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手本引 : ミニ英和和英辞書
手本引[てほんびき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [て]
 【名詞】 1. hand 
手本 : [てほん]
 【名詞】 1. model 2. pattern 
: [ほん, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 

手本引 : ウィキペディア日本語版
手本引[てほんびき]
手本引き(てほんびき)は、日本賭博ゲーム
親は1から6までの数字が書かれた6枚の札の中から自らの意志で1枚を選び出し、子は1点から4点張りのいずれかの賭け方で、親が選んだ札を推理して勝負に挑む。1点張りは当たる確率が低いだけに配当が高く、4点張りは確率が上がるだけに配当が低くなっている。
人数の制限は特になく、15人程度の多人数が同時に参加することができ、一勝負は2分前後の短時間で決着する。任意のタイミングで参加退出が可能なことから、不特定多数が出入りする賭場の都合に適っていた。
「ホンビキ」「しっち」「釣り」とも呼ばれる。
1人の親に対して複数の子が賭けを行うところはおいちょかぶと似ているが、偶然性よりも過去の推移や相手の性格や癖(キズ)を読む心理戦の攻防に主眼が置かれる。その興奮から、手本引きを知ると他のギャンブルがつまらなくなると言う人も多い。丁半やアトサキ(バッタ撒き)などの賭博よりも格上とされ、日本における「究極のギャンブル」「博奕の華」「賭博の終着駅」と賛されている。
== 基礎用語 ==
親と子は3ほどの間隔を開け、「盆茣蓙/盆布(ぼんござ)」と呼ばれる木綿の白布を挟んで、平行に向かい合わせに座る。親側は胴を中心に、その左右隣りには「合力」と呼ばれる補助の役目の人間が座る。
数字の呼び方は、一(ぴん)、二(に)、三(さん)、四(し)、五(ご)、六(ろく)で、一のことを「いち」、四を「よん」とは呼ばない。
*(ぼん):賭場のこと。盆中(ぼんなか)、盆屋(ぼんや)、敷(しき)、場(ば)、道場、入れ物、鉄火場(てっかば)とも言う。盆とは、中国の盂蘭盆(うらぼん)経で祖先の霊を供養する仏事が日本に伝わり、供え物を載せる敷物のことを盆茣蓙(ぼんござ)と言って、その盆茣蓙を賭場に用いたことに由来する。
*(どう):親のこと。胴元、胴師、胴親、胴頭(どがしら)とも言う。繰札を選ぶことから、札師とも呼ばれる。喋ると言質からヒントを与えかねないため、終始無言なおかつ無表情であることが多い。元来、胴は筒という字で書かれ、これはサイコロを入れる筒に由来するが、親が軍資金を腹巻きに入れていたことから、胴の字が当てられるようになった。
*胴前(どうまえ):胴が用意する軍資金のこと。胴前金、胴金、胴芯、芯、芯玉とも言う。最初に提示した額までしか支払い義務はなく、この額と同じだけ儲けたら胴を交代しなければならないことから、胴の損得の上限を意味する。
*繰札(くりふだ):胴が用いる一から六までの数字を表す6枚の札のこと。天正かるた系の貨幣(オウル)の紋標から豆札とも呼ばれる。豆一六、小点(こてん/こでん)、親札、引札、本綱(ほんづな)とも言う。片手で繰りやすいように、張札よりも小型で細長く作られている。三の札には「願ひなし」と崩し字で書かれ、四の札には製造元の意匠が記されている。
*紙下(かみした):胴が繰札を隠すために使用する手拭のこと。トマとも言う。博徒の襲名披露などで引出物として作られた代紋入りの手拭が使用されることが多く、手拭を縦に一重、横に三つ折りにして周囲を縫い合わせている。江戸時代に藩札が使われるようになると、紙幣を入れる財布のことを紙入(かみいれ)と言い、手拭をお金(紙)の下に敷いて用いたことから紙下と呼ばれるようになった。
*目木(めき、めもく):胴の前に置かれる一から六の漢数字が書かれた出目の履歴を示す札のこと。目安駒、目安札、出目札、木札(もくふだ)、木(もく)、見子(けんこ)、前綱(まいづな)とも言い、扱い易いよう厚みがあり、柘植などの木製であることが多い。胴が選んだ目(数字)を逐次、自分の右側に並べていくことで、どのようなサイクルで引いてきたかが判るため、張子が勝負の推測に役立てている。
*張子(はりこ):子のこと。張手、側師、側(がわ)とも言う。盆を主催する立場から見れば、賭客(ときゃく)ということになるが、「客」とは金を支払う人を指すため、盆側の人間が張子のことを「客」と呼ぶのは禁句となっており、敢えて「店」と呼んだりする。
*張札(はりふだ):張子が用いる一から六までの漢数字が書かれた6枚の札のこと。書札(かきふだ)、大一六(だいいちろく)とも言う。裏張りが黒と赤色に分かれる。赤裏の張札は、対角をカットすることで、廻札やケイモン札として特殊な張り方に使用されることが多い。一・三・六の奇数が朱色の大阪タイプを「赤ピン/赤半」、すべての数字が黒色の京都タイプを「黒ピン」と呼んで区別する。他にも数字を白抜きにした特殊なタイプも販売されていた。
*合力(ごうりき):盆の世話役のこと。中盆(なかぼん)、出方(でかた)、脇(わき)とも言う。合力の役目は多彩で、進行係、あおり役、配当計算、配当付け、賭け金回収、イカサマの監視、手入れの時には客を逃がすために身体を張って警察の進入を防ぐのもその役割である。熟練者の兄貴分が受け持つことが多く、上半身裸に巻き、もしくはダボシャツにステテコ姿。大規模な盆では合力が4人に増えることもある。
*: 合力は「入りました。さァ、どうぞ!」「ここが喰い所、張った、張った!」「胴前が増えてまっせ。サクサク張っておくんなはれ!」「さァ、行こか、でけた!(揃いました)」「手ェ切って、勝負!」「ろく!(6など出目を叫ぶ)」などと威勢の良い声で張子を適度に熱くさせ、胴に対しては「受かりました(親が儲かることを差す)」「いい綱です。次入って下さい」、場合によっては「そろそろ引き退きではないですか?」などと逆に冷ましたり、合力の力量次第でその場が盛り上がるかどうかの鍵を握っている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「手本引」の詳細全文を読む




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