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ハングルに対する誤解 : ミニ英和和英辞書
ハングルに対する誤解[かい]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

に対する : [にたいする]
  1. (exp) regarding 2. in 3. to 4. towards 5. with regards to
: [つい]
 【名詞】 1. pair 2. couple 3. set 
対する : [たいする]
  1. (vs-s) to face 2. to confront 3. to oppose 
: [ご]
 (n,pref) mis-
誤解 : [ごかい]
  1. (n,vs) misunderstanding 

ハングルに対する誤解 ( リダイレクト:ハングル優越主義 ) : ウィキペディア日本語版
ハングル優越主義[はんぐるゆうえつしゅぎ]
ハングル優越主義(ハングルゆうえつしゅぎ)では、韓国において、主に民族主義に基づきハングルが世界のどの文字体系よりも優れているとする立場を述べる。ハングル民族主義ハングル中心主義などとも呼ばれる。
ハングル優越主義者は、韓国の識字率の高さはハングルの優越性に因るとしているが、李氏朝鮮末期の8割近い文盲率〔1945年の「解放」当時南朝鮮の12歳以上の総人口の78%は依然としてハングル文盲であった「日本統治下末期の朝鮮における日本語普及・強制政策」井上薫(北海道大学教育学部紀要1997.6)PDF-P.2なおこのデータはG.H.Q. U・S Army Forces, Summation of U・S Army Military Government Activities in Korea Vol.2. No.5-16, 1946, p.32による。〕〔戦後米軍政府により行われた統計(推計?)ではソウル市では68%が、南朝鮮全体で77%が仮名やハングルなどを含めた文盲であったとされる。「米韓関係における政治教育とソフトパワー」尹敬勲(埼玉学園大学紀要2009.12)(P.237)。なお日本側の調査では1934年10月調査で朝鮮全土で『仮名とハングルともに』読み且つ書ける者は朝鮮人で6.79%、日本人で6.21%であった。井上薫1997.06、PDF-P.12。〕、その後1910年日本統治以降の初等教育の普及(就学率1910年1.0%、1943年49.0%)〔「普通初等学校への就学率は1910年で1.0%、1923年で2ケタ台にのり11.2%、1935年で21.7%、1943年で49.0%」井上薫1997.06、PDF-P.8〕による識字率の向上、そして現在、国別識字率で韓国は世界第23位であることなど、これらの事実は省みないなどの特徴がある。
== ハングルの起源に対する学説 ==
ハングルの起源には諸説があり、定説はない〔西田龍雄「東アジアの諸文字」『言語学大辞典 別巻 世界文字辞典』三省堂、2001年。798ページ。〕。一般には子音要素の字形は舌根閉鎖の形、舌尖閉鎖の形、唇を閉じた形、歯の形、喉へ通じる形を元にし、母音要素は易の「天・地・人」三才の思想と五行思想から吟味されて字形が創られたとされる〔大江孝男「ハングル」『言語学大辞典 別巻 世界文字辞典』三省堂、2001年。767-8ページ。〕。字形については、『訓民正音』や『世宗実録』に「字倣古篆」との記述があり、漢字篆書体との関係が考えられてきた。
thumbコロンビア大学の名誉教授は、上述の「字倣古篆」の「古篆」を当時「蒙古篆字」として知られていた元朝パスパ文字であるとし、ハングルはパスパ文字を参考に考案された文字であるとの見解を示している。レッドヤードはまた、ハングルのいくつかの字母の形や合成字母の作成方法について、パスパ文字との類似性を指摘している。この説が正しければ、ハングルはブラーフミー系文字アラム系文字を経てヒエログリフに遡る一連の文字の系統につらなることになり、フェニキア文字を通してラテン文字とも同系統になる。この場合、ハングルの は系統的にはギリシア文字Γ Δ Λ Βに、すなわちラテン文字のC/G D L Bに相当するとしている(もパスパ文字・チベット文字を通してこの系統に属する「s」音を表す文字だとしているが、「s」音を表す文字の歴史は複雑で、チベット文字とギリシア文字の間での系統関係の再構成は困難である)。
また高麗大学校鄭光名誉教授は、の影響を大きく受けた高麗だけでなく、朝鮮初期の知識人もパスパ文字については相当な知識を身につけていたとした上で、ハングルは漢字音を表記するために創られたと考えており、中国の漢字音を表記するための手段だったこと、中国の伝統的な頭子音を表す36字母を基本に作られたこと、母音の概念を込めた喩母字7つを導入したという点でパスパ文字から影響を受けたとしている。しかし海外で展開されているような、字形そのものもパスパ文字から変形・模倣したとの説に対しては否定的であり、「中声(母音字)を独立させて初声(頭子音字)とともに人類最初の字母文字を作ったのは事実」とする。また当時において「韓国語の音韻を分析し、子音と母音を抽出してここに文字を一つひとつ対応させて作った」というのは誤解であるとし、言語学での音韻分析は19世紀に初めて提起された方法であり、これを韓国人が560年も前に認識していたとの考えは「現代的な偏見」であるとしている〔中央日報訓民正音、モンゴル‘パスパ文字’の影響受けた 」2008年11月18日〕。
文字要素の構成法(組み合わせ方)に関しては、ウイグル文字に影響を受けた契丹文字(契丹小字)からの影響であると考える学者もいる(西田龍雄など)。しかしどちらも漢字の影響と考えることもできる〔中村雅之「表音文字の配列」『KOTONOHA』第72号(2008年11月) 〕し、また初期のハングルにおいて三重子音要素をも横に並べ、母音を含めて横は最大4つの要素を並べることができた点は漢字とも契丹小字とも異なる発想である。これらの点からすると、漢字の影響ともチベット文字の影響ともすることができる〔吉池孝一「ハングル」(2010.2.16) 愛知県立大学「古代文字資料館」HP 〕。
また、訓民正音が古篆を手本にしたという内容を解釈する時に、「古篆とは古朝鮮で使われたカリムト(加臨土、加臨多、:ko:가림토)文字だ」と主張される場合がある。この主張は、『桓檀古記』を論拠としている。さらに、カリムト文字が日本の神代文字(の一種とされる阿比留文字)、インドのサンスクリットグジャラート語、モンゴルのパスパ文字の母体になったという主張もある〔(ハングルのルーツ)チョガンネ論説室長、江原日報コラム「言中言」、2007年10月10日。〕。
しかし、カリムト文字の出所である『桓檀古記』は偽作というのが韓国学界の定説であり、カリムト文字についても同様である〔(ハングルのルーツ)チャンインチョル論説委員、韓国日報コラム「地平線」、2011年11月5日。〕。カリムトで書かれた文献や碑石などの資料がない点、カリムトの字が現代朝鮮語と非常に違った古代朝鮮語の音韻体系を反映したものだと見るのが難しい点、そして運用に便利な表音文字があるのに漢字を輸入して使う必要性があるのかなどの多くの疑問点がある。さらに、日本の神代文字も後代の偽作というのが学界の定説である〔阿比留文字がハングルに字形が似ていることは事実である。逆に、ハングルが阿比留文字を元に作られたと主張する論者もいるが、これも認められていない。詳しくは当該記事を参照のこと。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ハングル優越主義」の詳細全文を読む




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