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セシウム : ミニ英和和英辞書
セシウム
caesium
セシウム : ウィキペディア日本語版
セシウム

セシウム (〔http://wordinfo.info/unit/3087/ip:32〕, ) は原子番号55の元素。元素記号は、「灰青色の」を意味するラテン語の caesius カエシウスより Cs。軟らかく黄色がかった銀色をしたアルカリ金属である。融点は28 で、常温付近で液体状態をとる五つの金属元素のうちの一つである。
セシウムの化学的・物理的性質は同じくアルカリ金属のルビジウムカリウムと似ていて、水と−116 で反応するほど反応性に富み、自然発火する。安定同位体を持つ元素の中で、最小の電気陰性度を持つ。セシウムの安定同位体セシウム133のみである。セシウム資源となる代表的な鉱物はである〔36セシウム(Cs) ''独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構'' 〕。
ウランの代表的な核分裂生成物として、ストロンチウム90と共にセシウム135、セシウム137が、また原子炉内の反応によってセシウム134が生成される。この中でセシウム137は比較的多量に発生しベータ線を出し半減期も約30年と長く、放射性セシウム(放射性同位体)として、核兵器の使用(実験)による死の灰(黒い雨)や原発事故時の「放射能の雨」などの放射性降下物として環境中の存在や残留が問題となる。
2人のドイツ人化学者、ロベルト・ブンゼングスタフ・キルヒホフは、1860年に当時の新技術であるを用いて鉱泉からセシウムを発見した。初めての応用先は真空管光電素子のであった。1967年、セシウム133の発光スペクトルの比振動数が国際単位系の定義に選ばれた。それ以来、セシウムは原子時計として広く使われている。
1990年代以降のセシウムの最大の応用先は、ギ酸セシウムを使ったである。エレクトロニクスや化学の分野でもさまざまな形で応用されている。放射性同位体であるセシウム137は約30年の半減期を持ち、医療技術、工業用計量器、水文学などに応用されている。
== 特徴 ==

=== 物理的性質 ===

セシウムは非常に軟らかく(全ての元素の中で最小のモース硬度を持つ)、延性に富む銀白色の金属である。少しでも酸素が存在すると金色を帯びてくる。融点は28.4 で、常温付近で液体である五つの元素のうちの一つである。水銀はセシウムより融点が低い唯一の金属である。加えて、金属としてはかなり低い沸点641 を持ち、これは水銀を除けば全ての金属の中で最も低い値である。比重は1.9であり、比重の軽いアルカリ金属類の中では最も大きい〔千谷 (1959) 76頁。〕。
化合物が燃焼するときに青から紫色の炎を伴うが、これはセシウムの炎色反応によるものである〔千谷 (1959) 82頁。〕。これは主に励起したセシウムの最外殻電子が基底状態に戻る際に発せられる波長455.5 nm、459.3 nmの青色を示す一対のスペクトル線および、697.3 nm、672.3 nmの赤色を示す一対のスペクトル線によるものであり、この特徴的な青色の輝線はセシウムの名前の由来ともなっている〔千谷 (1959) 83頁。〕。最外殻電子によるスペクトル線が二本に分かれて双子線となる理由は、電子のスピンに二つの方向があるためであり、他のアルカリ金属元素でも同様の双子線が見られる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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セシウム
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