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カギュ派 : ウィキペディア日本語版
カギュ派[たくぽ らじぇ]
カギュ派は、チベット仏教の四大宗派の一つ。11世紀頃のチベットへの後伝期に翻訳されたタントラに主として従う、に属する。 開祖はマルパ訳経師(マルパ・ロツァワ)と弟子のミラレパであり、ミラレパ以来の伝統として「レパ」と呼ばれる在家の瑜伽行者が白い綿衣を身に纏うことから古くは「白派」と漢訳された。
後期密教の代表的な経典の一つである『勝楽タントラ』(チャクラサンヴァラ)を依経として、具生智(くしょうち〔『具生智』(くしょうち、ぐしょうち)とは、本来持っている智恵、あるいは、密教で説く「本覚」の智恵のこと。〕)の体得と理解を説く「マハームドラー」(大印契〔「大手印」(だいしゅいん)とも漢訳される。〕)を最奥義とする密教の教義や、大成就法の分類方法が古派や他派と異なる。
== 起源 ==
11世紀頃にインドへ留学し、かつて「ナーランダの六大師」と称された大成就者に師事した訳経師と、その弟子でチベットの宗教詩人としても有名なミラレパを宗祖とする。マルパの法流は伝授の際の夢で予言された「四柱八脚」として、四人の弟子と八人の孫弟子が有名であるが、実質的にはミラレパの弟子となった出家者のガムポパ(タクポ・ラジェ)によって大成された。
法身仏である金剛総持(ヴァジュラ・ダラ)〔「金剛総持」は、「持金剛」とも訳す。チベット密教ではカギュ派を中心に原初仏、あるいは本初仏と呼ばれる「法身仏」の一つとして崇められている。〕を主尊とし、密教の「マハームドラー」という大成就法が知られる。インド後期密教を直接伝えるために無上瑜伽タントラ的要素が強く、チベット仏教の中でも最も密教色が強いと言われる。また、創成期は僧院に集う出家僧よりも、在家の行者を担い手として発展してきた。
多くの支派に分かれている。現在最も主流となっているカルマ・カギュ派は化身ラマ(転生活仏)制度を創始した。これは後にゲルク派やその他の宗派にも採り入れられた。かつてはチベット仏教界に支配的な勢力を持っていたが、ゲルク派政権(ガンデンポタン)にその座を譲ったのちは、カム地方ブータンなどに勢力を確保した。

カギュ派は多くの支派が分立して統一した組織を欠いていたが、20世紀後半に入ってダライ・ラマ14世によってカルマパ16世(カルマ黒帽ラマ)カルマ・ランジュン・リクペー・ドルジェがカギュ派全体の管長に任命された。カルマパ16世が1981年に死去した後、カルマパ17世としてウゲン・ティンレー・ドルジェが認定された。ただし、カギュ派の支派であるディクン・カギュ派などが分立を要求しているため、現在はカギュ派全体の管長は任命されていない〔ダライ・ラマ法王日本代表部事務所〜チベットの4大宗派http://www.tibethouse.jp/culture/buddhism_4categolies.html 〕。''訳経師と、その弟子でチベットの宗教詩人としても有名なミラレパを宗祖とする。マルパの法流は伝授の際の夢で予言された「四柱八脚」として、四人の弟子と八人の孫弟子が有名であるが、実質的にはミラレパの弟子となった出家者のガムポパ(タクポ・ラジェ)によって大成された。
法身仏である金剛総持(ヴァジュラ・ダラ)〔「金剛総持」は、「持金剛」とも訳す。チベット密教ではカギュ派を中心に原初仏、あるいは本初仏と呼ばれる「法身仏」の一つとして崇められている。〕を主尊とし、密教の「マハームドラー」という大成就法が知られる。インド後期密教を直接伝えるために無上瑜伽タントラ的要素が強く、チベット仏教の中でも最も密教色が強いと言われる。また、創成期は僧院に集う出家僧よりも、在家の行者を担い手として発展してきた。
多くの支派に分かれている。現在最も主流となっているカルマ・カギュ派は化身ラマ(転生活仏)制度を創始した。これは後にゲルク派やその他の宗派にも採り入れられた。かつてはチベット仏教界に支配的な勢力を持っていたが、ゲルク派政権(ガンデンポタン)にその座を譲ったのちは、カム地方ブータンなどに勢力を確保した。

カギュ派は多くの支派が分立して統一した組織を欠いていたが、20世紀後半に入ってダライ・ラマ14世によってカルマパ16世(カルマ黒帽ラマ)カルマ・ランジュン・リクペー・ドルジェがカギュ派全体の管長に任命された。カルマパ16世が1981年に死去した後、カルマパ17世としてウゲン・ティンレー・ドルジェが認定された。ただし、カギュ派の支派であるディクン・カギュ派などが分立を要求しているため、現在はカギュ派全体の管長は任命されていない〔ダライ・ラマ法王日本代表部事務所〜チベットの4大宗派http://www.tibethouse.jp/culture/buddhism_4categolies.html 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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