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天台宗 : ミニ英和和英辞書
天台宗[てんだいしゅう]
(n) Tendai sect (of Buddhism)
===========================
: [てん]
 【名詞】 1. heaven 2. sky 
天台 : [てんだい]
 (n) Buddhist sect (fr. 8th C)
天台宗 : [てんだいしゅう]
 (n) Tendai sect (of Buddhism)
: [だい]
  1. (n,n-suf) (1) stand 2. rack 3. table 4. (2) support 5. (3) belt 6. (4) counter for machines, incl. vehicles 
: [そう, しゅう]
 【名詞】 1. sect 
天台宗 : ウィキペディア日本語版
天台宗[てんだいしゅう]

天台宗(てんだいしゅう)は大乗仏教の宗派のひとつである。妙法蓮華経(法華経)を根本経典とするため、天台法華宗(てんだいほっけしゅう)とも呼ばれる〔天台宗とは - コトバンク/世界大百科事典〕。天台教学は中国に発祥し、入した最澄(伝教大師)によって平安時代初期(9世紀)に日本に伝えられた。
== 中国の天台宗 ==
中国の天台宗は、の天台智者大師、智顗538年-597年)を実質的な開祖とする大乗仏教の宗派である。智顗は隋の第2代皇帝煬帝の帰依を受け、浙江省天台山国清寺湖北省荆州玉泉寺を建立し、天台宗を確立した〔。
初祖は北斉慧文、第二祖は南岳慧思515年-577年)であり、慧思の弟子が智顗である(龍樹を初祖とし慧文を第二、慧思を第三、智顗を第四祖とする場合もある)。
慧文は、龍樹による『大智度論』と『中論』に依って「一心三観」の仏理を無師独悟したとされる。それが、慧思を介して智顗に継承された。
智顗は、鳩摩羅什訳の『法華経』『摩訶般若波羅蜜経』『大智度論』、そして『涅槃経』に基づいて教義を組み立て、『法華経』を最高位に置いた五時八教という教相判釈(経典成立論)を説き、止観によって仏となることを説いた学僧である。
しかしながら、鳩摩羅什の訳した『法華経』は、現存するサンスクリット本とかなり相違があり、特に天台宗の重んじる方便品第二は羅什自身の教義で改変されている」という説がある。羅什が『法華経』・『摩訶般若波羅蜜経』・『大智度論』を重要視していたことを考えると、天台教学設立の契機は羅什にあるといえなくもない。
天台山に宗派の礎ができた後、涅槃宗を吸収し天台宗が確立した。主に智顗の『法華玄義』『法華文句』『摩訶止観』の三大部を天台宗の要諦としている。これらの智顗の著作を記録し編集したのが、第四祖章安灌頂561年-632年)である。灌頂の弟子に智威(?-680年)があり、その弟子に慧威634年-713年)が出て、その後に左渓玄朗672年-753年)が出る。灌頂以後の天台宗の宗勢は振るわなかったため、玄朗が第五祖に擬せられている。
玄朗の弟子に、天台宗の中興の祖とされる第六祖、荊渓湛然711年-782年)が現れ、三大部をはじめとした多数の天台典籍に関する論書を著した。その門下に道邃行満が出て、彼等が最澄に天台教学を伝えた。
智顗の著作である天台小止観、摩訶止観、次第禅門などの著作はの解説書としても依用されるが、もともとは、法華経の教理にもとづく悟りの法門であり、特に摩訶止観の第七章は、円頓止観といって、究極の悟りを述べたものとされる。止観とは静と動の意味であり、漸次、不定、円頓の三止観を説き、のちに現れた頓悟(ただ座ることにより仏性を自覚すること)を重視した、華厳宗の如来蔵の考えに基づく中国の五家七宗(臨済宗、黄龍派、楊岐派、潙仰宗、雲門宗、曹洞宗、法眼宗)の禅宗とは別物である。智顗の著作の座禅に関する解説がこの中で一番古く(6世紀初頭)、中国や日本の禅宗に座禅の教科書として影響を与えた。
このため、禅宗では、摩訶止観を重んじ、歴史的に架空人物である達磨大師が実は、天台大師ではなかったかという天台大師達磨大師説も唱えられている(関口真大)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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