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ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯 : ミニ英和和英辞書
ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯[らさりーりょでとるめすのしょうがい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
メス : [めす]
  1. (nl:) (n) scalpel (nl: mes) 2. surgical knife 3. (P), (nl:) (n) scalpel (nl: mes)/surgical knife
: [せい, なま]
  1. (adj-na,n,adj-no) (1) draft (beer) 2. draught 3. (2) raw 4. unprocessed 
生涯 : [しょうがい]
  1. (n-adv,n-t) one's lifetime (i.e. one's existence until death) 
: [はて]
 (n) horizon

ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯 : ウィキペディア日本語版
ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯[らさりーりょでとるめすのしょうがい]

ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯、およびその幸運と不運邦題についてはスペイン文学者の会田由の訳に従ったが、岩波文庫から刊行されている作品では単に『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』が題名で、副題の『およびその幸運と不運』が省かれている。また『トルメス川のラサリーリョ物語』と言った訳も存在する。〕』(スペイン語:''La vida de Lazarillo de Tormes y de sus fortunas y adversidades'')は、16世紀スペイン出版された作者不明の中編小説
下層階級出身で社会寄生的存在を主人公とし、一人称自伝体で語られる写実主義的傾向を持った「ピカレスク小説」〔ピカレスク小説を日本語では悪者小説などと表記し、本項目では、下層階級出身で社会寄生敵存在を主人公とし、一人称の自伝体で語られる文学傾向をピカレスク小説と書いたが、社会批判が見られる作品もピカレスク小説と呼び、この限りではない。詳細はピカレスク小説を参照されたい。〕と呼ばれる小説の形式で書かれており、同時に最初のピカレスク小説とみなされている。また、スペイン文学者長南実は『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』について、ピカレスク小説の最初の、最高の傑作と評している。
あまり自慢にならない両親の間に生まれた主人公ラサロ(''Lázaro'')と言う少年が親元を離れ、盲目を始めとした様々な主人に仕えるといった話が第七章まで一人称の自伝体で構成されている。スペインの繁栄の影で、飢餓や貧困に苛まれる底辺社会の実相をペシミスティックに表現している。
2014年現在、現存する最古の『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』の1554年にスペインのアルカラ・デ・エナーレスブルゴス及びベルギーアントウェルペンの3つの都市で出版された三種類であるが、これらのうちアルカラ・デ・エナーレスで出版された版には「新たに増補せる第2版」と記してあることから、1554年よりも古い版があったことが推定されているものの発見には至っていない。
『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』はピカレスク小説の嚆矢となり〔ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯とは - コトバンク、2014年6月2日閲覧。〕、それまでスペインで流行していた理想主義的傾向が強かった「騎士道物語」に対するパロディ反動として主に16世紀から17世紀にかけて階級を問わずスペインで大流行した。また、スペインに留まらず1560年にはフランス語訳で出版され、1576年には英語訳で出版されるなどヨーロッパ全土に流行をもたらした。
== 内容 ==
主人公のラサロ(愛称はラサリーリョ(''Lazarillo'')〔ラサリーリョ(Lazarillo)はLázaroという名前に縮小辞-illoのついた形で、ラサロの愛称形。〕)はサラマンカのテハーレスと言う村の出身で、トメ・ゴンサーレスとアントーナ・ペレスの第一子としての真ん中で生まれる。
しかしラサロが8歳の頃、父が窃盗の容疑で逮捕されて母一人の手で育てられていたが、ある時盲目の男がラサロを手引きとして引き取りたいと申し出、ラサロは親元を離れて盲目の男の元で仕えることとなった。それ以後、第七章まで一章ずつ様々な主人にラサロが仕えるといった話で物語が展開される。
全体の構成
* まえおき
* 第一話 ラサロが身の上と、何者の子であったかを物語る
 *ラサロの両親に関することや、ラサロが最初に仕えた悪知恵が働く盲目の男についての話が展開される。
* 第二話 ラサロが一人の聖職者に仕えることになった次第と、その男と共に遭遇したことどもについて
* 第三話 ラサロが一人の従士に仕えた次第と、主人と共に遭遇したことについて
 *貧乏人であるが気位の高い従士に仕える話が展開される。
* 第四話 ラサロがメルセード会の修道士に仕えることになった次第と、彼と共に遭遇したことについて
* 第五話 ラサロが一人の贖宥状売り(ブレーロ)に仕えることになった次第と、彼と共に遭遇したことどもについて
 *人を欺く贖宥状(免罪符)売りに仕える話が展開される。
* 第六話 ラサロが一司祭チャプレン)〔会田由訳『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』(岩波文庫1941年版)によると「一司祭」との記述があるためそちらも付記した。〕に仕えることになった次第と、彼と共に遭遇したことについて
* 第七話 ラサロが一人の捕方に仕えることになった次第と、彼と共に遭遇したことについて
 *Bailiff大主教に仕える話が展開され、ラサロは最終的に司祭に仕えていた女中結婚し、トレドで「触れ役」と言う役職に就いて物語が終わる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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