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ヴォルスング : ウィキペディア日本語版
ヴォルスング
ヴォルスングVölsung)は、古エッダ〔『エッダ 古代北欧歌謡集』p.118「フンディング殺しヘルギの歌Ⅱ」序。〕、『ヴォルスンガ・サガ』(「ヴォルスング家のサガ」の意〔山室、p.175。〕)に登場する英雄である。オーディンの曾孫にあたるとされ〔根拠として、ヴォルスングの祖父シギが「オーディンの息子」とされているため(『アイスランドサガ』p.535 「ヴォルスンガサガ」第1章)。もっとも、「オーディンの息子」という表現は「オーディン(軍神)の寵愛を受けた優れた戦士」、の修辞表現としても解釈はできる〕、彼の子孫にあたるシグムンドシンフィヨトリヘルギシグルズらもまた英雄として活躍した。
== 概要 ==
彼の父レリルは勇名を馳せ、結婚もしたが子宝に恵まれなかった。悩んだ彼は妻と共に神々に祈り、フリッグがそれを聞き届けた。彼女が事の経緯をオーディンに話すと、オーディンはワルキューレ巨人フリームニルの娘フリョリーズを彼らのもとへ遣わした〔『アイスランドサガ』p.536 「ヴォルスンガサガ」第1章。〕。レリルの妻はカラスに変身したフリョリーズがもたらしたリンゴによりようやく身ごもった。しかし子は母親の胎内に6年も留まり、生まれる前に父レリルは遠征先で病死した。自らの死を予感した母は帝王切開するように命じ、ヴォルスングは生を受けた。出産の後母も死去し彼は孤児となったが、ヴォルスングは幼い頃から勇敢で強靭な肉体を持っていた。彼は父の跡を継ぎフン族の国(現在のドイツ)の王となった〔『アイスランドサガ』p.536 「ヴォルスンガサガ」第2章。〕。
成人すると、ヴォルスングは両親の元にリンゴを運んだフリョリーズと結婚した。2人は仲睦まじく、ヴォルスングは彼女との間に長男のシグムンドとその双子の妹のシグニュー、その他9人の息子をもうけた〔『アイスランドサガ』p.536 「ヴォルスンガサガ」第2章。〕。
やがて娘のシグニューはガウトランドの王シゲイルと結婚するが、結婚の宴でオーディンが木に突き刺した一本の剣(鍛えなおされた後聖剣グラムとなる)を巡り、シゲイルとシグムンドが対立した〔『アイスランドサガ』p.537 「ヴォルスンガサガ」第3章。〕。このことが原因でシグムンドを恨んだシゲイルは、ヴォルスングの一族を皆殺しにしようと計略を練り、結婚の3ヶ月後ヴォルスングと10人の王子を自国へ招待した。シグニューは夫の陰謀を父ヴォルスングに告げ帰国するように促したが、ヴォルスングは敵に後ろを見せるのを潔しとせずシゲイルの軍勢と戦って戦死した〔『アイスランドサガ』p.538 - p.539「ヴォルスンガサガ」第4章。〕。



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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