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フォーチューンの海砦 : ウィキペディア日本語版
フォーチューンの海砦[ふぉーちゅーんのかいさい しんえんなるじかいのはざまに]
フォーチューンの海砦〜深遠なる時海の狭間に〜』(フォーチューンのかいさい しんえんなるじかいのはざまに)はテーブルトークRPG(TRPG)『セブン=フォートレス』のリプレイ作品。ゲームマスター(GM)とリプレイ執筆は菊池たけし
アルセイルの氷砦』に続く「砦シリーズ」リプレイの第二弾として『RPGマガジン』26号(1992年6月号)〜63号(1995年7月号)に連載され、後にゲーム・フィールド富士見書房エンターブレインから単行本・文庫としてまとめられた。
サブタイトル「深遠なる時海の狭間に」は雑誌連載時にはなく、ゲーム・フィールド版単行本『アルセイルの氷砦 Advanced』での『フォーチューンの海砦』予告漫画で初めて付けられたものである。なおこのサブタイトルは最終話のタイトルでもある。
イラスト担当は歴代の『セブン=フォートレス』リプレイで最も変遷が激しい。『RPGマガジン』連載時は第一部が鈴木猛、第二部が宮須弥。単行本版・文庫版はゲーム・フィールド版、富士見書房版(富士見ドラゴンブック)、エンターブレイン版(ファミ通文庫)とで異なるが、前二者の表紙は四季童子、エンターブレイン版の表紙は石田ヒロユキが担当している。本文挿絵は富士見書房版は佐々木あかね、エンターブレイン版は石田ヒロユキ。
==概要==
1992年、リプレイ『アルセイルの氷砦』のヒットにより、リプレイに使われたゲームシステム『セブン=フォートレス』の商品化の企画が動き出した。そして、商品化に向けたPRもかねて『RPGマガジン』で連載が開始されたのが本リプレイ『フォーチューンの海砦』である。しかし実際に製品化ルール第一版『セブン=フォートレスRPG』が発売されたのは連載終了から1年以上たった1996年のことである。リプレイ自体の単行本化はさらに遅れ、システムがルール第二版『セブン=フォートレス Advanced』に移行して約1年後の1999年に初版(ゲーム・フィールド版)が出版されている。
ゲームシステムには『氷砦』終了後からさらにバランスを調整した『SEVEN=FORTRESS Ver3.10』を使用〔ファミ通文庫版上巻p310。〕。『海砦』は商品化に向けて更なるバランス調整を行うためのテストプレイの意味合いもあった。システムは、『氷砦』に使われた『SEVEN=FORTRESS Ver1.xx』よりもはるかに完成されたルールではあるものの、ゲームシステムの運用面については前作よりもはるかにバランスが悪いものになっている。これは下手に様々なデータを数値化したために逆にプレイヤーたちにルールの穴を突かれて悪用されてしまった所以である〔俗にいう和マンチというものである。〕。特に自作魔法のルールはプレイヤーにさんざん隙をつかれて、PCたちを強力にしすぎてしまっている。しかし、このリプレイがあったからこそ、製品版(初版のバージョンナンバーは『SEVEN=FORTRESS Ver3.30』、『Advanced』移行前の最終版はは『SEVEN=FORTRESS Ver3.31A』〔ファミ通文庫版上巻p310。〕)でバランスを取ることができたともいえる。
『氷砦』で行われた読者からのアイデアの採用は今回も積極的に行われ、特に『SEVEN=FORTRESS Ver3.10』がパソコン通信「HJ-NET」に公開されていたことから、ルールやデータ面にまで突っ込んだ様々な投稿が読者から寄せられ、リプレイに反映されている。
連載は第一部と第二部に分かれている。これは諸事情で途中でプレイヤー交代があったためだが(「#連載中のトラブル」も参照)、ストーリー自体は第二部が中心である。『氷砦』と同じく初期はギャグ色に強いユーモアファンタジーのノリで始まったが次第にシリアス色が増していき、最後はPCたちが世界の危機に立ち向かう話となっている。
当初の予定では全6回ほどの連載で、終了と同時期に製品版の『セブン=フォートレス』を発売する予定だったのだが、リプレイがプレイヤー交代など様々な事情から波乱続きの展開となりストーリーが長期化。さらにはGMの菊池たけし自身が他の雑誌の記事の連載〔『マル勝PCエンジン』の読者参加企画女神天国』と『コンプRPG』の読者参加企画『超女王様伝説 セント★プリンセス』。〕により多忙となり、休載やごく少数ページしか載らない号などが続き連載の長期化に拍車をかけた。結果、セッション回数自体は10回にも満たない〔この当時の菊池は多忙が極まりセッションを行う暇がなかったようで、セッションとセッションの期間が半年以上開くことさえあったようだ(ファミ通文庫版に基づくと、第7話「呪縛の街と死の影と」はセッション2回分をまたいでいるが、前半は第6話「水晶の森」と同じく1993年1月、後半は第8話「白銀の霧に包まれて」と同じく同年7月に行なわれている。ファミ通文庫版上巻p224、p292。)。毎号の記事がごく少数ページしか載らなかったのは連載がセッションに追いつくのを避けるためという側面もあった。〕反面、完結まで三年(休載月もあるので連載回数は全21回)に渡る作品となってしまった〔ファミ通文庫版では13話分に再編集している。〕。なお、製品版『セブン=フォートレスRPG』もそれに引きずられるかのように発売が延期してしまっているため、皮肉な結果ではあるが、製品版のテストプレイとしての『海砦』の意義は最後まで失われなかった。
少ないセッション回数で3年間の月刊誌の連載をこなすために、全体的に文章を無理やり引き伸ばしている感がありストーリー展開が遅い部分が目立つが、「砦シリーズ」史上もっとも大きなどんでん返しが存在するリプレイでもある。
『海砦』は上述したように単行本化が『Advanced』移行後であり、文庫化も長らく行われず、一時期は幻のリプレイとされていたが、2007年に『ラ・アルメイアの幻砦』と同時に、当時のシステムであった第3版『セブン=フォートレス V3』に沿った改稿を加えて文庫化された。『幻砦』の文庫版が『フォーラの森砦』『フレイスの炎砦』同様ファミ通文庫から出されたのに対し、『海砦』の文庫判は『氷砦』と同じく富士見ドラゴンブックから出版されたため、続く『リーンの闇砦』(富士見ドラゴンブック)、『シェローティアの空砦』(ファミ通文庫)と合わせ、一時は「砦シリーズ」のリプレイが2社に跨って出される状況となったが、ファーイースト・アミューズメント・リサーチは2010年7月発売の『ゲーマーズ・フィールド別冊』Vol.20でのエンターブレイン版『氷砦』の広告にて、「砦シリーズ」全リプレイの版元をエンターブレインに一本化する方針を示している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フォーチューンの海砦」の詳細全文を読む



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