇后とは継母(常子妃)を通じての従兄にあたる。生家は敷地が約5500坪。幼い頃からに興味を持ち、6歳の誕生日に一つがいのオシドリ剥製を贈られる。
1907年(明治40年):学習院初等科入学。学習院中等科のとき、明治天皇からの沙汰により陸軍中央幼年学校予科に入る。陸軍中央幼年学校本科陸軍士官学校(33期)を経て陸軍少尉に任官。砲兵将校となる。
1920年大正9年):7月5日に叙勲、勲一等旭日大綬章受章。皇室の内規に従って臣籍降下を願い出て、7月20日皇族会議で認められる。7月24日大正天皇から山階の家名と侯爵の爵位を与えられ、従四位に叙せられる。陸軍砲兵中尉となるが、動物学研究の望みを断ち難く、軍を退役する。
1925年大正14年)4月21日伯爵酒井(小浜)忠道次女・寿賀子(すがこ)と結婚。1929年昭和4年)4月:東京帝国大学(のちの東京大学)理学部動物学科選科(のちの大学院)に入学(講座主任は谷津直秀教授、担当は田中茂穂助教授(魚類学))、2年にわたって動物学の基礎を学ぶ。1931年昭和6年)3月:東京帝国大学理学部動物学科選科修了。
1932年(昭和7年):山階鳥類研究所の前身である山階家鳥類標本館を設立した(同研究所については後述)。1939年(昭和14年):北海道帝国大学(のちの北海道大学)教授小熊捍(おぐま・まもる)の指導を受け、鳥類の雑種における不妊性の研究に取り組む。1942年(昭和17年):「鳥類雑種の不妊性に関する論文」によって北海道大学から理学博士号を授与された。
その後、鳥類の染色体の研究に取り組み、1947年(昭和22年)に鳥類の分類に染色体による分類法を導入して、国内外から高い評価を得た。1949年(昭和24年)、関連論文の集大成『細胞学に基づく動物の分類』を上梓し、1950年(昭和25年)に日本遺伝学賞を受賞した。戦後のタンパク質不足から、文部省から「ニワトリの増殖」について研究委託を受け、多産で肉質がよいニワトリの品種改良にも取り組んだ。その他、バリケンアヒルの雑種ドバンの増殖研究にも力を入れた。鳥類の保護にも大きな熱意を注ぎ、日本鳥学会会頭、日本鳥類保護連盟会長、国際鳥類保護会議副会長、同アジア部会長等を歴任した。
1966年(昭和41年)、紫綬褒章受章。1977年(昭和52年)、鳥学の世界のノーベル賞とも言われるジャン・デラクール賞を受賞。1978年(昭和53年)、「世界の生物保護に功績があった」としてオランダ王室から第1級ゴールデンアーク勲章を受章した。
1989年平成元年)1月28日、88歳で逝去した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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