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源智 : ミニ英和和英辞書
源智[じょうかんぼうげんち]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [みなもと, げん]
 【名詞】 1. source 2. origin 

源智 : ウィキペディア日本語版
源智[じょうかんぼうげんち]
勢観房源智(せいかんぼうげんち、寿永2年(1183年)- 暦仁元年12月12日1239年1月18日))は、鎌倉時代前期の浄土宗。紫野門徒の祖。号は勢観房。妙法院法印、賀茂(かもの)上人ともいう。法然没後の京都における法然教団の維持に努めた。
== 生涯 ==
父は平師盛と伝わる〔『尊卑分脈』(吉川弘文館、1958年)第4篇、35頁、『法然上人絵伝(下)』(岩波文庫)214頁。〕。建久6年(1195年)、源智13歳、法然63歳のときに、法然の室に入る。しかし、「平孫狩り」が横行し、その後に、平高清が斬られるなど、鎌倉幕府治政下で、平家の遺児が生きていくことは困難を極めていた。そのため、法然に帰依した九条兼実の実弟である天台座主慈円のもとで出家得度した〔『法然上人絵伝(下)』(岩波文庫)214頁〕。そして、基礎教育のために、法然の高弟の真観房感西について勉学に励む。しかし正治2年(1200年)、18歳のときに、感西が亡くなる。感西の臨終の際、源智が「形見のために、要文を書いてほしい」というと、「如来の本誓は、一毫(いちごう)もあやまり給ふ事なし。ねがはくはほとけ决定して、我を引接(いんじょう)し給へ。南無阿弥陀仏」という『往生要集』の一節〔〕が書き与えられたが、感西の遺弟たちは、この文を「要集ノ肝心」と呼んだ〔〕。感西没後、法然の元に帰参する。それ以来、法然が没する建暦2年(1212年)まで、約12年間、入室以来約18年の長きにわたり、法然に近侍した。
建暦2年、法然の臨終の2日前に、「一枚起請文」を授けられた〔『法然上人絵伝(下)』(岩波文庫)215頁〕。源智は法然自筆の「一枚起請文」を生涯、首に懸け秘蔵していたが、源智に帰依した河合(ただす)の法眼の所望に応じ、それを授与し、それによって「一枚起請文」として世間に流布したという〔義山「一枚起請弁述」『浄土宗全書』9巻130頁 〕。金戒光明寺が所蔵するものが、源智に与えられた法然真筆のものであると伝えられている。その他、法然から、円頓戒の道具、本尊(南禅寺畔の西福寺 (京都市左京区)の本尊として伝わる)、現知恩院の地である大谷の坊舎、聖教などを譲られた〔『法然上人絵伝(下)』(岩波文庫)214頁〕。法然の中陰法要において、五七日の檀那となっている〔『法然上人絵伝(下)』(岩波文庫)152頁〕。
法然没後に生じた、天台宗延暦寺衆徒が法然教団を弾圧した嘉禄の法難のために、大谷の坊舎は、法然の廟所を含めて荒廃した。文暦元年(1234年)、奏聞を遂げ、四条天皇から仏殿に「大谷寺」、廟額に「知恩教院」、総門に「華頂山」の勅額を賜り、大谷の坊舎を「知恩院」として再興した〔華頂山編」『浄土宗全書』19巻169頁 〕。法然を知恩院初代とし、源智を知恩院二世としている。度重なる専修念仏に対する弾圧にもかかわらず、法然教団の維持に努めた。
嘉禎3年(1237年)、法然教団の将来を鎮西義の弁長(浄土宗二祖)に託する書状を書いたと言われる〔『法然上人絵伝(下)』(岩波文庫)246頁〕。
暦仁元年(1238年)、法然が住んだ賀茂の河原屋の旧跡である功徳院で、56歳で没した〔『法然上人絵伝(下)』(岩波文庫)218頁〕。この功徳院は、後に移転して百万遍知恩寺となった。知恩院と同様に、法然を知恩寺初代とし、源智を知恩寺二世としている。そのほか金戒光明寺も同様に源智を二世とする。
弟子に蓮寂・浄信・宿蓮があり、この流を紫野門徒という。 文永の頃(1264年から1274年)、蓮寂は弁長の弟子良忠(浄土宗三祖)と東山の赤築地(あかつじ)において両流を校合し、相違するところが全くなく符合したので、以後源智の門流は別流を立てずに、鎮西義に合流したという〔『法然上人絵伝(下)』(岩波文庫)246頁、〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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