翻訳と辞書
Words near each other
・ 高等科学院
・ 高等職業技術専門校
・ 高等職業教育機関
・ 高等裁判所
・ 高等裁判所長官
・ 高等試験
・ 高等課程
・ 高等警察
・ 高等農林学校
・ 高等農業学校
高等遊民
・ 高等部
・ 高等部 (創価学会)
・ 高等養護学校
・ 高箒
・ 高築正子
・ 高篠村
・ 高篠村 (埼玉県)
・ 高篠村 (香川県)
・ 高米店北駅


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

高等遊民 : ミニ英和和英辞書
高等遊民[こうとうゆうみん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たか]
 【名詞】 1. quantity 2. amount 3. volume 4. number 5. amount of money 
: [など]
  1. (suf) and others 2. et alia 3. etc. (ら)
遊民 : [ゆうみん]
  1. (adj-na,n) idler 2. the unemployed
: [たみ]
 【名詞】 1. nation 2. people 

高等遊民 : ウィキペディア日本語版
高等遊民[こうとうゆうみん]
高等遊民(こうとうゆうみん)とは、明治時代から昭和初期の近代戦前期にかけて多く使われた言葉であり、大学等の高等教育機関で教育を受け卒業しながらも、経済的に不自由がないため、官吏会社員などになって労働に従事することなく、読書などをして過ごしている人のこと。閲覧できる範囲では『読売新聞明治36年(1903年9月25日の「官吏学校を設立すべし」での論説が、高等遊民に触れられている最も古い資料である。また、一時期は上級学校への入学や上級学校卒業後の就職が叶わなかった者が高等遊民となり、高等知識を持った彼等が自然主義社会主義無政府主義などの危険思想に感化され、それらが社会問題に繋がると考えられていた。
高等遊民はなんら生産的な活動をせず、ただ日々を雅やかに過ごしたり、学問の延長として己の興味のある分野(趣味の活動を含む)を追い求めていたりした。夏目漱石が作中にしばしば用い〔「『振っている』『高等遊民』『露悪家』『月並み』等の言葉の文壇に行われるようになったのは夏目先生から始まっている。」(芥川龍之介侏儒の言葉』)〕、『それから』の長井代助、および『こゝろ』の先生、川端康成の『雪国』の主人公のように、しばしば文学のテーマとしても取り上げられた。石川啄木は、旧制中学校卒業後に立身出世がかなわず父兄の財産を食い潰して無駄話を事業として生活している者を遊民としていた〔明治三十年代における立身出世論考 〕。
最終的に昭和初期満州事変日中戦争へと続く対外戦争の中で起きた軍需景気により、就職難が解消し、国家総動員体制の元で何らかの形で戦争へ動員され、高等遊民問題は解消に向かっていった〔町田(2009)pp.330-331。〕。
== 脚注 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「高等遊民」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.