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確率的割引ファクター : ミニ英和和英辞書
確率的割引ファクター[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たしか]
  1. (adj-na,adv,exp,n) certain 2. sure 3. definite 4. if I'm not mistaken 5. if I remember correctly
確率 : [かくりつ]
 【名詞】 1. probability 
: [まと, てき]
 【名詞】 1. mark 2. target 
: [わり]
  1. (n,n-suf) rate 2. ratio 3. proportion 4. percentage 5. profit 6. assignment 7. 10% 8. unit of ten percent 
割引 : [わりびき]
  1. (n,suf) discount 2. reduction 3. rebate 4. tenths discounted 
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

確率的割引ファクター : ウィキペディア日本語版
確率的割引ファクター[ちょうおん]
確率的割引ファクター(かくりつてきわりびきファクター、)とは、
金融経済学マクロ経済学数理ファイナンスなどにおいて、金融資産の理論的な価格を決定するために用いられる概念である。プライシング・カーネル()、状態価格密度()と呼ばれることもある。確率的割引ファクターが存在するならば、金融市場におけるあらゆる金融資産の資産価格はその資産のインカム・ゲインを確率的割引ファクターで割り引いたものの総和期待値となる。金融経済学やマクロ経済学におけるほとんどの資産価格モデルが確率的割引ファクターを用いた式で表現可能であり、無裁定価格理論リスク中立確率限界代替率などの経済学における他の概念とも関連が深い重要な概念である。
== 概要 ==
確率的割引ファクターが存在するならば、任意の金融資産 i の時点 t における資産価格 p_ は次の方程式で決定する〔, p.5〕。
:p_ = E_t+ d_)
ここで、E_t は時点 t までの情報による条件付期待値であり、d_ は時点 t+1 において金融資産 i を保有していることで得られる利益〔インカム・ゲインのこと、例えば株式ならば配当債券ならクーポンなどがそれにあたる。〕である。確率変数 m_ は全ての金融資産において共通であり、この m_確率的割引ファクターと呼ぶ。再帰的代入を繰り返せば適切な条件の下で
:p_ = E_t\left
として表すこともできる。連続時間モデルにおいては次のように表現される〔, p.27〕。
:p_ = \fracE_t\leftZ_ d_d u + Z_ p_\right
この時、Z_t が連続時間における確率的割引ファクターとなる。これもまた、適切な条件の下で極限を取れば、
:p_ = \fracE_t\leftZ_ d_d u\right
と表すことが出来る。
確率的割引ファクターは金融市場において一物一価の法則が成立するならば必ず存在する〔, pp.61-67〕。また、非負の確率割引ファクターが存在する必要十分条件は金融市場において裁定機会が存在しないことである(アセットプライシングの第一基本定理)〔, pp.67-70〕。さらに、無裁定であると仮定した時、確率的割引ファクターが一意に決定することの必要十分条件が金融市場が完備市場であることである(アセットプライシングの第二基本定理)〔, p.70〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「確率的割引ファクター」の詳細全文を読む




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