翻訳と辞書
Words near each other
・ Α-ラクトアルブミン
・ Α-リノレン酸
・ Α-リポ酸
・ Α-極限集合
・ Α1グロブリン
・ Α2 CVn 型
・ Α2グロブリン
・ ΑFe
・ ΑGEL
・ ΑLCR
Αs-1カゼイン
・ ΑΩ
・ Αβγの理論
・ Αβγ林の理論
・ Αβγ林理論
・ Αβγ理論
・ Αφροσιτη
・ Αのめぐみ
・ Αアジール
・ Αカロテン


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

Αs-1カゼイン : ウィキペディア日本語版
カゼイン
カゼイン()は、牛乳チーズなどにふくまれるリンタンパクの一種。またはそれを原料とするカゼインプラスチックの略称としても用いられる。
== 所在・成分・物性 ==
カゼインは、牛乳に含まれる乳タンパク質の約80%を占める。一般に乳固形分と呼ばれる成分の主要成分の一つである。その構成成分は単一のタンパク質ではなく、大きく分けて下記の3種類に分類される。
* α-casein(アルファ カゼイン)
* β-casein(ベータ カゼイン)
* κ-casein(カッパー カゼイン)
カゼインは、そのタンパク質を構成するアミノ酸のうち、セリンに由来する部分(セリン残基)の多くにリン酸が結合した、リンタンパク質(リン酸化タンパク質)の代表的な例である。この特徴のため、カゼインは分子全体としてマイナスの電荷を帯びており、カルシウムイオンやナトリウムイオンと結びつきやすい性質を持つ。
牛乳中では特にカルシウムと結合してカルシウム塩の形で存在し、結果として牛乳中でカルシウムの安定な運び屋として機能する。牛乳中においてカゼインは、カルシウム−カゼイン−リン酸複合体の形で存在しているが、このときカゼインのうちで特に水溶性の高いκ-caseinの働きによってこの複合体はミセルを形成する。この結果、カゼインは一種の「安定剤」として、牛乳を均質なコロイド溶液にし、またその不溶性成分が析出することなく均質な状態を長期間保つ役割を果たしている。
またカゼインは、等電点であるpH 4.6において放置することで、牛乳から容易に分離することもできる。
カゼインは、ヒトの乳汁においても同様に存在するが、人乳においてはα-caseinの量が牛乳に比べて著しく少ない事が知られている。また、このα-caseinはヤギ乳においても存在量が少ない事が知られている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カゼイン」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Casein 」があります。



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.