翻訳と辞書
Words near each other
・ リーマン・ブラザーズ証券
・ リーマン・ロッホの定理
・ リーマン不況
・ リーマン予想
・ リーマン事件
・ リーマン仮説
・ リーマン和
・ リーマン多様体
・ リーマン幾何
・ リーマン幾何学
リーマン幾何学の基本定理
・ リーマン幾何学の局所定理と大域定理
・ リーマン形式
・ リーマン曲率テンソル
・ リーマン板
・ リーマン球面
・ リーマン積分
・ リーマン空間
・ リーマン計量
・ リーマン関係式


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

リーマン幾何学の基本定理 : ミニ英和和英辞書
リーマン幾何学の基本定理[りーまんきかがくのきほんていり]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

リーマン幾何学 : [りーまんきかがく]
 (n) Riemannian geometry
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ほとほと]
  1. (adv) quite 2. greatly
幾何 : [きか]
 【名詞】 1. geometry 
幾何学 : [きかがく]
 【名詞】 1. geometry 
: [なん]
  1. (int,n) what 
: [がく]
 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge 
: [き, もとい]
 【名詞】 1. basis 
基本 : [きほん]
  1. (n,adj-no) foundation 2. basis 3. standard 
: [ほん, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 
定理 : [ていり]
 【名詞】 1. theorem 2. proposition
: [り]
 【名詞】 1. reason 

リーマン幾何学の基本定理 : ウィキペディア日本語版
リーマン幾何学の基本定理[りーまんきかがくのきほんていり]

リーマン幾何学において、リーマン幾何学の基本定理(fundamental theorem of Riemannian geometry)は、任意のリーマン多様体(あるいは、擬リーマン多様体)には、捩れのない計量接続が一意的に存在するという定理である。この接続は、与えられた計量のレヴィ・チヴィタ接続(Levi-Civita connection)と呼ばれる。ここに、計量接続(あるいは、リーマン接続)は、計量テンソルを保存する接続である。正確には、
リーマン幾何学の基本定理:(''M'', ''g'') をリーマン多様体(あるいは、擬リーマン多様体)とすると、一意に次の条件を満たす接続 ∇ が存在する。
*任意のベクトル場 ''X'', ''Y'', ''Z'' に対し、
::\partial_X \langle Y,Z \rangle = \langle \nabla_X Y,Z \rangle + \langle Y,\nabla_X Z \rangle,
:ここに \partial_X \langle Y,Z \rangle はベクトル場 ''X'' に沿った函数 \langle Y,Z \rangle の微分を表す。
*任意のベクトル場 ''X'', ''Y'' に対し、
::\nabla_XY-\nabla_YX=,
:である。ここに ''Y'' ベクトル場 ''X'', ''Y'' のリーのブラケットである。

第一の条件は、計量テンソルは平行移動により保存されることを意味し、一方、第二の条件は接続 ∇ の捩れテンソルが 0 であることを表している。
基本定理の拡張は、擬リーマン多様体が与えられると、一意に接続が存在し、任意のベクトル値 2-形式を持つ計量テンソルを捩れとして保存するという定理となる。
次のテクニカルな証明は、局所座標系で接続の座標表現であるクリストッフェル記号を示している。与えられた計量に対し、この(局所座標系を使う)方程式の集合は、むしろ複雑である。与えられた計量に対し、クリストッフェルの記号を使うよりも早く、より簡単な方法がある。この方法は、作用積分やオイラー・ラグランジュ方程式を使う方法である。

==証明==
''m'' を ''M'' の次元とし、ある局所座標系で、標準座標のベクトル場
:_i = \frac, \qquad i=1,\dots,m.
を考える。すると、局所的に、計量テンソルの要素 ''gij'' は、
:g_ = \left \langle _i, _j \right \rangle
として与えられる。接続を特定するためには、すべての ''i'', ''j'' と ''k'' に対し、
:\left \langle \nabla_\partial_j, \partial_k \right \rangle
であることで充分である。また、局所的には、接続は、''m''3 滑らかな函数であり、
:\left \,
により与えられる。ここに、
:\nabla_ \partial_j = \sum_l \Gamma^l_ \partial _l
である。捩れのない性質は、
:\nabla_ \partial _j = \nabla_ \partial_i
を意味する。他方、リーマン計量との整合性は、
: \partial_k g_ = \left \langle \nabla_\partial_i, \partial_j \rangle + \langle \partial_i, \nabla_ \partial_j \right \rangle
を意味する。固定された ''i'', ''j'' と ''k'' に対し、置換すると 6 変数の 3つの方程式が与えられる。捩れのない前提は、変数の数が 3 となる。結果として現れる 3つの方程式の線型系は、一意な解
:\left \langle \nabla_\partial_j, \partial_k \right \rangle = \tfrac \left ( \partial_i g_- \partial_k g_ + \partial_j g_ \right ).
を与える。これは第一クリストッフェルの恒等式(first Christoffel identity)である。
アインシュタインの総和記号を使い、
:\left \langle \nabla_\partial_j, \partial_k \right \rangle = \Gamma^l _ g_,
を得る。すなわち、繰り返し使われるインデックスは、すべての値を渡り足し上げる。計量テンソルをひっくり返すと、第二クリストッフェルの恒等式(second Christoffel identity)を得られる。
:\Gamma^l_ = \tfrac \left ( \partial_i g_- \partial_k g_ + \partial_j g_ \right ) g^.
繰り返すが、アインシュタイの総和記法を使う。結果として得られる唯一の接続は、レヴィ・チヴィタ接続と呼ばれる。
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.