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氏姓 : ミニ英和和英辞書
氏姓[うじ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [うじ]
 【名詞】 1. family name 2. lineage 3. birth 
: [せい]
 【名詞】 1. surname 2. family name 

氏姓 ( リダイレクト:氏姓制度 ) : ウィキペディア日本語版
氏姓制度[しせいせいど]
氏姓制度(しせいせいど)とは、古代日本において、中央貴族、ついで地方豪族が、国家ヤマト王権)に対する貢献度、朝廷政治上に占める地位に応じて、朝廷より氏(ウヂ)の名と姓(カバネ)の名とを授与され、その特権的地位を世襲した制度。「氏姓の制(ウヂ・カバネのせい)」ともいい、「氏・姓」を音読して「氏姓(しせい)」ともいう。
大化の改新ののち、律令国家の形成におよぶと、戸籍制によって、氏姓はかつての部民(べみん)、つまり一般民衆にまで拡大され、すべての階層の国家身分を表示するものとなった。氏姓を有しない者は、天皇をはじめとする皇族奴婢のみとなった。
== 氏姓制度の成立 ==

原始共同体においては、氏族部族が社会の単位となった。
氏姓制度の基盤は、血縁集団としての同族にあったが、それが国家の政治制度として編成し直された。その成立時期は、5~6世紀をさかのぼらない。同族のなかの特定の者が、伴造国造百八十部(ももあまりやそのとも)、県主などの地位をあたえられ、それに応ずる氏姓を賜ったところに特色がある。各姓は以下のごとくである。
;(おみ)
:葛城氏平群氏巨勢氏春日氏蘇我氏のように、ヤマト(奈良盆地周辺)の地名を氏の名とし、かつては王家と並ぶ立場にあり、ヤマト王権においても最高の地位を占めた豪族である。
;(むらじ)
:大伴氏物部氏中臣氏忌部氏土師氏のように、ヤマト王権での職務を氏の名とし、王家に従属する官人としての立場にあり、ヤマト王権の成立に重要な役割をはたした豪族である。
;伴造(とものみやつこ)
:連とも重なり合うが、おもにそのもとでヤマト王権の各部司を分掌した豪族である。弓削氏矢集氏(やずめ)、服部氏犬養氏(いぬかい)、舂米氏(つきしね)、倭文氏(しとり)などの氏や秦氏東漢氏西文氏(かわちのふみ)などの代表的な帰化人達に与えられた氏がある。連、造(みやつこ)、直(あたい)、公(きみ)などの姓を称した。
;百八十部(ももあまりやそのとも)
:さらにその下位にあり、部(べ)を直接に指揮する多くの伴(とも)をさす。首(おびと)、史(ふひと)、村主(すくり)、勝(すくり)などの姓(カバネ)を称した。
;国造(くにのみやつこ)
:代表的な地方豪族をさし、一面ではヤマト王権の地方官に組みこまれ、また在地の部民を率いる地方的伴造の地位にある者もあった。国造には、君(きみ)、直(あたい)の姓が多く、中には臣(おみ)を称するものもあった。
;県主(あがたぬし)
:これより古く、かつ小範囲の族長をさすものと思われる。いずれも地名を氏の名とする。
このように、氏姓制度とは、連―伴造―伴(百八十部)という、王のもとでヤマト王権を構成し、職務を分掌し世襲する、いわゆる「負名氏」(なおいのうじ)を主体として生まれた。そののち、臣のように、元々は王とならぶ地位にあった豪族にも及んだ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「氏姓制度」の詳細全文を読む




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