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SPECシリーズの登場人物 : ウィキペディア日本語版
SPECシリーズの登場人物[すぺっくしりーずのとうじょうじんぶつ]

*SPECシリーズ
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SPECシリーズの登場人物(スペックシリーズのとうじょうじんぶつ)では、日本のテレビドラマSPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』から、続編の映画『劇場版 SPEC〜天〜』『劇場版 SPEC〜結〜 漸ノ篇/爻ノ篇』までのシリーズの登場人物について解説する。
前日譚を描くスピンオフの漫画作品『SPEC〜零〜』についてはそちらを参照。
名前横の( )内は読み仮名、〈 〉内は作中初登場時の年齢で、本編、公式サイト、ノベライズ、『SPEC公式解体新書』、『SPEC/Booster Book』、『SPEC全記録集』が出典である。
== 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係 ==
; 当麻 紗綾(とうま さや)〈24〉
:演 - 戸田恵梨香
: 主人公の一人。警部補警視庁公安部未詳事件特別対策係(通称:未詳〈ミショウ〉)捜査官。1985年12月24日生まれ、東京都世田谷区経堂出身。京都大学理学部卒業。
:IQ201と天才的な頭脳の持ち主であり、日本語英語スペイン語を使いこなし、パソコンの画面をスクロールしただけで全て記憶する並み外れた記憶力を持ち、コンピューターに詳しくハッキングも得意であるが、がさつで口が悪い上に喧嘩っ早い性格で、舌打ちを頻繁にするなど人を小馬鹿にしたような言動を取る。何回も財布を失くしたり、漢字が苦手だったりと抜けた一面がある。この他にも、作中では非常識な行動が目立っており、周囲から迷惑がられる事もしばしばである。
:一 十一(ニノマエ)との因縁が絡む、とある事件で左手首を切断する重傷を負い、左腕は三角巾で吊るしている。髪型はボサボサで、服装も通常は紺で夏用がグレーのスーツに白ソックス(ズリ落として履いている)ばかりだが、本人は身なりに気を遣っているつもりらしく、原宿美容院「ACQUA」に通っている。捜査の際には資料をはじめ箸や書道用具、分厚い書籍などを詰め込んだ赤いキャリーバッグを引いて歩き、車輪でしばしば瀬文の足を轢く。
: 刑事であるにも関わらず「窃盗罪」の概念がなく「道に落ちてた照明借りパク罪」や「私の魅力ダイナマイト罪」といった現実には存在しない罪名をまくしたてて野々村や瀬文を呆れさせる。「どんだけー!!」や「キター!」などといった死語を平然と使い、ぶりっ子のように甘えたり茶目っ気を見せる事もあるため、他の登場人物からは呆れられ、瀬文からは暴力的ツッコミを受けている。
:常に脳を使ってカロリーを消費するためかなりの大食いで、毎日のように行きつけの中華料理店「中部日本餃子のCBC」で好物の餃子を大量に注文し平らげており(50人前まで食べられるという)、常にニンニク臭を漂わせている。加えて果物にふりかけやマヨネーズを合わせる極度の味覚音痴。
:突飛な言動とは裏腹に、心根は刑事としての使命感を抱き、犯罪を憎む正義感と義憤を抱えた一面も覗かせ、「人の道を外れてはならない」という強い信念も持つ。一方、犯罪を犯したSPECホルダーたちを裁判にもかけず超法規的に裁くことには抵抗を感じている。
: 物理マニアであり、エルヴィン・シュレーディンガーレフ・ランダウや、京大理学部を目指すきっかけとなった同大学出身者の湯川秀樹ら物理学者を信奉する〔『ザテレビジョン』2010年№42、26-29頁〕。大学卒業後、好奇心から〔FBIで『Xファイル』さながらの事件を研究中に日本の警察にスカウトされ、未詳に配属された経緯がある。
: 人間の持つ無限の可能性という観点や、自身が能力者に遭遇した経験からSPECの存在に肯定的で、被疑者が超能力を使用した可能性も視野に入れた捜査をする。書道4級で、書道をしながら推理するというスタイルを取っており、事件のキーワードを書き連ねながら頭の中の100万個もの膨大な情報量を整理整頓する形で思考し、それを破って紙吹雪のように舞い上げながら「いただきました」の決め台詞と共に最終的な結論を導き出す。その後、犯人の名前や重大なヒントを書き起こす。
:両親と弟を亡くしており、祖母の葉子と2人暮らしだが未詳で寝泊まりしているらしく、家に帰る場面はほとんどない。祖母を「おばあさま」と呼び、両親に対する呼び名は「父上、母上」「お父さん、お母さん」など、ドラマ本編や漫画『零』などによってばらつきがある。女子高生時代はツインテールメガネっ娘で、冬場はセーラー服の下にジャージを着ていた。
:『翔』では自身もまたSPECホルダーであり、左手に死んだSPEC HOLDERを呼び出す能力を宿していることが明らかになる。ニノマエとの対決で左腕を切断するに至った要因ともなった。当麻はSPECを得た理由を「死んだ家族と繋がりたかった」からだと推測している。最初に発現した時には御船千鶴子を呼び出している。ただし、「死者の力を使う」能力ではなく「死者に協力してもらう」能力のため、呼び出すSPEC HOLDERが協力してくれるどうかは関係次第である。
:捜査のパートナーである瀬文とはケンカばかりしているが、彼が未詳に来る原因となった事件で上層部に信じてもらえなかった背景を理解しており、第5・6話の事件では里中を救うために力を貸すなど協力を惜しまない。彼が落ち込んでいる時には餃子入りうどんやすき家の牛丼を食べさせて励まそうとしている。『翔』では、瀬文の失踪の際に誰よりも心配していたのが当麻であると美鈴に指摘されている。
:完結編にあたる『結 爻ノ篇』では多くの人物の犠牲を目の当たりにした上、シンプルプランの非道ぶりに激怒、ついに封印してきたSPECを使い先人類たちと対決、信頼する瀬文に自分を撃ち殺すよう頼み、自身の命と引き換えに世界を救う。その後はこの世の「正しい時間」を知覚する者として空に滲んだ姿で「無間地獄」を漂い、それまでの物語から存在が消えてしまうが、投獄されている瀬文に捕まえられ腕を取り合うことができた。
: 名前の由来は、「当麻」は刀鍛冶の名前より〔「SPEC入門ノ書(植田博樹インタビュー)」『オトナファミ』2011年5月号、エンターブレイン、63頁。〕、「紗綾」も刀のによる〔。ファッションがフレッシュマンスーツを着用し、素足にホワイト・ソックス、靴は革製ダークブラウンのローファーというカリカチュアされたコスチュームで固定されていることについて、堤幸彦はファッションに興味を持たないインテリである当麻が最低限他人に後ろ指を指されないスタイルとして設定したもので、服装を固定することでその意味よりも人物の感情や動きに重点を置くことができるようにこのようにしたと述べている。
:当麻紗綾のキャラクターは、オリコンによる2012年の「好きな刑事ランキング」で5位に選ばれている。
; 瀬文 焚流(せぶみ たける)〈36〉
:演 - 加瀬亮
: 主人公の一人。警部補。未詳捜査官。1974年11月11日生まれ〔初登場時の年齢は36歳とされていたが、この誕生日の設定では実際には35歳のはずである。TBS(2011)p.13〕、神奈川県横須賀市出身。
:若くして警視庁特殊部隊 (SIT) の小隊長を務めた凄腕。外国人犯罪グループとの銃撃戦の最中に不可思議な現象に見舞われたことから、部下である志村を誤射した疑惑を持たれ、未詳へ左遷される。英語と中国語に堪能である。坊主頭であることから、当麻に「ハゲ」と罵られることが多い。鞄の代わりに口を捻った紙袋を持ち歩いており、紙幣や逮捕状、時には拳銃を取り出すこともある。口癖は「○○なめんじゃねぇ / ○○なめんな」(権力、命など)。
: 強い正義感と、高圧的で生真面目な軍人気質の持ち主であり、上下関係を徹底して遵守する反面、配属当初は未詳の緊張感のないオフィスに呆れ、現在の上司である野々村のことを露骨に馬鹿にしていたこともあった。当麻や野々村を初めとした奇人変人揃いの作中においてはかなりの常識人でもある。
:冷静かつドライな捜査に徹し、被疑者に対して躊躇なく発砲するなど攻撃的な態度に出ることもある。SIT在籍時の矜持でもある「命捨てます」を掲げる一方で、志村の一件によるトラウマから「人の死」に強い恐怖心を持っており、「悪人だろうが政治家だろうが、人の命は人の命」と語り、自殺を試みる被疑者や他人の生命を弄ぶような人物に対しては怒りを露にする。
: 未詳に配属された当初は、志村との間に起きた不可解な現象に困惑しながらも、当麻が興味を抱く超能力や霊能力をバカバカしいと一蹴していた。しかし、病を癒すSPECを持つ人物と接触して自身の怪我が完治したことや、SPECの存在を認めざるを得ないような数々の出来事を目の当たりにし、信じられないという思いを抱きつつも受け入れていく。それでも、SPECに対しては、SPEC絡みの事件で自身が散々な目に遭ったからか「私欲の産物」と決め込むなど否定的な態度を貫徹している。
:がさつな当麻には反感を抱き、罵倒や暴力的なツッコミを入れることがしばしばで、気が強く短気な者同士、喧嘩になることも少なくない。持ち込まれた事件の捜査に当たるうちに当麻の能力を認め、その過去についても知るうちに絆を深めてゆく。彼女が危機に陥った際には命がけで守ろうとし、精神的にも支えあう相棒となってゆく。
: 趣味は戦国武将などのジオラマフィギュアの制作。名前の由来は、「瀬文」はブラッド・ピット主演のサスペンス映画『セブン』と「Save me」より〔、「焚流」は銃火器の一流の使い手と云う意味から、「火」と云う字を使いたかったからとのこと〔。
:テレビドラマ版『SPEC〜零〜』で描かれた過去では、高校時代に警察官の父親が殉職し、のちに自身も警察官となってSITに入り、出動中に負傷した隊長に替わって指揮を執ったことが認められ若くして丙部隊小隊長になる。しかしキャリアが上の柳岡副隊長の反発を買ってリンチに遭い、その直後に彼を殴り倒した後部隊から排除したことが遠因となって、志村優作の事件の際柳岡とその仲間から不利な証言をされ、その事件に興味を持った野々村と当麻により未詳に引き抜かれたことになっている。
:『結 爻ノ篇』では、世界を救おうとして先人類の霊体を封じるために苦しむ当麻を断腸の想いで射殺。その後、全てが書き換わった世界で当麻を射殺した刑事殺しとして、事情を知らない刑事たちから集団リンチに遭い投獄される。だが最後にその手は概念と化し一部の人間にしか知覚できない当麻の腕をしっかりと掴んでいた。スタッフロール後、渋谷の雑踏の中に二人の背中が映し出され映画は終了する。
: 瀬文のファッションは黒のスーツに同色のニットタイと固定されているが、その理由は前述の当麻と同様である〔。
; 野々村 光太郎(ののむら こうたろう)〈70〉
:演 - 竜雷太
: 未詳事件特別対策係係長で、元捜査一課弐係(通称:ケイゾク)係長。1940年生まれ〔木俣・TBS(2013年)p119.〕。定年を迎えた後、嘱託として未詳の係長に就任した。激しやすい部下たちをなだめる温厚な老刑事で、ギャグやボケをかましては瀬文にたしなめられるとぼけた人物。不倫相手である正汽雅からは結婚を迫られているが、弁護士の現妻とは離婚調停が進まず板ばさみ状態。弐係時代から現在に至るまで、雅という名前の何人もの女性と結婚不倫を繰り返している。糖尿病を患っている。未詳の部屋でミジンコ(『翔』ではシーモンキー、『天』ではエビ)〔このミジンコはタイトルバックにも登場し、作中では「人間」を象徴するキーワードとして描かれる。〕〔TBS(2012)p.84〕を飼い、常に好物の柿ピー入りのビンを肌身離さず持ち歩く昼行灯で、いまひとつ頼りないが、ここぞという時に刑事としての厳格な一面を見せることもある。多数の後輩たちを世話してきた人望の厚さから密かに慕われており、その時代からの愛称としてゴリさんと呼ばれることがある。
: 未詳の存在意義や、警察上層部の魑魅魍魎どもが隠匿する「パンドラの箱」について思うところがあり、瀬文に銃の携帯許可を出すなど2人の部下を信頼しバックアップする。それらのことは弐係時代の部下・柴田純を思わせる経歴の、現在出世している東大卒の女性キャリアを通じて知った。『零』では未詳を設立し野々村を係長に任命したのが柴田であると明言されている。
: 『翔』では市柳の係長就任に伴って係長待遇に降格され、デスクを奪われたため隅の仮眠スペースに座卓を置いているが、当麻の書道の際にはその場所を横取りされている。謎の人物Sから「シンプルプラン」阻止のための情報を密かに受け取り、そのパーツの1つである「ゴエティア」のmicroSDを奪って未詳にある雅の写真の裏に隠している。
: 『結 漸ノ篇』では、ウィルスの確保に成功した直後、宮野珠紀に射殺され遂に命を落とした。
;吉川 州(きっかわ しゅう)〈38〉
:演 - 北村一輝(特別出演)
:(※「吉」は土の下に口の「」〈つちよし〉と表記される場合もあり)
:『翔』で未詳に新しく配属された刑事。1972年生まれ〔。元組織犯罪対策部(マル暴)で見た目もチンピラのようだが、涙もろい。柄の悪い関西弁で話し、彼を慕う舎弟のパンチパーマの刑事たち(通称パンチーズ)が捜査に同行する。SPECの存在には懐疑的で、当麻や瀬文とは反りが合わないが、目の前で黒男を見た後は進んで協力した。志村優作とは高校のワンゲル部で先輩後輩の関係だった。
:『翔』の事件解決後、マダム陽&陰によりミイラ化され死亡したかのように思われたが、その後野々村やパンチーズらによってお湯をかけ続けられ揉んでもらい蘇生した。ただ、動く度にシャリシャリと音がしたり、時間が経つと再び凍ってしまう(お湯をかければ元に戻る)。
:『結 爻ノ篇』においてセカイらと対峙した際、警視庁屋上から地上へ転落させられ死亡。
;市柳 賢蔵(いちやなぎ けんぞう)〈56〉
:演 - でんでん
:『翔』より登場。未詳に新係長として配属された。東京大学文科III類卒業。部下たちには横柄な態度を取るタイプの上司で、当麻と瀬文はあまり信頼を置いていない。髪はカツラで、当麻たちにしばしばあてこすられては動揺した様子をみせている。
:実は津田助広の宗家が変装した姿であり、先述の経歴および性格も自身の正体を隠すための隠れ蓑である。SPECホルダー組織のスパイとなった別の津田を宗家の責任として処分したあと、『天』で変装を解き未詳から姿を消す。またかつて本名であった時は野々村の部下でもあった。
:名前の由来は横溝正史の『本陣殺人事件』の登場人物、一柳賢蔵から〔「列島騒然! 世にもふしぎな超能力映画(秘)ファイル! 戸田恵梨香&加瀬亮登場!」『映画秘宝洋泉社、2012年5月号、pp4-7.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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