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自動案内軌条式交通システム : ミニ英和和英辞書
自動案内軌条式交通システム[じどう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

自動 : [じどう]
  1. (adj-na,n) automatic 2. self-motion 
: [どう]
 【名詞】 1. motion 2. change 3. confusion 
: [あん]
  1. (n,n-suf) plan 2. suffix meaning draft (draught) 
案内 : [あんない]
  1. (n,vs) information 2. guidance 3. leading 
: [うち]
 【名詞】 1. inside 
軌条 : [きじょう]
 (n) a rail
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 
交通 : [こうつう]
  1. (n,vs) communication 2. transportation 3. traffic 4. intercourse 
: [つう]
  1. (adj-na,n) (1) connoisseur 2. authority 3. (2) counter for letters, notes, documents, etc. 

自動案内軌条式交通システム ( リダイレクト:自動案内軌条式旅客輸送システム ) : ウィキペディア日本語版
自動案内軌条式旅客輸送システム[つう]

自動案内軌条式旅客輸送システム(じどうあんないきじょうしきりょきゃくゆそうしすてむ、AGT : Automated Guideway Transit)とは、小型軽量車両が自動運転により専用軌道上の案内軌条に従ってゴムタイヤで走行する中量軌道輸送システムの一種である。三菱重工業では、都市向け AGT とは別に海外・空港向け車両を全自動無人運転車両 (APM : Automated People Mover) と呼称する〔APM に自動運転のモノレールが含まれる場合や、国内の AGT を含む場合もあり、定義が定まっていない。本来 APM とは AGT のうちウェスティングハウス・エレクトリックが開発したシステムのことであるが、海外で初期に多く普及したシステムが APM であったため、それ以降登場したシステムも含めた自動運転システムの総称として使用されている。フランスでは同様の理由で、マトラが開発したシステムである VAL (Véhicule Automatique Léger) が自動運転システムの総称として使用されている。〕。
日本では、「新交通システム」の名称が広まると同時期に多く普及したシステムであるため、AGT そのものを「新交通システム」と呼称することが多い〔同じく日本で多く普及したシステムにモノレールがあるが、「新交通システム」の名称が普及する前に登場し一般的に呼称しやすく親しまれた「モノレール」の名称に対して、AGT はそのような一般的な名称が存在せず、メディアでも新交通システムとして案内されたことから、AGT が新交通システムの代表格となった。また、「新交通システム」の呼称は日本独自のものであり、決まった定義はない。〕。三菱重工業では、2015年より「AGTの時代」として「新交通システム」ではなく正式名称の「AGT」で呼称することを提案し名称の普及を進めている。
== 概要 ==
普通鉄道地下鉄では輸送量過多であり、路面電車 (LRT) やバスでは輸送力不足である場合の中間の公共交通機関として誕生した。他の中量軌道輸送システムと大きく異なる点は、コンピュータ制御により無人の自動運転を行う前提で開発が進められており、建設費も少なく安価に導入できる輸送システムとして日本を含めた世界で発達した。世界各国で同時に開発が行われたシステムであるため、多くのシステムが存在する。最大輸送力は、1時間・1方向当たり約 3,000 - 20,000 人程度である場合が多い〔最大輸送力の定義がきちんと定められておらずばらつきがある。〕が、実際は建設する路線によって前提の輸送力は異なる〔日本国内の路線では約 3,000 - 10,000 人程度の輸送力を前提としている場合が多い。〕。法規上鉄道事業法の「鉄道(案内軌条式鉄道)」または軌道法の「軌道(案内軌条式)」となるが、いずれか一方の法規に基づいている場合のほか、道路占用や開発事業(主に港湾地区)に係る補助金などの関係で両方の法規が混在している場合も少なくない。また、都市計画法の定める都市施設では、AGT は都市計画道路のうちの「特殊街路」に分類される。
運営を行う鉄道事業者は、第三セクターが行うものがほとんどである。全線が完全立体交差の専用軌道上を走行し、なおかつコンピュータ制御による運行のため、安全性が高く、人身事故ヒューマンエラーが発生しにくい。そのため、開業以来無事故記録を持つ鉄道事業者が多く存在する。また、専用軌道であること、ゴムタイヤで走行すること、コンピュータによる自動運転であることなどにより、駅間距離が短い路線にも対応でき、なおかつ従来の輸送システム以上に定時性に優れた高頻度運転が可能である。路線によっては1分単位の運用がされる場合もある。また、急行列車快速列車などの運行にも対応している。
また、技術的にも無人運転を前提に開発されたことから、無人運転の導入が容易で労務コストが低減、地下鉄に対して運転費を半分以下に抑えることが可能〔『鉄道ファン』通巻637号、 96頁〕。加えてその近未来的なイメージが大都市近郊の自治体などに注目され、普通鉄道よりも簡易な公共交通機関として、郊外や港湾地域に造成されたニュータウンやオフィス街などの通勤・通学の足として建設が進んだ。現在では日本以外でも多く採用され、世界の大規模空港内の無人運転の旅客輸送システムとしても活躍している。開発は近年になっても続けられており、高速運転やより廉価に導入できる車両の開発などが進められ、先進国のみならず発展途上国への普及が期待されている。
; AGT の長所
* 小型軽量車両を用いるため建設費を抑えることができ〔東京大学生産技術研究所による建設費の比較では、ミニ地下鉄の約220億円/km、モノレールの約120億円/kmに対して、新交通システム (AGT) は約90億円/km。また、後述の「標準型新交通システム」に沿って建設する場合、約55億円/kmで建設が可能。〕、曲線半径の小さい曲線でも走行が可能。
* 普通鉄道や路面電車 (LRT) に比べて占有する敷地面積が狭く、過密な都市内や幹線道路上にも高架橋などを建設することが可能。
* モノレールとは異なり避難用通路が併設されているため、車輌故障や災害時の乗客避難経路が確保されている。
* ゴムタイヤを使用するため、走行による外部への騒音振動が少ないほか、乗り心地が向上する。
* ゴムタイヤの摩擦力の大きさを活かし、急勾配路線の走行が可能。空転が発生しにくく雨や風に強い。
* ゴムタイヤを使用するため、バスと同様に高加速・高減速が可能。短い駅間距離でも対応可能。
* 普通鉄道のような架線が上部空間に無く、沿線の美観を損ねにくい。
* コンピュータによる無人での全自動運転が可能。労務コストの削減が図れるほか、高頻度運転が可能。
; AGT の欠点
* 踏切は作れず、高架橋か地下トンネルの完全立体交差となるため、路面電車や BRT に比べると建設費が嵩む。
* ゴムタイヤの負担過重が鉄車輪と比べて小さく、車両の収容力は普通鉄道より小さい。
* ゴムタイヤの転がり抵抗が鉄車輪と比べて大きく、動力費が嵩む。
* ゴムタイヤの摩耗が鉄車輪と比べて早く、交換費用による維持費が嵩む。
* 普通鉄道との互換性がなく、乗り入れや設備・部品等の流動性があまりない。
* 高架構造物の荷重制限のため定員乗車が規定される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「自動案内軌条式旅客輸送システム」の詳細全文を読む




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