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ンガッパ : ウィキペディア日本語版
ンガッパ
ンガッパ( ; ワイリー方式: sngags pa ; 、真言持者の意)とは、主にチベット仏教ニンマ派在家密教行者やヨーガ行者(ナルジョルパ)を指す。広義には、チベット仏教やボン教において、僧院に属さずに、さまざまな伝統や修練や技芸、とりわけ密教、シャーマニズムチベット医学ゾクチェンなどに従事する人々が含まれる。ガクパ、ガクパとも表記される。ガッパ ngakpa という語は文法的には男性形であり、女性であれば、ガクマ ngakma またはガクモ ngakmo となる。伝統的には、ガッパは髪を伸ばして髷を結い、出家僧がサフラン色(黄色)の衣を着るのに対して、ガッパは白い衣を身にまとう。
==チベットのラマの諸相==
ラマとはチベット語で導師(グル)を意味する言葉であり、指示対象は必ずしもと一致しない。チベット仏教のすべての僧がラマと呼ばれるわけではないし、逆に、ラマと呼ばれる人がみな僧であるとも限らず、僧でない者や、ボン教徒も含まれる。出家して戒律を守る清僧は剃髪するのに対し、僧侶でない在家のラマは髪を伸ばしている。このようなラマはニンマ派やボン教に多い〔フランソワーズ・ポマレ 『チベット』 今枝由郎監修、後藤淳一訳、創元社、2003年、pp. 45-46〕。
ナムカイ・ノルブ・リンポチェは、チベットのラマの主な生活スタイルを次の4つの類型に分類している〔ナムカイ・ノルブ 『虹と水晶』 永沢哲訳、法蔵館、1992年、p.67〕。
*僧院で生活する僧侶
*家族とともに村に住む在俗の行者。
*一箇所に定住せずに弟子たちを連れて移動して歩く在俗の行者。
*洞窟などに住むヨーガ行者。
サンガ(僧伽)といえば一般には出家僧の共同体を指すが、ニンマ派においては、小乗仏教の戒律を厳守する僧尼は「ゲンドゥン・マルポ」(赤いサンガ)の正式な一員であり、密教の三昧耶戒を守る在家行者は「ゲンドゥン・カルポ」(白いサンガ)の正式な一員となる〔An Introduction to the White Sangha of Ngakpas and Ngakmos
By Ngakpa Ga'wang (1997) 2012年8月15日閲覧。〕。
カギュ派においては歴史上、「カルギュー」(白い相承)という在家密教行者の伝統もあり、瘋狂の智慧を体現した「」と呼ばれる人々を輩出した〔田中公明 『図説 チベット密教』 春秋社、p.50〕。たとえば、ブータンの地でドゥクパ・カギュ派の布教を行った15世紀のヨーガ行者、は日本の一休宗純のようなさまざまな奇行の逸話で知られており、伝説の瘋狂聖人として今なおブータンの民衆に親しまれている。その後17世紀にガワン・ナムゲルがドゥクパ・カギュ派を国教と定めたブータンには現在数千人規模の出家僧がいるが、ゴムチェンと呼ばれるニンマ派の在家行者もいる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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