翻訳と辞書
Words near each other
・ キュステンディル
・ キュステンディル州
・ キュステンラント
・ キュストリン
・ キュストリーン
・ キュタヒャ
・ キュタヒヤ
・ キュタヒヤ県
・ キュタフヤ
・ キュチュク・カイナルジャ条約
キュチュク・カイナルジ条約
・ キュットネル病
・ キュットネル腫瘍
・ キュッパーノ
・ キュティッソーロス
・ キュテラ島
・ キュテーラ
・ キュテーラ島
・ キュナード
・ キュナード ライン


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

キュチュク・カイナルジ条約 : ミニ英和和英辞書
キュチュク・カイナルジ条約[きゅちゅく かいなるじじょうやく]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

条約 : [じょうやく]
 【名詞】 1. treaty 2. pact 
: [やく]
  1. (adv,n) approximately 2. about 3. some 

キュチュク・カイナルジ条約 : ウィキペディア日本語版
キュチュク・カイナルジ条約[きゅちゅく かいなるじじょうやく]

キュチュク・カイナルジ条約 (キュチュク・カイナルジじょうやく、、、、 )は、1768年に始まったオスマン帝国ロシア帝国とのあいだの戦争(露土戦争)の講和条約1774年7月、両国によって現在のブルガリア北部ので結ばれた。
== 概要 ==
1768年12月にクリミア・タタールがロシア帝国の南部を襲撃したことではじまったロシア帝国とオスマン帝国の戦争(第一次露土戦争)は6年の長きにおよび、戦況は女帝エカチェリーナ2世率いるロシア優位の状態で推移した〔土肥(2002)pp.90-91〕〔土肥(2002)pp.196-197〕。オスマン帝国はクリミア・ハン国の宗主権を有しており、長年にわたってクリミアを属領とみなしていたのである。
ロシアの勝利で戦争が終わり、講和条約が1774年7月21日、トルコ領のキュチュク・カイナルジ()で結ばれた。キュチュク・カイナルジは、現在のブルガリア共和国北東部ドブロジャ地方、ドナウ川沿いにある都市カイナルジャである。
この条約によって、ロシアはブグ川(南ブーフ川)とドニエプル川のあいだの地域、ケルチ要塞アゾフおよび沿アゾフ地方を獲得して黒海への出口を確保した〔〔『ラルース 図説 世界人物百科II』(2004)p.437〕〔永田(1988)pp.407-408〕。ロシアは黒海における艦隊建造権とボスポラス海峡ダーダネルス海峡商船の自由通航権を獲得、ドン川とドニエプル川はロシアの農産物を運ぶ運河となって、物流の動脈としての機能をいっそう高めた〔〔ロシアの艦隊建造権獲得により、1776年、グリゴリー・ポチョムキンによってロシア黒海艦隊が編成された。〕。ロシア帝国は、こののちウクライナに近接する黒海北岸地方の開拓を急速に進めていったが、その中心となった人物は女帝の寵臣で、女帝とは愛人関係にあったグリゴリー・ポチョムキンであった〔。
オスマン帝国はクリミア・ハン国の支配権を放棄させられ、ワラキアモルダヴィアは保護領となった〔〔。さらに、オスマン帝国は、帝国内に住む正教会信徒の保護権をロシアに与えたため、以後これがロシアによって内政干渉の口実として利用され、ロシアはバルカン半島の進出をトルコ支配下の諸民族の独立要求を利用することとなった。
この条約は、不凍港をめざして黒海、さらには地中海へと勢力を伸ばそうとするロシアの南下政策にともなう問題、いわゆる「東方問題」を生じさせた〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「キュチュク・カイナルジ条約」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.