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ボルシッパ : ウィキペディア日本語版
ボルシッパ

ボルシッパ(Borsippa、シュメール語: Ba-ad-DUR-si-a-ab-ba = Badursiabba、「海の角」、アッカド語: Barzipa)はシュメールの重要な古代都市。現在のイラク中部の考古遺跡ビルス・ニムルド(Birs Nimrud)にあたる。バビロンの南西20キロメートルのユーフラテス川の東側にあり、市の北から西にかけては湖があった。湖の湾が角のように小さく切れ込んでいることから、「海の角」という名になったとされる。
現在、遺跡はビルス・ニムルドと呼ばれており、旧約聖書創世記に登場するニムロド王と関連付けられている。この遺跡には「舌の塔」と呼ばれるジッグラトが残っており、現存する古代メソポタミアのジッグラトの中でも最も鮮明に当時の様子が分かるジッグラトとなっている。これはタルムードやアラブ人の文化の中ではバベルの塔の跡地とされている。
== 歴史 ==

ボルシッパの名は、ウル第三王朝期からセレウコス朝時代、さらにイスラム教初期までの様々な記録の中に、主にバビロン市との関係で言及されている。ボルシッパはバビロンに服属する街で、土着の王の主都とはなることがなかった。紀元前9世紀以降、ボルシッパより南方のバビロニア南部はカルデアの地となってきた。
ボルシッパ市の都市神はナブー(Nabu)といい、ボルシッパのエジダ神殿(E-zida、「正しい家」)に住むとされた。ナブーはアモリ人由来の神で、バビロニアに入り書記の守護神となった。当初はバビロンの都市神マルドゥック(Marduk)の家臣とされていたが、後に息子とされている〔。こうしたことからボルシッパはバビロンの弟分の都市にあたるとみられる。バビロニアの新年祭にはナブーがボルシッパからバビロンの父のもとへ向かうという行事があった〔。
ウル第三王朝期にはボルシッパはトゥトゥ神(ナブーの別名)の崇拝の中心地であったことがわかるが、後に都市神はナブーへと変わった。「昼の太陽の街」バビロンに対して、ボルシッパは「夜の太陽の街」であり、バビロンと同じような建物や行列道路が築かれ、バビロンと対になる存在であった。バビロンとボルシッパの間は運河で結ばれていた。ボルシッパは亜麻布の産地であり〔ストラボン『地理書』 16,1,7 〕、大きなコウモリが多数住むことでも知られていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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