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武勲詩 : ミニ英和和英辞書
武勲詩[ぶくんし]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

武勲 : [ぶくん]
 (n) deeds of arms
: [し]
 【名詞】 1. poem 2. verse of poetry 

武勲詩 : ウィキペディア日本語版
武勲詩[ぶくんし]

武勲詩(ぶくんし、古フランス語chansons de geste, シャンソン・ド・ジェスト)とは、フランス文学黎明期に現れた叙事詩のこと。最も早いもので11世紀後期から12世紀初期、つまりトルヴェール抒情詩や初期の韻文の騎士道物語(ロマンス)の出現の100年前に作られた。
== 概略 ==
武勲詩は古フランス語で書かれたもので、明らかにジョングルールが読んで上演することを目的としていた。題材は8世紀ないし9世紀フランス史の伝説的事件(一部は、実際にあった事件)である。それは、ムーア人サラセン人との戦いに明け暮れたシャルル・マルテルシャルルマーニュルイ1世の時代であった。やがて、歴史的伝説にファンタジーの要素が加えられ、イスラム教の敵の中に巨人魔術怪物といったものが現れるようになった。さらに、当時の十字軍の体験から東方への冒険も増えだした。ある連作詩では、ゴドフロワ・ド・ブイヨンらを主人公とした第1回十字軍エルサレム王国初期の出来事が形を変えて語られた。最終的に、13世紀14世紀の詩では、歴史的軍事的要素は衰退し、ファンタジー要素が物語を支配するようになった。
武勲詩の主題の中でも伝統的な題材は、のちに「フランスもの」と呼ばれるようになった。これと対比されるのは、騎士道物語の題材である「」(ブリテンの話材)や、「ローマもの」である。「ブルターニュもの」にはアーサー王とその騎士の物語、「ローマもの」にはトロイア戦争アレキサンダー大王の征服、シーザーとその後継者たち(騎士道の手本として中世風の換骨奪胎を受けている)の物語などが含まれる。
武勲詩に出てくるキャラクターにはごく限られた類型しかない。手を替え品を替え登場する英雄、恐れを知らぬ反逆者、ずるいまたは臆病な裏切り者、サラセンの巨人、美しいサラセンの姫、などなど——これらは作品ごとに使い捨てにされることもしばしばだった。ジャンルとしての洗練が進むと、これに加えてファンタジー的な要素が導入された。そういった流れの中で詩人たちが創作したキャラクターの中には、『ユオン・ド・ボルドー』に初めて登場する妖精オーベロン、『ルノー・ド・モントヴァン』が初登場になる魔法の馬バヤール(Bayard)などが含まれる。セルフパロディの要素もすぐに現れた。『シャルルマーニュの巡礼』では、威厳あるシャルルマーニュでさえ平気で嘲笑の対象として扱われた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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