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小浜神社の九本ダモ : ミニ英和和英辞書
小浜神社の九本ダモ[おばまじんじゃのきゅうほんだも]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [はま]
 【名詞】 1. beach 2. seashore 
: [かみ]
 【名詞】 1. god 
神社 : [じんじゃ, かむやしろ]
 【名詞】 1. Shinto shrine 
: [やしろ]
 (n) shrine (usually Shinto)
: [く]
  1. (num) nine 
: [ほん, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 

小浜神社の九本ダモ : ウィキペディア日本語版
小浜神社の九本ダモ[おばまじんじゃのきゅうほんだも]

小浜神社の九本ダモ(おばまじんじゃのきゅうほんダモ)は、福井県小浜市の小浜神社境内に生育していたタブノキ巨木である〔『天然記念物事典』、149-150頁。〕〔『日本の天然記念物5 植物III』、111頁。〕。推定の樹齢は400年とも500年ともいわれた〔牧野(1998)、87-89頁。〕〔渡辺、236頁。〕〔大貫、142-143頁。〕。タブノキとしては日本国内で有数の巨木であり、9本の支幹が株立ちになって分岐した姿から「九本ダモ」と呼ばれて1931年(昭和6年)に国の天然記念物に指定された〔〔〔牧野(1990)、64-65頁。〕。しかし樹勢の衰退を食い止めることができず支幹が次々と枯死していき、2003年(平成15年)には最後の1本が枯死した〔史跡等の指定について 報道発表資料 2004年5月21日 文化審議会 文部科学省ウェブサイト、2013年9月22日閲覧。〕〔九本ダモ 日本の巨樹・巨木 高橋弘ウェブサイト、2013年9月22日閲覧。〕。このため、2004年(平成16年)9月30日付けで国の天然記念物の指定を解除されている〔〔平成16年9月30日文部科学省告示第152号〕。
== 由来 ==
日本海に面した小浜は、古来大陸からの文化受容の地として栄え、「海の奈良」という異名を持つほど文化財の多い地域として知られる〔〔〔牧野(1988)、196-198頁。〕。近世に入ってからの小浜は、関ヶ原の戦いの後に小浜藩の初代藩主となった京極高次小浜城築城から町づくりが始まる〔〔〔小浜神社:小浜城址 若狭小浜のデジタル文化財 小浜市教育委員会ウェブサイト、2013年9月23日閲覧。〕。高次は1601年(慶長6年)、この地(雲の浜)に住んでいた漁師たちを北の方(西津郷)に移住させて築城にとりかかった〔〔文化財-小浜城祉 小浜市役所ウェブサイト、2013年9月23日閲覧。〕。小浜湾の西に面した雲の浜は北川と南川の2本の河川に挟まれた三角州で、築城にあたって高次はこの地形を巧みに使い、北川と南川を城の外堀として利用した〔〔〔。高次の後を継いだ京極忠高寛永11年(1634年)に出雲松江藩主として転封した後は、酒井忠勝が築城を引き継ぎ、天守閣の造営に着手した〔〔〔。天守閣は1636年(寛永13年)に完成し、小浜城は酒井家14代、238年間に渡る居城となった〔〔〔。
1871年(明治4年)、廃藩置県に伴い城内に小浜県庁が設置された〔〔。しかし同年12月、大阪鎮台分営のための改修工事中に二の丸櫓から出火し、城の大部分を焼失した〔〔。その後1875年(明治8年)になって、城址の本丸跡に酒井忠勝を祭神とする小浜神社が建立された〔〔〔小濱神社(小浜神社) 神社人 一般社団法人国際教養振興協会ウェブサイト、2013年9月23日閲覧。〕。
小浜神社の九本ダモは、社殿の東側に接して生育していた〔〔。一見して9本の木が寄せ植えされているように見えたが、実際は1本の木が株立ちになって大きくなったもので古来から「九本ダモ」と呼ばれていた〔〔〔。「ダモ」はこの地方でのタブノキの呼称であり、伐っては「ダメ」な木あるいは「霊(タマ)」の木の転訛ではないかという〔〔〔。酒井忠勝の言行について記した『玉露叢抄』にこの木にまつわる話の記載があることなどから、小浜城築城の前からここに生育していたものと推定されていて、樹齢は400年とも500年ともいわれていた〔〔〔〔ふくいの巨木 38.小浜神社の九本ダモ ふくいの巨木 福井県自然保護センター 平成4年3月 2013年9月23日閲覧。〕。タブノキとしては日本国内で有数の巨木であり、1931年(昭和6年)3月30日に史蹟名勝天然紀念物保存法(当時)に基づいて国の天然記念物に指定された〔〔。
9本の支幹は地上約1メートルのところで分岐し、さらに次のように分立していた〔〔〔。南側に3本(地上約3.2メートルで分立)、東側に3本(地上約2.2メートルで分立)、北側に2本(地上3.2メートルで分立)、西側に独立して1本あった〔〔〔。『日本の天然記念物5 植物III』(1984年)によると、樹高は10.8メートル、目通り幹囲〔樹木の幹囲を人間の目の高さで測ったもの。〕は9.4メートルを測った〔。この木にはオオバヤドリギが寄生していて、分布上の最北限としてこれも貴重なものであった〔〔『自然紀行 日本の天然記念物』、157頁。〕。
管理者は木の保護を図るために、オオバヤドリギを取り除いていた〔。しかし、オオバヤドリギの寄生やフウラン着生などによって樹勢は衰え、1984年(昭和59年)の時点で南側の支幹1本は完全に枯死していた〔〔〔〔。1993年(平成5年)頃から樹勢の衰退は激しくなり、樹勢回復事業を行ったものの他の支幹も次々と枯死していった〔。2003年(平成15年)には最後の1本が枯死し、2004年(平成16年)9月30日付けで、文部科学大臣は九本ダモに係る国の天然記念物指定を解除した〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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