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十二試特殊飛行艇 : ミニ英和和英辞書
十二試特殊飛行艇[じゅうにしとくしゅひこうてい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [とお]
  1. (num) 10 2. ten 
十二 : [じゅうに]
 【名詞】 1. 12 2. twelve 
: [に]
  1. (num) two 
特殊 : [とくしゅ]
  1. (adj-na,n) special 2. unique 
: [ひ]
 (n) (abbr) rook (shogi)
飛行 : [ひこう]
  1. (n,vs) aviation 
飛行艇 : [ひこうてい]
 (n) flying boat
: [くだり, ぎょう]
 【名詞】 1. (1) line 2. row 3. (2) verse 

十二試特殊飛行艇 : ウィキペディア日本語版
十二試特殊飛行艇[じゅうにしとくしゅひこうてい]
十二試特殊飛行艇(じゅうにしとくしゅひこうてい)とは空技廠が開発した日本海軍飛行艇である。略符号はH7Y。日本本土とハワイ島の間の無着陸往復偵察飛行目的で開発されたが、1機試作されただけで終わった。
==概要==
昭和12年に日本海軍は近い将来起こるであろうアメリカとの戦争に備えてハワイ諸島の偵察ができる機体の開発を計画し、空技廠に対して試作指示を行った。開発に際しての海軍からの要求は航続距離だけで、日本本土とハワイ間を無着陸で往復できるだけのもの(約9,000km)が求められていた。計画段階で予想された全備重量は18,000 kg、乗員は4名。
空技廠では岡村純技術中佐を主務者として、極秘で設計を開始し、昭和14年に試作機が完成した。高翼単葉の双発飛行艇で、航続距離向上のためアスペクト比の高い主翼が採用されていた。また、空気抵抗軽減のため補助フロートは飛行時には翼端に引き上げる形式とし、エンジンは燃料消費量を重視してユンカース社製の
ディーゼルエンジンJumo205を並列双発式で搭載した。機体構造については全体的に軽量化が図られたが、そのため剛性の非常に低い機体となった。このことから、本機は緩やかな旋回しか許されない海軍機強度類別の第1類とされた。
試作機の飛行テストを行ったところ、機体の剛性の低さから尾部や尾翼に捩れや変形が生じるなど実戦で使用するには機体が華奢過ぎることが判明した。加えて水上における操縦性が劣悪だった上に、エンジンの出力不足により離水も困難だった。また、海軍内部でも、低速・貧弱な武装・運動性が悪い等の欠点から、この飛行艇の存在を疑問視する声が強くなり、結局計画は中止され、本機も試作機が1機製作されただけで終わった。
なお本機の開発は当時極秘だったため、本機に関する詳しいデータや写真・図面の類は一切残っていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「十二試特殊飛行艇」の詳細全文を読む




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