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詩 : ミニ英和和英辞書
詩[し]
【名詞】 1. poem 2. verse of poetry 
詩 : ウィキペディア日本語版
詩[し]

(し、うた、; ; )は、言語の表面的な意味(だけ)ではなく美学的・喚起的な性質を用いて表現される文学の一形式である。多くの地域で非常に古い起源を持つ。多くは韻文で一定の形式とリズムを持つが、例外もある。一定の形式に凝縮して言葉を収め、また効果的に感動・叙情・ビジョンなどを表すための表現上の工夫(修辞技法)が多く見られる。詩は独立したものとして書かれる場合も、詩劇・聖歌歌詞散文詩などに見られるように他の芸術表現と結び付いた形で書かれる場合もある。

英語のや、フランス語のやなどの語は、「作ること」を意味するギリシア語 ()に由来し、技術を以て作り出された言葉を意味した〔「(創造のうち)音楽と韻律に関わる物のみがポイエーシスと呼ばれ、この意味でのポイエーシスを有する者のみがポイエーテースと呼ばれるのです。」(プラトン饗宴』)〕。漢字の「詩」は思いや記憶を言葉にしたものを意味し、元々は西周のころの古代中国の歌謡を編纂したものを言った(のちに詩経と称される)〔"詩者、志之所之也。在心為志、發言為詩。" 「詩とは志の赴くところである。それが心の中にあるのが『志』、言葉として発したものが『詩』である。」(『詩経』序)〕。日本では明治になるまでは「詩」といえば漢詩を指し、「歌」は日本古来の歌謡から発したものを指した。文学の一形式として「詩」の語を使うようになったのは、西洋文学の影響から作られた『新体詩抄』などを起源とする。

印刷技術が普及した後は詩の多くは活字で提供され「読まれる」ようになった〔今日ではデジタルメディアの特性を取り込んだ詩 (:en:Digital poetry) も行われ、また小説投稿サイトなど投稿形式でインターネットに詩を載せる営みもある。〕が、詩は文字の発明以前から存在したとも言われ〔For one recent summary discussion, see Frederick Ahl and Hannah M. Roisman. ''The Odyssey Re-Formed''. Ithaca, New York: Cornell University Press, (1996), at 1-26, ISBN 0801483352. Others suggest that poetry did not necessarily predate writing. See, for example, Jack Goody. ''The Interface Between the Written and the Oral''. Cambridge, England: Cambridge University Press, (1987), at 98, ISBN 0521337941.〕、韻文を朗唱、あるいは節を付けて歌うことが普通であった。漢詩に節を付けて詠じるものは詩吟と言う。幕末以降の日本では一時期流行し、剣舞を伴う事もあった。現代では、詩を朗読することを特にポエトリー・リーディングと呼ぶことがある。作者本人による朗読会や、音楽演奏とコラボレーションを行うなどの試みもある。
== 概説 ==
詩および詩を巡る議論には長い歴史がある。アリストテレスの『詩学』のような詩を定義する初期の試みでは、修辞演劇喜劇などにおける話法の用い方に焦点を合わせていた〔Heath, Malcolm (ed). Aristotle's ''Poetics''. London, England: Penguin Books, (1997), ISBN 0140446362.〕。後世の試みでは、反復、詩型、といった要素に重点が置かれ、詩を散文から区別する美学が強調された〔''See, for example,'' Immanuel Kant (J.H. Bernhard, Trans). ''Critique of Judgment''. Dover (2005).〕。20世紀中葉以降では、詩はより緩やかに言語を用いた根源的な創造活動として定義されることもある〔Dylan Thomas. ''Quite Early One Morning''. New York, New York: New Direction Books, reset edition (1968), ISBN 0811202089.〕。
詩では特有の形式や決まり事を用いることで言葉に別の意味を持たせたり感情的・官能的な反応を引き起こしたりすることが多い。類韻頭韻オノマトペ韻律といった道具が音楽的もしくは呪術的な効果を生み出すために用いられる場合もある。両義性象徴イロニーやその他の詩語による文体的要素はしばしば詩作品に複数の解釈を可能にする。
同様に、隠喩直喩換喩は〔John R. Strachan & Richard G. Terry, ''Poetry'', (Edinburgh University Press, 2000). pp119.〕それがなければ全く別々であったイメージを共鳴させ、意味を重層化させ、それまで知覚されなかった繋がりを形成する。同種の共鳴は韻律や脚韻のパターンによって個々の詩行の間にも存在し得る。
詩の諸形式の中には詩人が書く言語の特徴に呼応した特定の文化ジャンルに固有のものもある。ダンテゲーテミツキェヴィチルーミーのような詩人で詩をイメージすることに慣れた読者は、詩を韻を踏んだ詩行と規則的な韻律で書かれたものと考えるかもしれないが〔逆に日本の読者の場合、適当に行分けされた断片的な書き物を想像するかもしれないが、(優れたものであれば)そうした詩にも隠れたリズムや音調があるものである。〕、聖書の詩のようにリズムと音調を得るために別のアプローチを取る伝統もある。現代のの多くは詩の伝統に対してある程度は批評的であり〔As a contemporary example of that ethos, see T.S. Eliot, "The Function of Criticism" in ''Selected Essays''. Paperback Edition (Faber & Faber, 1999). pp13-34.〕、音調の原則そのもの(やその他のもの)と戯れ、試し、場合によっては敢えて韻を踏まなかったり韻律を定めなかったりもする〔James Longenbach, ''Modern Poetry After Modernism (Oxford University Press US, 1997)''. pp9, pp103, and passim.〕 〔pp xxvii-xxxiii of the introduction, in Michael Schmidt (Ed.), ''The Harvill Book of Twentieth Century Poetry in English'' (Harvill Press, 1999)〕〔これらの出典から明らかなように、(少なくとも優れた詩人の作品においては)対比やサプライズのような詩的ではない効果を得たり不規則なリズムを詩的に用いたりといった詩的な理由があるものである。〕。今日のグローバル化した世界では、詩人たちはしばしば様式、技法、形式などをさまざまな文化や言語から借用している。
詩の美や力や効果は様式や技法や形式だけによるものではない。偉大な詩は、まさにその言葉によって聴衆や読者に思考と力強い感情を喚び起こすことで他から抜きん出る。たとえばハンガリーのジョゼフ・アッティラのような詩人たちは、センテンスに結合された言葉によって言葉自体の意味の総和よりも大きな意味に到達する非凡な詩を書いている。そうした言葉の中には日常会話で使われる諺になったものもある。時代や文化が変われば言葉の意味も変化するので、詩の当初の美や力を味わうのは難しい。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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