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横浜市交通局10000形電車(よこはましこうつうきょく10000がたでんしゃ)は、横浜市交通局(横浜市営地下鉄)グリーンライン用の通勤形電車。2008年(平成20年)3月30日のグリーンライン開業に合わせて営業運転を開始した。 == 概要 == 車体はオールアルミニウム合金製の無塗装車体とし、全長15.6m・片側3扉構造を持ち、各車両側面戸袋部にグリーンラインを表す緑色のグラデーションカラーフィルムを貼り付けしている(横浜市交通局の発表では「カラーバンド」と呼称)。グリーンラインの開業までに4両編成15本(60両)が製造・投入された。 当初は6両編成での運行を計画していたが、建設費削減の一環として需要の見直しが行われ、4両編成での運行となり、また編成本数も見直された。ただし、将来の輸送力増強が必要な場合に備えて6両編成化を想定しており、車両番号についても中間の3・4号車を欠車としている。 車両の仕様は基本的に各地下鉄局のリニアモーター地下鉄の基本ともなった、社団法人日本地下鉄協会の制定した「リニアメトロ電車新標準仕様」に準拠したものである。車体はリニアモーター式鉄道車両のため、小形地下鉄車両となっている。 高い走行性能を誇り、この車両の最高時速80km/hは、2006年現在鉄輪式リニアモーター車両としては国内最速である。したがって、全ての列車が10000系で運行されているグリーンラインも最高時速でいえば国内最速の鉄輪式リニア路線となっている。 外観および内装デザインは「近未来都市横浜にふさわしいデザイン」をコンセプトに、車両メーカーの提案デザインから交通局内でアンケート調査により、投票多数のものに決定した〔横浜市交通局「横浜市高速鉄道建設史Ⅲ」239頁参照。〕。前面デザインは横浜市営地下鉄の車両とは一線を画すもので、全体的に黒を基調としたものとなっているが、ブルーラインの1000形より受け継がれている全面の「く」の字型は維持している。グリーンラインの各駅は基本的に島式ホーム構造のために乗務員室は右側配置とし、非常扉は左側配置とされた。前照灯はホームドアのある各駅でも列車の接近が分かりやすいよう、上部配置のHID式のものを採用した。 保安装置にはATCとATOを搭載しており、ワンマン運転に対応している。そのため、各駅にはホームドアを採用している。トランスポンダを用いてホームドアと車両ドアの連動制御を行うほか、車両側でドア操作を行うために乗降確認用画像の無線送信用としてミリ波受信機を搭載している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「横浜市交通局10000形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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