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我等の生涯の最良の年 : ミニ英和和英辞書
我等の生涯の最良の年[われらのしょうがいのさいりょうのとし]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [われ, が]
 【名詞】 1. me 2. oneself 3. self 4. ego 
我等 : [われら]
 【名詞】 1. we 2. us
: [など]
  1. (suf) and others 2. et alia 3. etc. (ら)
: [せい, なま]
  1. (adj-na,n,adj-no) (1) draft (beer) 2. draught 3. (2) raw 4. unprocessed 
生涯 : [しょうがい]
  1. (n-adv,n-t) one's lifetime (i.e. one's existence until death) 
: [はて]
 (n) horizon
: [さい]
  1. (n,pref) the most 2. the extreme
最良 : [さいりょう]
  1. (adj-na,n) the best 2. ideal 
: [りょう]
 【名詞】 1. good 
: [ねん, とし]
  1. (n-adv,n) year 2. age 

我等の生涯の最良の年 : ウィキペディア日本語版
我等の生涯の最良の年[われらのしょうがいのさいりょうのとし]

我等の生涯の最良の年』(われらのしょうがいのさいりょうのとし、)は、1946年に製作かつ公開されたアメリカ合衆国の映画第二次世界大戦後に市民生活に復帰した復員兵が直面する様々な社会問題を描いた数少ない作品の一つである。アル・スティーブンソンは家族の温かみを再確認し、フレッド・デリーは就職活動をするが上手くいかず、ホーマー・パリッシュは自身の障害に引け目を感じて家族や恋人からも心を閉ざしてしまう。
アービング・G・タルバーグ賞を含めた場合ではアカデミー作品賞をはじめ、当時のアカデミー賞最多記録となる9部門を受賞した〔バーグ(1990年) p.281〕。トーキーになってからの映画の興行成績としても『風と共に去りぬ』以来の第2位を記録している。
また、1989年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録された作品でもある。
== ストーリー ==
第二次世界大戦が終結した。同じブーンシティ(オハイオ州シンシナティに倣って作られた架空の都市〔Orriss(1985年) p.119〕)出身のアル・スティーブンソン、フレッド・デリー、ホーマー・パリッシュという名の3人の帰還兵が同じ軍用輸送機に乗り合わせることで初めて知り合い、故郷に帰ってきた〔映画『我等の生涯の最良の年』2-12分〕。
海兵のホーマーは航空母艦を撃沈された時に負った火傷が原因で、鉄製の義手を装着している〔映画『我等の生涯の最良の年』7-8分〕。帰宅した彼は両親と妹ルエラ、恋人ウィルマの歓迎を受けるが、母親は彼の義手を見て泣き出してしまう〔映画『我等の生涯の最良の年』14-15分〕。
陸軍歩兵連隊軍曹のアルはフレッド曰く「豪華なアパート住まい」で快適な生活を送っていた〔映画『我等の生涯の最良の年』35分〕。帰宅した彼は妻ミリーとすっかり成長した娘ペギー、息子ロブの歓迎を受ける〔映画『我等の生涯の最良の年』18-21分〕。「ジャップ」という差別用語を口にする父親から日本刀をプレゼントされたロブは「日本人は家族の絆を大切にすると聞いたよ」と言い、放射能広島の人々に与えた影響について何か見たんじゃないかと尋ね、学校で原子力について勉強した時に「レーダーミサイルに原子力が結びついたら」悲劇になるから人類は共存すべきだと物理の先生が言っていたと話す〔映画『我等の生涯の最良の年』24-25分〕。成長した2人の子供の様子に一抹の不安を感じたアルは発散のためにミリーとペギーを連れてナイトクラブに繰り出す〔映画『我等の生涯の最良の年』29-30分〕。
いくつもの勲章を胸に下げるフレッドは戦時中は陸軍航空軍大尉を務め、3人の中でも最も軍階級が高かった〔映画『我等の生涯の最良の年』2-5分〕。出征前はドラッグストアソーダ・ジャークとして働き〔映画『我等の生涯の最良の年』61-62分〕、飛行訓練中に出会った女性と出征する20日前に結婚していた〔映画『我等の生涯の最良の年』9分〕。帰宅した彼を息子の安否を気遣っていた父親と母親が出迎えたが、妻マリーの姿は無かった〔映画『我等の生涯の最良の年』22分〕。両親によると、夫の帰還を待ち切れずに家を出たマリーはナイトクラブで深夜まで働いているらしい〔映画『我等の生涯の最良の年』22-23分〕。
妻と娘を伴って二次会のためにブッチ(ホーマーの叔父)が経営するバーを初めて訪れたアルはそこでホーマー、フレッドを見つけ、再会を祝う〔映画『我等の生涯の最良の年』35分〕。アルとフレッドは酔い潰れてしまい、ミリーとペギーが2人をスティーブンソン家に連れ帰る〔映画『我等の生涯の最良の年』45-48分〕。夜が明けてペギーにマリーが住むアパートまで送ってもらったフレッドはその別れ際、夜遅くに戦争の悪夢にうなされていたのを寝かしつけてくれ、何も言わずに黙っていてくれた彼女の親切心に対して感謝の気持ちを伝える〔映画『我等の生涯の最良の年』64-65分〕。アパートの一室に入ったフレッドは歓声を上げて迎えるマリーと抱き合う〔映画『我等の生涯の最良の年』67分〕。
アルは銀行に復職すると同時に、小口融資担当の副頭取に昇進する〔映画『我等の生涯の最良の年』76-77分〕。ホーマーは障害に引け目を感じて両親を避け、ウィルマが示す以前と変わらぬ愛情も哀れみと受け取り、心を閉ざしてしまう〔映画『我等の生涯の最良の年』82-87分〕。フレッドが胸に下げる勲章を見たドラッグストアの従業員は「復員兵に仕事を取られる」と危機感を募らせる〔映画『我等の生涯の最良の年』73分〕。輝かしい戦績を残した彼は向上心からより良い待遇の仕事を探していたが、思うようにはいかない。就職の口が見つかる前に貯金を使い果たしてしまい、結局は妻をなだめるためにドラッグストアに復職することを決める〔映画『我等の生涯の最良の年』91-92分〕。
ドラッグストアの香水売り場の販売員となったフレッドは買い物に来たペギーを昼食に誘い、その別れ際に彼女に強引にキスをする〔映画『我等の生涯の最良の年』101-103分〕。フレッドを愛するペギーはフレッド夫妻を夜食会に誘ってマリーの顔を見ることで気持ちを切り替えようとするが〔映画『我等の生涯の最良の年』109-110分〕、マリーと話をした時に彼女が収入が少なく、戦地から帰還してすっかり陰気になってしまったフレッドとの結婚を後悔していることを知る〔映画『我等の生涯の最良の年』118分〕。マリーを嫌い、愛し合っていない二人を別れさせると両親の前で宣言したペギーに、ミリーは娘から「完璧な夫婦」と見られている自分達も結婚生活の中でこれまでに同様の問題を抱えながら、克服してきたことを打ち明ける〔映画『我等の生涯の最良の年』121-123分〕。ブッチのバーでアルに呼び出され、娘と別れてほしいと迫られたフレッドは彼の頼みを聞き入れて店内の電話ボックスに行き、ペギーに絶交を申し入れる電話を掛けるものの、二人の関係はこの一件でギクシャクしてしまう〔映画『我等の生涯の最良の年』125-129分〕。
ドラッグストアに来店したホーマーに「日本ナチス共産主義を絶滅出来た」のに我々は利用されてしまい、(ホーマーの義手や彼の戦友の死も含めて)「無駄な犠牲を払ってしまった」と言い放つ客に憤慨したフレッドはその客をガラスカウンターに殴り倒したことで解雇されてしまう〔映画『我等の生涯の最良の年』133-135分〕。謝るホーマーに、フレッドはウィルマにすぐにでも会って結婚を申し込めと勧め、二人の恋仲を進展させようとする〔映画『我等の生涯の最良の年』136-137分〕。
ある晩にホーマーに会いに来たウィルマは避けられているのであれば、忘れるために明日の朝にもブーンシティを離れた方がいいと両親から迫られていることを伝えるものの、彼女の幸せを願うホーマーは町を離れるのを止めようとしない〔映画『我等の生涯の最良の年』140-141分〕。自分の全てをさらけ出し、一緒に生活することの大変さについて具体的に話すホーマーに、彼女はそれを愛の力で乗り越えようと訴えかける。ここに来てホーマーもこれまで抑えていたウィルマに対する思いを正直に告白する〔映画『我等の生涯の最良の年』143-146分〕。
職探しから帰宅したフレッドはマリーが復員兵のクリフと一緒にいるのを目撃した後、彼女から離婚を言い渡されてしまう〔映画『我等の生涯の最良の年』148-150分〕。フレッドの父親は町から離れようとする息子に考えを改めるよう説得を試みるものの、失敗に終わる〔映画『我等の生涯の最良の年』151-152分〕。息子が去った後に父親は妻(フレッドの母親)を呼び、残していったジミー・ドーリットルより送られた殊勲飛行十字章の授与について記された「最も困難な状況において示した任務への忠誠心と高度な技術と冷静さ」を称える賞状の文章を読み上げる〔映画『我等の生涯の最良の年』153-154分〕。目的地を決めぬまま飛行場に到着したフレッドは待機する間、「」をさまよう〔映画『我等の生涯の最良の年』153-156分〕。B-17の先端部分に入った後に過去の激戦を思い出してフラッシュバック状態に陥るが、作業員の男が彼に声を掛けて現実に引き戻す〔映画『我等の生涯の最良の年』156-157分〕。作業員の男から解体された後にプレハブ建築の材料になると聞いたフレッドは未経験だが、自分を解体作業員として雇ってくれと頼み込む〔映画『我等の生涯の最良の年』158-159分〕。
最後のシーンでは人々がホーマーとウィルマの結婚式のためにパリッシュ家に集まっている〔映画『我等の生涯の最良の年』160分〕。新郎新婦が誓いの言葉を交わす間、離れて立つフレッドとペギーは互いに見つめ合う〔映画『我等の生涯の最良の年』164-166分〕。終了した後、フレッドは人々が新郎新婦の周りに集まっている横を通ってペギーのもとに行き、彼女にキスをする。キスの後にフレッドは一人前の稼ぎになるまで何年掛かるか分からないし、最初は厳しい生活を送ることになるかもしれないが、それでもいいのかと尋ねる。ペギーは無言で微笑み、フレッドにキスをするのだった〔映画『我等の生涯の最良の年』167-168分〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「我等の生涯の最良の年」の詳細全文を読む




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