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菜穂子 : ミニ英和和英辞書
菜穂子[さい, な]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さい, な]
 【名詞】 1. greens 2. vegetables 
: [ほ]
 【名詞】 1. ear (of plant) 2. head (of plant) 
: [こ, ね]
 (n) first sign of Chinese zodiac (The Rat, 11p.m.-1a.m., north, November)

菜穂子 ( リダイレクト:菜穂子 (小説) ) : ウィキペディア日本語版
菜穂子 (小説)[なおこ]

菜穂子』(なおこ)は、堀辰雄長編小説。堀の唯一のロマン(本格的長編物語)で、堀文学の到達点といわれる晩年の代表作である〔源高根「解説」(文庫版『菜穂子・他五編』)(岩波文庫、1973年。改版2003年)〕〔小久保実『新潮日本文学アルバム17 堀辰雄』(新潮社、1984年)〕。プロローグとなる「楡の家」と本編「菜穂子」を合わせた二編から成る。
或る小説家との恋で、生来のロマネスクな性格を生き、その情熱を慎ましさのうちに踏み堪えた母と、母の恋に反発しつつも、母と同じ素質と、それ以上に破滅的な傾向を自分のうちに予感した娘が、母が守ろうとした「永遠にロマネスクなもの」を敢然と拒絶し、心の平安を求めて愛のない結婚に逃避する物語〔堀辰雄帝大新聞アンケート 1940年1月」(「『菜穂子』覚書I」)〕〔堀辰雄「『菜穂子』覚書II」〕〔三島由紀夫「現代小説は古典たり得るか 「菜穂子」修正意見」(新潮 1957年6月号に掲載)〕。不幸な結婚生活に陥ったヒロインが幼馴染の青年との再会を通じ、自己を見つめ「生」を追い求めて葛藤してゆく過程が、美しく厳しい信州の自然を背景にして、彼女を想う青年の孤独な旅の喪失感や、夫の心理との対位法的な構成によって描かれている〔〔竹内清己「堀辰雄『菜穂子』論――存在様式の極北」(千葉大学人文学部国語国文学会、1972年)〕。
== 発表経過 ==
1934年(昭和9年)、雑誌『文藝春秋』10月号(第12巻第10号)に「物語の女」(のち「楡の家」第一部)が掲載された〔「解題」(『堀辰雄全集第2巻』)(筑摩書房、1977年)〕。この編は単独で『物語の女』として、同年11月20日に山本書店より単行本刊行された〔。約7年後の1941年(昭和16年)、雑誌『中央公論』3月号(第56巻第3号)に「菜穂子」が掲載され、同年、雑誌『文學界』9月号(第8巻第9号)に「目覚め」(「楡の家」第二部)が掲載された〔。
これら全ての編を合わせた単行本『菜穂子』は同年11月18日に創元社より刊行され、翌年1942年(昭和17年)3月に第一回(昭和16年度)中央公論社文藝賞を受賞した(賞金は当時の金額で三千円)〔。文庫版は岩波文庫の『菜穂子・他五編』に収録されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「菜穂子 (小説)」の詳細全文を読む




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