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ノルン : よみがなを同じくする語

NORN9 ノルン+ノネット
Norn
ノルン : ミニ英和和英辞書
ノルン
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ノルン : ウィキペディア日本語版
ノルン

ノルン古ノルド語:norn)は、北欧神話に登場する運命女神。複数形はノルニル(古ノルド語:nornir)。
その数は非常に多数とも言われ、アールヴ族や、アース神族ドヴェルグ族の者もいる(『スノッリのエッダ』による)。しかし、通常は巨人族の3姉妹である長女ウルズ、次女ヴェルザンディ、三女スクルドのことのみを意味する場合が多い。
彼女ら3人の登場により、アースガルズの黄金の時代は終わりを告げたとされている。
世界樹ユグドラシルの根元にあるウルザルブルン(「ウルズの泉」)のほとりに住み、ユグドラシルに泉の水をかけて育てる。ウルズとヴェルザンディは木片にルーン文字を彫る。スクルドはワルキューレの一人。
== 概要 ==
ノルンは北欧神話においてさまざまな血統の人々の運命を支配する多数の女性的存在、ディース(dísir)〔''Nordisk familjebok'' の ''Dis ''(1907年)の記事による。〕の1種である。
イギリスの伝説は、3人の魔女たち(''Weird Sisters''。しばしば''Wyrd Sisters''や''Three Weird Sisters''と呼ばれる)のことを語るが、そこでは、その名自体が「運命(''fate'')」を意味する名前を付けられたノルニルの1柱の名前「''Urðr''」の英語形「''Wyrd''」が登場する。
スノッリ・ストゥルルソンによる『古エッダ』の『巫女の予言』の解説によれば、最も重要視される3柱のノルニル、ウルズ(古ノルド語:''Urðr''、英語:''Wyrd'')、ヴェルザンディ(古ノルド語:''Verðandi'')、スクルド(古ノルド語:''Skuld'')は、ウルズの泉(運命の泉)の畔の住居から出てきて、泉から水を汲み上げ、泥をすくい、それらを混ぜたものをユグドラシルに注ぐことで樹勢を保たせている〔''Nordisk familjebok''(1913年)の''Nornor ''の記事による。〕。
彼女たちノルニルは、ヨトゥンヘイムからやって来て神々の黄金時代を終わらせた、3人の手強い巨人の乙女(ヨトゥン)であると説明される〔
〔『巫女の予言』に登場する3人の巨人女性がノルニルの3柱であるという解釈は一般的である。しかしシーグルズル・ノルダルは、『巫女の予言 エッダ詩校訂本』(東海大学出版会、1993年)145-147頁において、ミュレンホフが3人の巨人女性をノルニルと理解したことに反対するオールセンに同意している。オールセンは「巨人」「手強い」といった単語が軽蔑的な語であることから、人々のノルンへの概念に適合しないと指摘した。ノルダルは、神々より古くからおり力もあるノルン=運命とは永遠に存在しているものであり、突然現れるものではないと考え、また、ノルンが登場することで神々が黄金に不足し始めるという理解は不条理であると主張する。ノルダルは、3人の巨人女性とはノルンではなく、破壊のために神々の元へ送り込まれた美しいが狡猾な巨人女性たちだと推測し、その候補としてスカジと、彼女との結婚のためにフレイが剣を失うこととなったゲルズを挙げている。彼女たちの要求によって神々は貪欲となり自分たちの財産で満足ができなくなり、グルヴェイグの殺害に至ってしまう。さらに、このグルヴェイグを呼び込んだのも、ヘイズという女性の魔法で淫らな喜びに浸ったのも、3人の巨人女性であったとノルダルは考えている。〕。
また彼女たちは、『ヴァフスルーズニルの言葉』(下記参照)で説明される、「メグスラシル(''Mögþrasir'')の娘たち」と同一のものかもしれない〔。
彼女たち3柱のノルニルに加えて、人が生まれたときその人の将来を予め定めるために、多くの他のノルニルがその場に到着する〔。
悪意あるノルニルと善意のノルニルがおり、後者がいわゆる守護女神である一方で、前者は世界中にすべての悪意と悲惨な出来事をもたらしたという〔。
利益と損失の両方をノルニルが運んで来るという言い伝えは、キリスト教が入ってきた後も信じられていた。
その証拠として、ボルグンド・スターヴ教会で見つかった「ルーン文字銘 N 351 M」(en)が挙げられる。
:「ÞórirはOlausがここを通って旅したとき、彼のためのミサの直前に、このルーン文字を刻んだ。ノルニルは良いことと悪いことの両方、そして大きな労苦……彼女らは私のために作り出した」〔en:Norn 2008-01-04 01:38 UTC の版 に掲載された、北欧ルーネ文書データベース(en)によって提供された「ルーン文字銘 N 351 M」の英訳の翻訳。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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