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龐 徳（ほう とく、? - 建安24年（219年8月〔「武帝紀」。〕））は、中国後漢末期の武将。字は令明（れいめい）。涼州南安郡狟道県の人。従兄は龐柔。子は龐会。龐悳とも表記される。『三国志』魏志に伝がある。 関中軍閥の馬騰・馬超父子の配下で、曹操に敗れた馬超が漢中の張魯に身を寄せた時もこれに従ったが、そこで馬超と袂を分かち曹操に仕えた。曹操配下として活動した期間は短かったが、その忠烈な最期を称えられ、史書に名を残す事となった。 == 略歴 == === 涼州の勇士 === 若くして郡使・州の従事となった。その後、初平年間に、涼州軍閥の長の1人である馬騰に従い、羌族や氐族を撃退する功績を挙げ、幾度か昇進し校尉に昇った。 建安年間、先に官渡の戦いで袁紹を大敗させた曹操は、袁紹死後の河北を制圧するため、黎陽で袁紹の子袁譚・袁尚と対峙した。袁譚は高幹と郭援を派遣して、并州方面から河東郡を攻略させた。龐徳は鍾繇の呼びかけに応じて、曹操の援軍として派遣された馬超の軍に従軍し、高幹と郭援を平陽で防ぐ事になった。この時の戦いで龐徳は先鋒を務め、高幹らの軍を散々に破り、郭援を自らの手で討ち取り戦死させた。帰陣した龐徳が弓袋から郭援の首級を取り出して鍾繇に見せると、郭援の叔父でもあった鍾繇が号泣したため、龐徳は謝罪した。しかし鍾繇は「郭援は我が甥とはいえ国賊です。貴公が謝る必要はありません」と答えたという（『魏略』）。この功績により都亭侯に封ぜられ、中郎将に昇進した。 張白騎が弘農で反乱を起こすと、再び曹操の援軍を引き受けた馬騰に従って、両殽で張白騎を討伐した。龐徳は戦う毎に陣を陥れて敵を退け、武勇も馬騰軍随一であった。 馬騰が入朝して衛尉に任命されると、龐徳は馬超にそのまま仕えた。馬超が渭南で曹操と戦って敗れると、馬超に従って漢陽に逃げ込み冀城を死守した。後に龐徳は、再び反乱を起こし敗れた馬超に従って漢中に落ち延び、張魯に従った。馬超が出奔し劉備に仕えた後も、龐徳はそのまま張魯の下に留まった。 215年、曹操が漢中郡を平定した時、張魯と共に曹操に降伏し、その家臣となった。曹操は龐徳の勇猛さを知っていたので重用し、立義将軍に任命し関門亭侯に封じ、所領数を300戸とした。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「ホウ徳」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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