翻訳と辞書
Words near each other
・ 後期世代
・ 後期中等教育
・ 後期中等教育における専門学科
・ 後期分裂運動阻害
・ 後期博士課程
・ 後期印象主義
・ 後期印象派
・ 後期古代
・ 後期旧石器時代
・ 後期江戸ことばの敬語体系
後期流布本サイクル
・ 後期発生
・ 後期発育段階形質出現
・ 後期胚
・ 後期落果
・ 後期複製
・ 後期註釈学派
・ 後期課程
・ 後期資本主義
・ 後期遅滞


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

後期流布本サイクル : ミニ英和和英辞書
後期流布本サイクル[こうきるふほんさいくる]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [のち]
  1. (n,adj-no) afterwards 2. since then 3. in the future 
後期 : [こうき]
 【名詞】 1. latter period 2. final 
: [き]
  1. (n,n-suf) period 2. time
: [りゅう]
  1. (n,n-suf) style of 2. method of 3. manner of 4. school (of thought) 
流布 : [るふ]
  1. (n,vs) circulation 2. dissemination
流布本 : [るふぼん]
 (n) popular edition
: [ぬの]
 【名詞】 1. cloth 
: [ほん, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 

後期流布本サイクル : ウィキペディア日本語版
後期流布本サイクル[こうきるふほんさいくる]
後期流布本サイクル(Post-Vulgate Cycle)アーサー王物語古フランス語の重要な散文物語群の一つ。この作品は本質的には『ランスロ=聖杯サイクル』(流布本サイクル)の再話であるが、かなりの分量を追加・削除しており、『散文のトリスタン』の登場人物や場面が含まれている。
後期流布本サイクルは、おそらく1230年から1240年に書かれた。物語により統一性をもたせている点と、聖杯探求をメインにして、ランスロットグィネヴィアの不義にあまり重点を置かない点に特徴がある。流布本サイクルの「ランスロ本伝」を内容を大幅に削り、代わりに他の資料からとった物語を挿入することで、キリスト教的な精神世界以外のすべての要素を露骨に非難している。この作品は完全な形では現存していないが、フランス語カスティーリャ語ポルトガル語の断片から復原されている。
このサイクルはトマス・マロリーアーサー王の死のもっとも重要な典拠の一つである。
==内容==
この作品は4つの巻に分かれている。多くは前のランスロ=聖杯サイクルのものと概ね同じである。
* 聖杯の由来(Estoire del Saint Grail)- 流布本サイクルと大きく変わらず、アリマタヤのヨセフとヨセフスが聖杯ブリテンに持って行く物語。
* メルラン物語(Estoire de Merlin) - 前のサイクルとほぼ同じ内容で、マーリンと若い頃のアーサーの物語。
 * この巻には後期流布本版の『メルラン続伝』(あるいは『ユート・メルラン』Huth-Merlinとも)が追加されている。これによりアーサーと初期の円卓の騎士の冒険が大量に追加され、アーサーの近親相姦によってモードレッドが誕生することや、湖の乙女からエクスカリバーを受け取ることといった、ランスロ=聖杯サイクルにない物語が含まれている。著者は前期流布本サイクルの「ランスロ本伝」や『散文のトリスタン』の前半の関連部分を加え、物語を次の聖杯探求の巻につなげている。
* 聖杯の探索(Queste del Saint Graal)- 流布本サイクルと内容とトーンが大きく異なる。同じく騎士たちの聖杯探求を描いているが、ガラハッドパーシヴァルボールスがそれを達成することになっている。マーク王のアーサーの王国への侵攻や騎士パロミデスなどといった、『散文のトリスタン』からの要素も見られる。
* アルテュの死(Mort Artu) - モードレッドの手によるアーサーの死と王国の崩壊。前期流布本と非常に近い内容だが、前の巻から話がつながるように書かれている。



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「後期流布本サイクル」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.