翻訳と辞書
Words near each other
・ 平湯川
・ 平湯民俗館
・ 平湯民族館
・ 平湯温泉
・ 平湯神社
・ 平源 (旅館)
・ 平準
・ 平準化
・ 平準法
・ 平準純保険料式
平準署
・ 平滋子
・ 平滑
・ 平滑、スムーズ
・ 平滑両生亜綱
・ 平滑亜綱
・ 平滑化
・ 平滑度
・ 平滑筋
・ 平滑筋増殖


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

平準署 : ミニ英和和英辞書
平準署[へいじゅんしょ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たいら, ひら]
 【名詞】 1. the broad 2. the flat 3. palm
平準 : [へいじゅん]
 (n) level
: [じゅん]
  1. (n,pref) level 2. apply correspondingly 3. correspond to 4. being proportionate to 5. conforming to 6. semi 7. quasi 8. associate 9. standard 10. rule 1 1. aim

平準署 : ウィキペディア日本語版
平準署[へいじゅんしょ]
平準署(へいじゅんしょ)は、奈良時代に設置された官司常平倉を管理し、物価の安定を図った。左右に分置され、長官は平準令と称した。
== 概要 ==
天平宝字3年5月9日759年6月8日)に藤原仲麻呂の建議で設置された。諸国の公廨米の一部を常平倉に備蓄し、左右の平準署が売買運用して京内の米価を安定させ、利潤は庸調運脚夫の帰りの費用に充てることとした〔当時、諸国の庸と調は農民たちが直接中央に納付することになっており、その運搬を課役として賦課されたのが運脚夫である。だが、都で納付して故郷に帰るまでの食料などは全て運脚夫の自己負担であり、帰りの食料を自前で調達出来ず行き倒れて命を落とす例も珍しくなく、和銅年間には既に社会問題化していた(『続日本紀』和銅5年10月乙丑(29日)条)。〕。中国では、『周官』の貨人中士・下士の職に由来(ただし、史実かどうかは不明)し、には平準令が設置されたとされている〔『通典』巻26職官8。〕更に漢代にも大司農の属官として平準令・同丞が設置されており、『史記』には平準のことを扱った「平準書」が設けられている〔『史記』巻30「平準書」〕。においても平準署・常平倉が設置されて玄宗開元7年(719年/日本養老3年)以後その充実〔『唐会要』巻88。〕を進めており、仲麻呂もこうした唐の事例を参考にして設置したと考えられている。
平準署は左右に分置され、右平準署は東海道東山道北陸道、左平準署は山陰道山陽道南海道西海道を管掌して諸国の常平倉を管理した。仲麻呂政権下の官職の唐風改称の影響で、長官は「令」と称し、従五位前後の者が任じられていた。
天平宝字4年6月25日付で作成された『奉造丈六観世音菩薩料雑物請用帳』(『大日本古文書』4)に左平準署から銭50貫が出されていることが記されている。こうした記事を平準署の利銭が他の目的に流用されていることから平準署が設置目的通りに機能していたかを疑問視する意見が出されている〔舟尾『日本史大事典』。〕一方、藤原仲麻呂の乱の前後に発生した飢饉において平城京にて大量の米が売却されている〔『続日本紀』天平宝字7年4月甲戌(1日)条および天平神護元年2月庚寅(29日)・4月丁丑(16日)・5月丙辰(26日)・6月庚午(10日)・7月甲辰(14日)各条。〕こと、『続日本紀』において神護景雲から宝亀年間初期にかけて飢饉の記録が大幅に減少し、米価も安定していた〔黒米の価格が天平神護元年には1石あたり2貫であったものが、宝亀2年には600-700文の水準で安定している(『大日本古文書』6-276・278)。〕にも関わらず、平準署廃止直後から米価が高騰して賑給が行われる〔『続日本紀』宝亀4年3月己丑(1日)・壬辰(17日)条および九条家所蔵『延喜式』裏書宝亀4年付太政官符(『寧楽遺文』上巻338・339)。〕など平準署廃止の反動とみられる現象の発生が指摘されて、これらを平準署がある程度は機能していた裏付けとみる意見も出されている〔木本、1993年、P151-155。〕。
光仁天皇の行政改革に伴う官司の整理策および貨幣流通の不振による事業の困難さによって、宝亀2年9月22日771年11月3日)に廃止された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「平準署」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.