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チロシン : ミニ英和和英辞書
チロシン
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


チロシン : ウィキペディア日本語版
チロシン

チロシン(tyrosine、 イアラスィーン)または、4-ヒドロキシフェニルアラニン (4-hydroxyphenylalanine) は、細胞でのタンパク質生合成に使われる22のアミノ酸のうちの一つ。略号は Tyr または YコドンはUACとUAU。極性基を有するが必須アミノ酸ではない。tyrosineはギリシア語チーズを意味する''tyri''に由来し、1846年ドイツ化学者ユストゥス・フォン・リービッヒがチーズのカゼインから発見した。官能基または側鎖のときはチロシル基と呼ばれる。
== 概要 ==
タンパク質を構成するアミノ酸。極性無電荷側鎖アミノ酸あるいは芳香族アミノ酸に分類される。糖原性ケト原性を持つ。

ヒドロキシ基の位置が異なる3種類の異性体、パラ-Tyr (''p''-Tyr)、メタ-Tyr (''m''-Tyr)、オルト-Tyr (''o''-Tyr) が存在するが、フェニルアラニンヒドロキシラーゼによる酵素反応で合成されるのは ''p''-Tyr のみである。他の2つの異性体は酸化的ストレスが高い場合にヒドロキシルラジカルの攻撃によって生成する。
チロシンは酵素チロシンヒドロキシラーゼによってドーパに変換される。
プロテインキナーゼの作用でリン酸基による修飾を受け、ある種の酵素の機能や活性を変化させるため、シグナル伝達で重要な役割を果たしている。リン酸化されたチロシンはフォスフォチロシンと呼ばれる。また、チロシンは甲状腺ホルモンチロキシン、トリヨードチロニンやメラニン色素、生理活性なカテコールアミンであるドーパミンノルアドレナリンアドレナリンの前駆体である。
ケシモルフィンを生産する際にも用いられている。
また、りんごを変色させる原因となる物質としても知られている。
タケノコの水煮では、節の中に、しばしば白く析出したチロシンが見られる。
納豆では長く発酵させると、大豆タンパク質の分解が進み水に溶けにくいチロシンが豆の表面にプツプツと現れる。食感もジャリジャリとした感じになる。この状態を納豆業界では「チロっている」と呼んでいる。
ギリシャ語でチーズを表すのtyriからチロシンは命名されたが、パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)という長期熟成のチーズではチロシンの析出が観察できる。食べたときにはジャリッとした食感となる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「チロシン」の詳細全文を読む




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