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宇宙服 : ミニ英和和英辞書
宇宙服[うちゅうふく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちゅう]
 【名詞】 1. space 2. air 3. midair 
: [ふく]
  1. (n,n-suf) clothes 

宇宙服 : ウィキペディア日本語版
宇宙服[うちゅうふく]

宇宙服(うちゅうふく)とは、宇宙飛行士宇宙空間で安全に生存するために着用する、生命維持装置を備えた気密服のこと。宇宙船内で着用する船内服(与圧服)と、船外活動時に着用する船外服に大別される。ここでは、主に船外宇宙服について記述する。
== 機能 ==
宇宙服には主に次の機能が要求される。
* 気密性と気圧の調整。
* 動きやすさ(気圧差によって膨張して動きにくくなるため)。
* 酸素の供給と二酸化炭素他の除去(呼気を循環して再使用するため)。
* 体温の調整、特に冷却(宇宙空間は低温ではあるのだが、宇宙服には宇宙飛行士の体温を逃がす場がなく、また太陽光線も強烈であるから活動時は温度が上昇することになる)。
* 宇宙塵デブリ、紫外線などからの防護。
* 外部との通信。
船外活動時、宇宙服内は与圧されているが周囲は真空のため、服がパンパンに膨らみ身動きを取るのはかなり大変な事である。実際、アレクセイ・レオーノフが史上初めて宇宙遊泳を行った際、宇宙服が風船のように膨張したため命綱をたぐり寄せて船内に戻るのが予想以上に困難となり、危うく宇宙船に帰還できないところであった〔この事実が、公表されたのは後のことである。〕。
NASA船外活動に用いられている宇宙服 船外活動ユニット (EMU) は、宇宙服本体と背中に背負う生命維持システム、TVカメラと照明装置からなる。1980年代初めに使われた有人機動ユニット (MMU) は背中に背負うように装着し、窒素ガスの噴出によって宇宙空間での姿勢の制御、移動を可能にするものであったが、大型で実用的ではなかったためすぐに使われなくなった。代わって1990年代からは小型のSAFER (Simplified Aid For EVA Rescue) と呼ばれる緊急時以外は使用しないセルフレスキュー用の装置が開発され、国際宇宙ステーションでの船外活動 (EVA) ではSAFERの装着が義務づけられている。
NASAのEMUは、運用圧力が0.3 - 0.4気圧 (4.3psi)、重量約120kg、活動時間はおよそ7時間程度(最長8時間)である。ロシアのオーラン宇宙服の方は、約0.4気圧 (5.7psi) とEMUよりも若干圧力が高いため、作業性は劣るが、作業準備(プリブリーズ)時間が短縮できる利点がある。EMUは1人では装着できないのに対して、オーラン宇宙服は背中の扉を開いて中に入るタイプであり1人でも装着できる点も優れている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「宇宙服」の詳細全文を読む




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