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ポルトガル人による日本人などのアジア人の奴隷貿易 : ミニ英和和英辞書
ポルトガル人による日本人などのアジア人の奴隷貿易[ぽるとがるじんによるにっぽんじんなどのあじあじんのどれいぼうえき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1
: [にち, ひ]
  1. (n-adv,n-t) sun 2. sunshine 3. day 
日本 : [にっぽん, にほん]
 【名詞】 1. Japan 
日本人 : [にほんじん]
 【名詞】 1. Japanese person 
: [ほん, もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 
本人 : [ほんにん]
 【名詞】 1. the person himself 
: [やつ, やっこ]
 【名詞】 1. (vulg) fellow 2. guy 3. chap 
奴隷 : [どれい]
 【名詞】 1. slave 2. servant 
貿易 : [ぼうえき]
  1. (n,vs) trade (foreign) 
: [えき]
 【名詞】 1. divination 2. fortune-telling

ポルトガル人による日本人などのアジア人の奴隷貿易 : ウィキペディア日本語版
ポルトガル人による日本人などのアジア人の奴隷貿易[ぽるとがるじんによるにっぽんじんなどのあじあじんのどれいぼうえき]
ポルトガル人による日本人などのアジア人の奴隷貿易(ポルトガルじんによるにほんじんなどのアジアじんのどれいぼうえき)では、主に16世紀以降のポルトガル人による日本人などのアジア人の奴隷貿易について述べる。ポルトガルにおいては古くから奴隷制が存在し、古代ローマウマイヤ朝など時代を通じてそのあり方が変化してきた。15世紀以降の大航海時代になると、黒人奴隷とする大西洋奴隷貿易が盛んになるが、ポルトガル人アジアへの進出に伴い、アジア人を奴隷とする奴隷貿易も行われるようになっていった。
== 概要 ==

===アジア人の奴隷===
ポルトガル人が日本人に1543年に初めて接触したのち、16〜17世紀を通じ、ポルトガル人が日本人を日本で奴隷として買い付け、ポルトガル本国を含む海外の様々な場所で売りつけるという大規模な奴隷交易が発展した。多くの文献において、日本人を奴隷にすることへの抗議とともに、大規模な奴隷交易の存在が述べられている。日本人の奴隷たちはヨーロッパに流れ着いた最初の日本人であると考えられており、1555年の教会の記録によれば、ポルトガル人は多数の日本人の奴隷の少女を買い取り性的な目的でポルトガルに連れ帰っていた。王であったセバスティアン1世は日本人の奴隷交易が大規模なものへと成長してきていたため、カトリック教会への改宗に悪影響が出ているのではないかと懸念し、1571年に日本人の奴隷交易の中止を命令した。
日本人の女性奴隷は、日本で交易を行うポルトガル船で働くヨーロッパ人水夫だけでなく、黒人水夫に対しても、として売られていた、とポルトガル人イエズス会士ルイス・セルケイラ(Luís Cerqueira)が1598年に書かれた文書で述べている。日本人の奴隷はポルトガル人によってマカオに連れて行かれ、そこでポルトガル人の奴隷となるだけでなく、一部の者はポルトガル人が所有していたマレー人アフリカ人の奴隷とさせられた。
豊臣秀吉は自国の民である日本人が九州において大規模に奴隷にされていることを大変不快に感じ、1587年7月24日にイエズス会の副管区長のガスパール・コエリョに手紙を書き、ポルトガル人とタイ人カンボジア人に命じ、日本人を買い付けて奴隷にすることを中止し、インドにまで流れ着いた日本人を連れ戻すよう言い渡した。秀吉はポルトガル人とイエズス会をこの奴隷交易について非難し、結果としてキリスト教への強制改宗が禁止された。
文禄・慶長の役捕虜として日本に囚われていた数万人のうち一部の朝鮮人もまた奴隷としてポルトガル人に買い付けられてポルトガルに連れて行かれた。
歴史家は、秀吉はポルトガル人による日本人奴隷売買に立腹し激怒したが、同時に秀吉自身も日本における朝鮮人捕虜の大規模な交易に関わっていたことを指摘している。
ポルトガルの首都リスボンには少なくとも1540年には中国人の奴隷がいた複数の記録がある。現代の歴史家によると、中国人が初めてヨーロッパを訪れたのは、ポルトガル人侵入者におそらく中国南部の沿岸で奴隷にされた中国人の学者がポルトガルに連れて行かれた1540年(あるいはその数年後)という。その中国人はポルトガルの歴史家ジョアン・ド・バロス(João de Barros)に購入され、共に中国語の文書をポルトガル語に翻訳する作業に従事したという。
16世紀のポルトガルにおいて中国人奴隷の数は「わずかなもの」であり、東インド人、改宗イスラム教徒、アフリカ人奴隷の方が圧倒的に多かった。1562年10月23日に記録された遺書には、エヴォラに住んでいたドナ・マリア・デ・ビリェナ(Dona Maria de Vilhena)という金持ちの上流階級の婦人のアントニオという名前の中国人奴隷についての記載がある〔: "e o chinês, também António, ainda há pouco referido e que era condutor das azémolas de D. Maria de Vilhena"〕。アントニオはエヴォラにおいて男性の奴隷に付けられた3つのありふれた名前の1つだった。D. マリアは彼女が保有していた奴隷の中で特に彼を用い、彼女のために仕事を言いつけていた。それはアントニオが中国人だったからである。D. マリアが保有していた15人の奴隷のうち、中国人奴隷が1人、インド人が3人、改宗イスラム教徒が3人であったことは彼女の社会的な地位が高かったことを表している。なぜなら中国人奴隷、改宗イスラム教徒奴隷、インド人奴隷は奴隷のうちで評価の高いものであり、黒人奴隷と比べて高価であったからである。彼女が死んだ時、D. マリアは12人の奴隷を彼女の意思と遺言により自由の身分にしており彼らに合計1万〜2万ポルトガルレアルのお金を遺している。マリア・デ・ビリェナの父親は上流階級の男性で探検家のサンチョ・デ・トバル(Sancho de Tovar)でありソファラ提督であった。彼女は二回結婚し、一回目の結婚相手は探検家のクリストバン・デ・メンドンサ(Cristóvão de Mendonça)であり、二回目はディーウの提督のシマン・ダ・シルベイラ(Simão da Silveira)であった。
中国人の子供たちはマカオで誘拐され、まだ幼いうちにリスボンで売り払われた〔: "Já por aí se vê que devem ter sido numerosos os escravos chineses que tomaram o caminho de Lisboa — e por extensão o do Brasil ... Em 1744 era o imperador Qianlong quem ordenava que nenhum Chinês ou europeu de Macau vendesse filhos e filhas, prohibição reiterada em 1750 pelo vice-rei de Cantão."〕。フィリッポ・サッセッティ(Filippo Sassetti)はリスボンの大規模な奴隷集落において、大部分の奴隷が黒人だったものの、いく人かの日本人、中国人の奴隷を見かけたと報告している。
ポルトガル人は中国人や日本人などのアジア人奴隷をサハラ以南アフリカ出身の奴隷よりもずっと「高く評価していた」。ポルトガル人は知性や勤勉さといったものを中国人や日本人奴隷の特質であると見なしていた。このことが奴隷としての高い評価に繋がった。
1595年にポルトガルにおいて中国人及び日本人奴隷の売買を禁ずる法律が制定された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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