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南氷洋 : ミニ英和和英辞書
南氷洋[なんぴょうよう]
(n) Antarctic Ocean
===========================
: [みなみ]
  1. (n,vs) South 2. proceeding south 
南氷洋 : [なんぴょうよう]
 (n) Antarctic Ocean
: [こおり, ひ]
 【名詞】 1. ice 2. hail
南氷洋 ( リダイレクト:南極海 ) : ウィキペディア日本語版
南極海[なんきょくかい]

南極海(なんきょくかい、)は、南極大陸のまわりを囲む、南緯60度以南の海域である。南大洋(なんたいよう)や南氷洋(なんぴょうよう)、南極洋(なんきょくよう)とも呼ばれる。世界で最も南にある海である。五大洋のうちでは、太平洋、大西洋、インド洋に次ぐ第4位の大きさであり、北極海よりも広い。南極海の北の境界は地理学者たちの間でも厳密には合意が得られておらず、太平洋、大西洋、インド洋との間にはどちらに所属するか意見の分かれる海域が存在している。何人かの学者は南極海は60度で分割されるのではなく、季節によって変動する南極収束線に合わせるべきと主張している。〔Pyne, Stephen J.; ''The Ice: A Journey to Antarctica''. University of Washington Press, 1986. (A study of Antarctica's exploration, earth-sciences, icescape, esthetics, literature, and geopolitics)〕。オーストラリアは、オーストラリア南岸以南のすべての海域を南極海に含めるべきと主張している。
== 概要 ==
南緯55度までの範囲の面積は約375万km²で、最大深度約8200m、平均深度は約4000mである。
南極海は、南極大陸の周りを囲んでいる。時計回りにロス海アムンゼン海ベリングスハウゼン海スコシア海の一部、ウェッデル海、ラザレフ海、リーセルラルセン海、デービス海を含む。南太平洋南大西洋インド洋南部とつながっている。
南極海には、サウス・オークニー諸島サウス・シェトランド諸島スコット島バレニー諸島ピョートル1世島などの島々が存在する。
インド洋太平洋大西洋との明確な地理的境界はないが、南極前線が生物分布での境界線にあたる。なお地理上の南極圏は南緯66度33分から南であるため、南極海がすべて南極圏に属しているわけではない。
南極海が他の海洋から分かれたのは南極周回流ができた時だが、これは3000万年前に南極大陸と南アメリカ大陸が離れてドレーク海峡ができてからであり、極めて若い大洋である。それ以前は南極大陸まで暖流が届いていたので、今のような氷の大陸ではなかった。
南極海は南極前線以北の海域よりも水温は2〜3℃低く、塩分濃度も高いので、浅海に棲息する生物は南極海と北側の海との間を行き来することができない〔「南極海 極限の海から」p11 永延幹男 集英社 2003年4月22日第1刷〕。そのため、南極海には独特な環境に適応し独自の進化を遂げた生物が多く、北側の海とは大きく異なる南極の生態系が形成されている。
地球上の海洋の中では非常に冷たい(海水の氷点より高い-1.9℃以上)が、陸上の気温と比べると遥かに暖かい。そのため、多様な生物の姿が見られる。南極の真冬の気温は-20〜30℃だが、水温は0℃近くなので、温度差は20℃、場合によっては30℃にもなる。季節変化のサイクルに応じてプランクトンが増減する。
南極海の上空では、南緯60度付近に亜寒帯低圧帯が形成される。一方、南極大陸上空では氷床によって空気が冷やされるために極高圧帯が形成され、ここから強烈な寒気が北の亜寒帯低圧帯に向かって吹き込む。さらに南極海には北半球と違ってこの風を和らげるような巨大な陸地が存在しないため、南極海北部は絶叫する60度と呼ばれるほどの猛烈な嵐に見舞われることが多い。なお、この寒気は南極海以北にも影響を与え、狂う50度吠える40度と呼ばれる暴風圏を作り出す〔「世界地理12 両極・海洋」p50 福井英一郎編 朝倉書店 昭和58年9月10日〕。
南極海には、世界最南端の火山であるロス島のエレバス山や、サウスシェトランド諸島にあるデセプション島など、いくつかの火山が存在する。デセプション島は火山の山頂部のカルデラがそのまま水没して縁の部分のみ残ったものであり、C字型の島の内湾は火口であるため、地底から湧き出る熱水と地熱によって冬でも凍結せず、また島が周囲の強風から内湾を守るために、南極海において最も優れた良港となっている。そのため、かつてはアザラシやクジラ猟の拠点として多くの漁業会社が基地を置いており、会社撤退後も観測基地がおかれていたが、1967年にデセプション島が噴火して大きな被害を受けた。デセプション島は、1969年から1970年にかけても再び噴火した〔http://www.env.go.jp/nature/nankyoku/kankyohogo/nankyoku_kids/hakase/chiri/index.html 環境省 なんきょくキッズ「温泉はあるの?」 2015年3月21日閲覧〕。また、デセプション島においては湧き出る温泉によって海水が温められるため、温泉の湧きだし口のそばでは温泉浴や海水浴が楽しめる〔「南極海 極限の海から」p41 永延幹男 集英社 2003年4月22日第1刷〕。ただし、周囲の海水は南極海の標準水温であり、また温泉はかなりの温度があるため、混合を誤ると極寒や灼熱となる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「南極海」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Southern Ocean 」があります。




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