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済々黌 : ミニ英和和英辞書
済々黌[すみ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [すみ]
 【名詞】 1. arranged 2. taken care of 3. settled
: [くりかえし]
 (n) repetition of kanji (sometimes voiced)

済々黌 ( リダイレクト:熊本県立済々黌高等学校 ) : ウィキペディア日本語版
熊本県立済々黌高等学校[くまもとけんりつ せいせいこうこうとうがっこう]

熊本県立済々黌高等学校(くまもとけんりつ せいせいこうこうとうがっこう)は、熊本県熊本市中央区黒髪二丁目にある公立高等学校
== 概観 ==

; 校名
学校名は、「詩経」の一節「濟濟たる多士、文王以て寧んず」から採られている(「黌」は「学校」を意味する)。そのため卒業生を「多士」と呼び、現在でも「校長」を「黌長」、「校門」を「黌門」などと表記する伝統がある。「済済黌」、「濟々黌」とも表記する。ちなみに黌長印には「熊本県立済済黌高等学校長」とある。「黌」は非常に画数の多い難字であり、野球部が甲子園に出場した際、甲子園球場のビジョンに映し出される「本日の試合結果」の校名表記が第3試合までゴシック体表記だった時代(1984年~1992年)に「済々こう」となっていたことがある(明朝体による表記は可能)。
; 教育方針
現在、以下の「教育方針」が定められているが、いずれも明治以来の「三綱領」「八条目」がベースに存在している。
* 建学の精神である「徳・体・知」の三育併進に努め、逞しい気力と体力を養い、真の文武両道の実現に努める。
* 基本的生活習慣を確立し、自主性、自律性の涵養に努める。
* 適切な教育計画のもと、能力・適正に応じた進路指導を重視し、志望を達成する実力を養う。
* 情操豊かな人間性の陶冶に努め、社会に適応できる人材を育成する。
* 知的好奇心の発揚に努め、コミュニケーション能力の育成を通じて、思いやりの心を育てる。
; 三綱領
正倫理 明大義(倫理を正しうし 大義を明らかにす)

重廉恥 振元氣(廉恥を重んじ 元気を振るう)

磨知識 進文明(知識を磨き 文明を進む)

* 1882年明治15年)制定。「校訓」ではなく「主義」「決まり」であるとされ〔済々黌 三綱領 学校公式ホームページ〕、全校集会、式典などの際に全員で唱和されるものである。
* 第二次大戦後GHQの軍政官による視察が行われた際、この「大義」の解釈を巡る質問があり、ここで国家主義的思想と判断されれば三綱領の破却は免れないと咄嗟に判断した当時の黌長杉原春作と通訳とによる機略で「Great Social Service」(社会福祉あるいは社会奉仕の精神)と説明、その場をやり過ごしたというエピソードが伝えられている。
; 八条目
一.清明仁愛剛健ノ三徳ヲ修メ以テ人格ノ完成ヲ期スヘシ

一.光輝アル我黌ノ歴史ニ鑑ミ以テ愛黌ノ精神ヲ發揮スヘシ

一.孝悌ノ道ヲ厚ウシ忠愛ノ念ヲ長養スヘシ

一.師弟ノ倫ヲ重ンジ學友ノ信公共ノ宜ヲ厚ウスヘシ

一.儉(倹)素以テ己ヲ持シ禮(礼)文以テ其ノ身ヲ修ムヘシ

一.規律ノ習慣ヲ尚ヒ向上ノ志ヲ壮ニシ發憤以テ其ノ業ヲ励ムヘシ

一.高尚純潔ノ情操ヲ涵養シ精確周匝ノ知能ヲ啓發スヘシ

一.齊整強健ノ身體(体)ヲ鍛錬シ耐久旺盛ノ氣力ヲ修養スヘシ

* 1910年(明治43年)2月制定。
; 黌歌(校歌)
明治時代に制定された黌歌の歌詞〔校歌を歌おう 済々黌同窓会〕は非常に難解で、4拍子の曲が途中2拍子(行進曲風)に変わるという珍しい構成を持つ。1931年昭和天皇が行幸した際には、これを記念して3番が追加され、全部で5番となった〔3番の歌詞 宅建多士会公式ホームページ〕が、戦後になってからは歌詞の内容からこの3番が歌われることは滅多にない。
また、「恩賜記念式歌」(明治35年の第19回恩賜記念大運動会で発表)、岡野貞一による「創立記念式歌」(明治45年、黌歌と同時に制定)があるが、いずれも現在は歌われることはない。
2012年夏に野球部が甲子園に出場した際、ABCテレビの中継では校歌斉唱時に「済々黌高等学校 校歌」ではなく「済々黌 黌歌」とクレジットされた。2013年春出場時のGAORAの中継でも「熊本県立〔公立高校の場合は設立自治体名も入るのがGAORAの仕様。〕済々黌高等学校 黌歌」とクレジット。
; スクールカラー
スクールカラーは黄色で、学帽、学生服、本館には黄色(実際は山吹色に近い)の線がデザインされている。このため熊本では「黄線」(キナセン)といえば済々黌の代名詞ともなっている。
; 制服
男子の制服は学生服であるが、詰襟に白い襟カラーはつけない。以前は、生徒は入学早々から部活の先輩などに言われ襟カラーを取り去りバンカラアイデンティティを自主的に表現していた。これは、他高では生活指導の対象だが、本黌は伝統として公認、かつノーカラーでの制服着用を促すため、襟の内側からカラーを留めるボタンを取り去った。このため、生徒ほぼ全員が、入学式からカラーのない制服姿で参列する。制服の裏地には校章の大きな刺繍が縫いこまれ、胸ポケットの縁にキナセン、桜が刻まれた金ボタンで前を留め、黒襟には、左に校章、右に学年組章をつける。ただし、胸ポケットのキナセンは、旧来からのものではなく、普段学生帽をかぶらない生徒が多く、一見本黌の特徴が制服上全く見えなくなってしまうため、新たにつけることになったものである。夏季は、胸に「済々黌」と刺繍された白のカッターシャツに黒の学生ズボンという略装になる。
女子の制服は冬季は紺ブレザーに緑ネクタイ。夏季はグレーのセーラーに白リボン。また中間服として、「済々黌」と刺繍された紺のカーディガンを夏服の上から着ることができる。校章・学年組章は胸ポケットにつける。
; スポーツ
戦前の剣道部は全国制覇を何度も達成、漕艇部、体操部、陸上競技部、ハンドボール部、水泳部がそれぞれ過去に全国制覇を達成している。野球部は1958年(昭和33年)の第30回選抜高等学校野球大会での優勝を経験(熊本県勢唯一の優勝)。水球部はインターハイ優勝5回を数え、多数のオリンピック選手を輩出している。また、ラグビー部(くりぃむしちゅーも在籍)が1998年(平成10年)の全国高等学校ラグビーフットボール大会(花園)に出場している。
; 卒業式
卒業式では、卒業生が最後に学生帽を一斉に投げ上げて退場するのが恒例〔第61回 済々黌卒業式 (2009/3/1) 〕となっているが、防衛大学校の卒業式を真似て昭和50年代に始まったものとされている。
; アクセス
熊本電鉄バス(北4・北5・北6・北9系統) 済々黌前・男女共同参画センター入口バス停徒歩2分。熊本大学旧制第五高等学校)が隣接している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「熊本県立済々黌高等学校」の詳細全文を読む




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