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文世光事件 : ミニ英和和英辞書
文世光事件[むん せぐぁんじけん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ぶん]
 【名詞】 1. sentence 
: [よ, せい]
 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation 
: [ひかり]
 【名詞】 1. light 
: [こと]
 【名詞】 1. thing 2. matter 3. fact 4. circumstances 5. business 6. reason 7. experience 
事件 : [じけん]
 【名詞】 1. event 2. affair 3. incident 4. case 5. plot 6. trouble 7. scandal 
: [くだん, けん]
 【名詞】 1. matter 2. case 3. item 

文世光事件 : ウィキペディア日本語版
文世光事件[むん せぐぁんじけん]

文世光事件(ムン・セグァンじけん、문세광 사건)は、1974年8月15日大韓民国(韓国)大統領朴正煕の夫人、陸英修在日韓国人文世光によって射殺された事件である。
同時に、式典に合唱団の一員として参加していた女子高生・張峰華(当時17歳)も、朴大統領に迫る犯人に向けて応戦した大統領警護室のセキュリティポリスが撃った流れ弾に当たり、事故死した。この日は日本からの解放記念日である光復節の祝賀行事がソウル国立劇場であり、朴大統領夫妻がその行事に出席している時の出来事であった。
== 事件 ==

土台人」となって赤化統一を目指した文世光は1973年10月ごろ、朴大統領の暗殺計画を思い立った。同年5月、大阪湾に停泊中の北朝鮮万景峰号の船中で、朝鮮労働党対外連絡部の工作指導員から朴大統領射殺の指令を受けた〔2005年刊行の『拉致 国家犯罪の構図』金賛汀(ちくま新書)95pに「その後(※)、何人かの関係者からの証言で、日本に拠点を持つ朝鮮労働党連絡部の対日工作グループが計画・遂行したことが明らかになった。」との記述。(※)2002年の李謹恵議員の訪朝後〕。
1973年11月に香港を旅行した際に暗殺実行の為の拳銃の入手に失敗した事から、1974年7月18日に大阪市南区(現在の中央区)の高津派出所拳銃2丁を盗み、高校時代の知人である日本人女性を利用して、女性の夫名義による韓国への偽造ビザや偽造パスポートを作成するなど準備を着々と進め、同年8月6日に拳銃をトランジスタラジオの中身を抜いたケースにしのばせ韓国に入国した。文世光に狙撃を指令し資金を供与、偽装パスポートの作成指示、射撃訓練を行ったのは、大阪の在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総連)生野支部政治部長の金浩龍(キム・ホヨン)だった〔救う会全国協議会ニュース2012.7.13、第67回東京連続集会「自由統一か独裁か ─ 朝鮮総連・北との闘い」平成24年7月5日、文京区民センター記録。〕〔統一日報姜昌萬社長による。前掲、救う会全国協議会ニュース2012.7.13〕。
実行までは、朝鮮ホテルに宿泊していたが、事件当日の朝、文世光はソウルパレスホテルフォード車を借り上げ、正装を着て中折帽までかぶった重厚な身なりで、某商社のソウル支店長と待ち合わせている日本政府高官になりすました。高級車に乗っていたこともあってか、警備員からも全く疑われる事なく、記念式典会場である南山国立劇場に潜入した。
国立劇場の中へは本来、招待状を持つ人しか入場出来なかったが、劇場入口を守っていた警察官は、日本語を使う文世光を、招請された外国人VIPと判断し、招待状がないにもかかわらず入れてしまった。
当初、文世光は朴大統領夫妻が劇場に入場する際に狙撃する事を試みたが、大統領が歓迎の子供達に囲まれていた事から、実行を断念した。
予定通り午前10時に式典が始まり、20分ほど経過した後、朴大統領が演壇で祝辞を読み上げ始めたところで、文世光は左側の腰に隠した拳銃を抜こうとしたが、誤って引き金に触れ、自分の左側の太股に貫通傷を負ってしまった。因みに、その時の銃声はスピーカーの音で消され、周囲は誰も気付かなかったという。それでも文世光は、朴大統領が祝辞を読みあげている途中で客席から立ち上がって通路を走り、20m先の壇上に向け2発目の弾を発砲したが、朴大統領は軍人出身ということもあり、銃声を瞬時に聞き分け、反射的に演壇の後ろに隠れ難を逃れた〔演壇には鉄板が入っており、拳銃の弾丸程度は跳ね返す事ができた。〕。3発目の引き金を引いた際は不発だったが、直後、標的を失った文世光が立て続けて撃った4発目の弾が、椅子に座っていた陸大統領夫人の脊髄に命中、第1弾が発射されてから、わずか7秒の出来事だった。最後の1発は、演壇の後方にある太極旗に当った。
陸夫人はソウル大学付属病院に搬送されたが、5時間40分に及んだ手術もむなしく、同日午後7時に死去した(49歳)。ちなみに、頭部付近に弾丸が命中し椅子から崩れ落ちるシーンは、アメリカCBSソウル支局のカメラクルーが撮影したものだった。
また、式典に合唱団の一員として参加し、客席に座って演説を聴いていた女子高生・張峰華(当時17歳)も、ステージ上にいた警護員が彼女の客席付近を走っていた文世光に向けて射撃した際の流れ弾に当たり、死亡した。
朴大統領は、陸夫人が重傷を負い病院に搬送されたにもかかわらず、「私は大丈夫です」と言って、麦茶を一杯飲み終えた後、何事もなかったかのように最後まで毅然と演説を続け、その場に居合わせた観衆からは大きな拍手が送られた。しかし、式典の終了と同時に病院に駆けつけ、陸夫人の死亡を耳にした際には、その場で大声を上げて泣き崩れたという。
当日は、交通部長官白善燁の奔走と、日本の全面的な技術支援を得て開通した、ソウル地下鉄1号線の完工式も開かれる予定だった。工事関係者や在留邦人など多数の日本人が待機していたが、「犯人は日本人」と伝えられたため、全員避難させられ、完工式の式辞でも日本の支援については全く触れられることはなかった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「文世光事件」の詳細全文を読む




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