翻訳と辞書
Words near each other
・ 自動ブロック
・ 自動プログラミング
・ 自動マッサージ機
・ 自動レスピレーター
・ 自動ロード
・ 自動三輪車
・ 自動二輪
・ 自動二輪免許
・ 自動二輪車
・ 自動人形
自動体外式除細動器
・ 自動体外式除細動機
・ 自動作曲
・ 自動光学検査
・ 自動入出金機
・ 自動公衆送信
・ 自動再送制御
・ 自動再送要求
・ 自動処理
・ 自動分析器


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

自動体外式除細動器 : ミニ英和和英辞書
自動体外式除細動器[じどうたいがいしきじょさいどうき]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

自動 : [じどう]
  1. (adj-na,n) automatic 2. self-motion 
: [どう]
 【名詞】 1. motion 2. change 3. confusion 
動体 : [どうたい]
 (n) moving body
体外 : [たいがい]
 【名詞】 1. ectogenesis 2. outside the body
: [そと, ほか, げ, がい]
 【名詞】 1. other place 2. the rest 
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 
: [うつわ]
 【名詞】 1. (1) bowl 2. vessel 3. container 4. (2) ability 5. capacity 6. calibre 7. caliber 

自動体外式除細動器 : ウィキペディア日本語版
自動体外式除細動器[じどうたいがいしきじょさいどうき]

自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき、''Automated External Defibrillator, AED'')は、心停止(必ずしも心静止ではない)の際に機器が自動的に解析を行い、必要に応じて電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器である。細動していた心臓はこの電気ショックで静止した状態になるので、使用後は速やかに心臓マッサージと人工呼吸によって拍動の回復を促す必要がある(通常であれば拍動は自発的に再開する)。一般に誤解されているように、既に静止した状態にある心臓(心静止)に拍動を回復させることが可能な機器ではないので、注意が必要。
除細動器の一つだが、動作が自動化されているので、施術者が一般市民でも使用できるよう設計されている。
日本で現在承認されている製品は、医薬品医療機器等法上の「類別・機械器具12、一般的名称・半自動除細動器あるいは非医療従事者向け自動除細動器」に該当する。
一部の国では、全自動化された製品が発売されているが、日本ではこの方式は承認・流通ともされていない。
== 機器の概要 ==
主に不特定多数の人が出入りする空港飛行機内、ホテルなどの公共施設に広く設置され、消火器などと同様に、万一の事態が発生した際には、その場に居合わせた人が自由に使えるようになっている。
使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けると心電図を解析して電気ショックを与えるべきかを調べる〔心室細動・非常にテンポが速い心室頻拍(一部機種では上室性頻拍も適応)の場合のみ電気ショックの適応心静止を含め、心臓が完全に停止した場合などでは電気ショック不要を適用する。〕。電気ショックが必要と解析した場合には、機械の指示に従ってスイッチを押すと、機械が自動的に電気ショックを与え、除細動を行う。
従来の除細動器は、医師などの専門家の使用を想定しているため手動式であるが、空港など公共の場に配備されている自動体外式除細動器 (AED) は、操作を自動化して、医学的判断ができない一般の人でも使えるように設計されている。AEDの発する指示音声にしたがってボタンを押すなど2 - 3の操作のみで、取り付けもピクトグラムで分かりやすく説明されており、医療知識や複雑な操作なしに電気的除細動が実行される。なお、AEDによる除細動の実行と併せて、胸骨圧迫心臓マッサージ)・人工呼吸を継続して行うことも、救命のために望ましい(一次救命処置参照)。
日本では、救急車が現場到着するまで平均で約7分を要するが、心室細動の場合は、一刻も早く電気的除細動を施行することが必要とされている〔カーラーの救命曲線によれば、心停止3分で死亡率はおよそ50%、と言われている。〕。救急車の到着以前にAEDを使用した場合には、救急隊員医師が駆けつけてからAEDを使用するよりも、救命率が数倍も高いことが明らかになっている〔非医療従事者による自動体外式除細動器 (AED) を用いた除細動と心肺蘇生 - 大阪府三島救急医療センター(シカゴのオヘア空港やラスベガスのカジノに設置されたAEDが市民によって使用され、高い救命率を示した話。)〕〔Outcomes of Rapid Defibrillation by Security Officers after Cardiac Arrest in Casinos (上記カジノの話の原文) - NEJM. (2000) 343:1206-1209.〕。
AEDが登場し始めた当初は一セットあたり100万円以上だったが、2007年には30万円程度になっている。心停止に陥る可能性の高い疾患を持つ家族を抱える家庭では、自家所有している例もある。レンタルだと1機当たり月額5000円程度。また現在では子供用のAEDパッドが認可され、1歳以上の子供なら使用できるAEDが増えている。
収納スタンドは、蓋を開けるとサイレンやブザー鳴動・赤ランプの点滅で緊急事態発生を周囲に告げる他、使用された事を示す信号が、当該施設の防災センターに送られるようになっているものもある(これにより防災センターは、警備員を現場に向かわせ対応する)。
なお、AEDとは「異常な拍動を繰り返し、ポンプとしての役割を果たしていない」状態の心臓を、電気ショックによって一時静止させることにより正常な拍動の再開を促すものであり、フィクションにおけるAED使用描写でよく見られる「静止した心臓を電気ショックで再起動させる」ものではない。また、AED使用によって一時静止させられた心臓は本来であれば自動的に拍動を再開するが、酸欠等の状態にあると拍動が再開しにくいため、AED使用後は速やかに人工呼吸と心臓マッサージで拍動の再開を促す必要がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「自動体外式除細動器」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.