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宮古丸 : ミニ英和和英辞書
宮古丸[みやこまる]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふる]
 【名詞】 1. used 2. secondhand
: [まる]
 【名詞】 1. (1) circle 2. (2) full (month) 3. (3) perfection 4. purity 5. (4) suffix for ship names 

宮古丸 : ウィキペディア日本語版
宮古丸[みやこまる]

宮古丸(みやこまる)は、大阪商船1914年(大正3年)に建造した内航用貨客船。九州や沖縄、台湾方面の定期船として運航された。太平洋戦争中の1944年(昭和19年)8月に徳之島近海を航行中、アメリカ海軍潜水艦により撃沈され、民間乗客ら約300人が死亡した。沖縄戦関連の戦没船として数えられることがある。
なお、琉球海運も1959年(昭和34年)に同名の貨客船「宮古丸」を建造している〔「会社沿革 」 琉球海運株式会社(2012年6月17日閲覧)〕。
== 船歴 ==
本船は、大阪商船が、造船奨励法の適用を受けて〔野間(2002年)、324-325頁。〕「那覇丸」「八重山丸」の同型船2隻とともに竣工させた小型貨客船である。建造所は姉妹船3隻で異なっており、本船は大阪鉄工所桜島工場で1914年7月18日進水して「宮古丸」と命名されたのに対し、「那覇丸」は藤永田造船所、「八重山丸」は神戸三菱造船所で建造された。船名は宮古島などいずれも沖縄の地名に由来するが、沖縄航路専用船として設計されたわけではなく、主に大阪港鹿児島港間の定期航路用として建造された船であった〔。
竣工した「宮古丸」は、大阪から神戸港を経由して鹿児島に至り、さらに奄美大島名瀬港を経て沖縄本島那覇港までも足を延ばす航路に就航した〔。その後、先島諸島方面にも就航したが、1919年(大正8年)に沖縄県の要望に応えて、従来は「大義丸」(1492総トン)1隻だけであった大阪商船の鹿児島・那覇間の定期航路増強へ投入された〔「麑那間航路愈増加―来春四月より=政府の意嚮 先十一月より=商船の実行 」『大阪朝日新聞』 1919年10月12日 九州版。〕。1921年(大正10年)12月9日には、航海の途中で諏訪之瀬島の噴火を目撃し、観察記録を残している〔三輪祐児 「宮古丸 」『戦時下に喪われた日本の商船 』(2012年6月17日閲覧)〕。1922年(大正11年)に「宮古丸」は鹿児島・基隆港間の定期航路へ移され、さらに1932年(昭和7年)には台湾東岸航路へ移っていたが、1937年(昭和12年)に鹿児島・名瀬・那覇間の定期航路に戻された〔。
1941年(昭和16年)の太平洋戦争勃発後も、「宮古丸」は基本的に鹿児島・名瀬・那覇を結ぶ定期民間船として運航された〔。船舶運営会の設置後は、その使用船の形式となっている。1941年から南西諸島へ送る部隊や補給物資などの軍事輸送にも使用され、1942年(昭和17年)には陸軍による徴用も検討されたが、徴用を避けて運送契約による方式が採られた〔「宮古丸徴傭ニ関スル件」『昭和十九年 陸亜密大日記』第38号、JACAR Ref.C01000591000〕。アメリカ潜水艦による通商破壊が沖縄方面でも行われたため、護送船団に組み込んでの運航も行われた。1944年(昭和19年)7月3日には、タカ604船団(輸送船9隻・護衛艦10隻)に加入して鹿児島へ向かう途中、同行の貨物船「大倫丸」(大阪商船:6862総トン)がアメリカの潜水艦スタージョンに撃沈されるなど安全な航路ではなかった〔駒宮(1987年)、203頁。〕〔Cressman (1999) , p. 507. 〕。
1944年8月5日、「宮古丸」は、後述のように小型艇3隻に護衛されて沖縄本島へ向かう途中、アメリカの潜水艦バーベルの魚雷攻撃を受けて沈没した〔Cressman (1999) , p. 520. 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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