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山陽電気鉄道2700系電車 : ミニ英和和英辞書
山陽電気鉄道2700系電車[さんようでんきてつどう2700けいでんしゃ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [やま]
 【名詞】 1. (1) mountain 2. (2) pile 3. heap 4. (3) climax 5. critical point 
山陽 : [さんよう]
 【名詞】 1. south side of a mountain 2. Sanyo district 
: [よう]
  1. (adj-na,n-adv,n) way 2. manner 3. kind 4. sort 5. appearance 6. like 7. such as 8. so as to 9. in order to 10. so that 1 1. yang 1
陽電気 : [ようでんき]
 【名詞】 1. positive electric charge 2. positive (static) charge 3. (sometimes called "positive electricity")
電気 : [でんき]
 【名詞】 1. electricity 2. (electric) light 
: [げ, き]
  1. (suf) (uk) seeming 2. giving the appearance of 3. giving one the feeling of
: [てつ]
 【名詞】 1. iron 
鉄道 : [てつどう]
 【名詞】 1. railroad 
: [けい]
  1. (n,n-suf) (1) system 2. lineage 3. group 4. (2) type of person 5. (3) environment 6. (4) medical department (suf) 
電車 : [でんしゃ]
 【名詞】 1. electric train 
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

山陽電気鉄道2700系電車 : ウィキペディア日本語版
山陽電気鉄道2700系電車[さんようでんきてつどう2700けいでんしゃ]
山陽電気鉄道2700系電車(さんようでんきてつどう2700けいでんしゃ)は、過去に山陽電気鉄道に在籍した特急形通勤形電車である。
1957年に車庫の火災で焼失した700形台車および電装品を活用して2000系の車体と組み合わせて製造された2扉クロスシート車(タイプI)と、その後1964年から1968年にかけて700形の更新により製造された3扉ロングシート車(タイプII)の2種類が川崎車輌で製造された。
== 製造に至る経緯 ==
1951年に発生した西代車庫の火災で、新造間もない820形826 - 827編成をはじめ、多くの車両を焼失した。
中でも712 - 713の2両は新造後まだ4年しか経っていなかったが、戦後の粗製濫造品であったためか、車体の焼損程度がひどく、復旧されることなく廃車解体された。この際回収された台車および電装品は一旦は826 - 827に装着して使用されたが、1957年に当時の最新鋭車両である2000系クロスシート車グループと同等の車体に取り付けられることとなり、「2000系の車体+700形の足回り」を持った車両として2700形と命名〔この「新しい車体+流用した足回り」という車両番号の付番方式は、後の3200系に「3000系の車体+2000系の足回り」といった形で引き継がれたが、後年2700系の車体に3000系の足回りを取り付けた2300系では、「流用した車体+新しい足回り」と逆の組み合わせとなった。〕され、2700 (Mc) - 2701 (Tc) の1編成2両が竣工した(タイプI)。
その後しばらくはそのままの状態で推移したが、1968年に予定された神戸高速鉄道開業に伴う阪急電鉄(阪急)神戸線および阪神電気鉄道(阪神)本線との相互乗り入れ開始を前にして乗り入れ対応車両の仕様が決定され、山陽においては2000系に準じた19m級車のみが阪急・阪神線への乗り入れに使用可能〔この当時は阪急・阪神の両社線とも山陽に比べて車両サイズが小さく、特に阪急神戸線については複線線路中心間隔が狭く、車体幅が2.7mに制限されていたため、そのままでは19m級の2000系でさえ入線できないという問題があった。このため、阪急は相互乗り入れ開始に備えて、山陽車が入線する三宮駅 - 六甲駅御影駅)間について、地上設備の大がかりな改修工事を実施している。なお、現在は中津駅構内を除き、阪急神戸線の線路中心間隔拡大工事は完了している。〕となり、かつ阪神線乗り入れ時に後発のジェットカーによる普通に追いつかれることなく大石駅まで走り切ることが可能な走行性能が求められた。
そこで、山陽では本格的な乗り入れ対応車両として3000系を設計し、1964年より製造を開始したが、当初アルミ合金製車体を採用したこの系列の製作コストは非常に高価〔このため1967年より本格的に量産がスタートした3000系2次車は、1次車への増結用の3500・3501以外全て廉価な普通鋼製となった。これ以後、大型型材の自動溶接を多用することで大幅なコストダウンを実現した、川崎重工業によるアルミ車の新工法のテストベッドとして1981年に製造された3066・3067まで、山陽電鉄は実に13年に渡ってアルミ車の製造を断念し続けることとなった。〕であり、輸送需要が右肩上がりで財政状況が良く、車両新造がそれほど困難ではなかった当時であってさえ、神戸高速鉄道開業までにこの系列だけで定数を揃えるのは至難の状況であった。
そこで、同じく1964年から700形の本系列への更新工事が再開された。これは新造から18年を経て車体の陳腐化が著しく目立ち始めたことへの対策〔1964年の乗り入れ車の仕様確定直前に、702 - 709を20m級4扉車のまま前面貫通扉取り付け・不燃化などを主要メニューとする車体更新工事を実施している。このことから、700形の老朽化は待ったなしの状況であったことと、山陽は当初相互乗り入れについて20m級4扉車の使用を希望していたことがうかがえる。〕という意味合いもあったが、定格出力では3000系のMB-3020S〔端子電圧340V時定格出力125kW。〕を上回る大出力主電動機であるMT40〔端子電圧750V時定格出力140kW、定格回転数870rpm(全界磁)。〕を搭載する700形を相互乗り入れ車として使用可能な車体と載せ替えることで、乗り入れ運用の所要車両数に対する3000系の新造数を可能な限り削減し、コストダウンを実現するという重要な目的があった。
こうして神戸高速鉄道が開業する1968年までに、2000系3扉車グループと同じ車体に700形の電装品の一部を流用した車両として、2両編成×4本と増結用電動車2両の合計10両が竣工した(タイプII)。
戦後の混乱期に製造された700形は、車体の傷みも早かったことから早晩更新工事を受けざるを得なかったが、神戸高速鉄道を介した阪急・阪神との乗り入れがなければ、702 - 709の例が示す通り、小田急電鉄(小田急)1800形相模鉄道(相鉄)3000系南海電気鉄道(南海)1521系などと同様、全車とも20m4扉車のまま更新された可能性も十分あった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「山陽電気鉄道2700系電車」の詳細全文を読む




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