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ゲルズ : ミニ英和和英辞書
ゲルズ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ゲルズ : ウィキペディア日本語版
ゲルズ

ゲルズ〔『エッダ 古代北欧歌謡集』などにみられる表記。〕(ゲルド〔『北欧の神話』などにみられる表記。〕、ゲルダ〔『北欧の神話伝説(I)』(松村武雄編、名著普及会〈世界神話伝説大系 29〉、1980年改訂版)244-252頁などにみられる表記。〕とも。)は、北欧神話に登場する豊穣神フレイの妻となった巨人の女性である。
その名前は「垣で囲まれた播種された耕地」を意味すると考えられている〔『エッダ 古代北欧歌謡集』67頁。〕。
彼女はあらゆる女の中で最も美しいとされ、彼女の腕の輝きにより空と海が明るくなったと描写されている〔『エッダ 古代北欧歌謡集』63頁。〕。
スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第37章によると、ゲルズの父はギュミル(「海」の意〔)、母はアウルボザという。母は山の巨人といわれている〔『エッダ 古代北欧歌謡集』253-254頁。〕。
伝承によっては、フレイが殺したとされる巨人ベリが彼女の兄とされる場合がある。
ベリ#ゲルズの兄を参照)
『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』では、エーギルに招かれたアース神族の女神の一覧にゲルズが含まれている〔「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」(谷口幸男、『広島大学文学部紀要』第43巻No.特輯号3)1頁。〕。しかし『古エッダ』の『ロキの口論』序文で同様に挙げられた、エーギルの館を訪ねる神々と妖精の中にはゲルズはいない〔『エッダ 古代北欧歌謡集』80頁。〕。また、第一部『ギュルヴィたぶらかし』第35章で列挙される女神の中にも彼女の名前はない〔『エッダ 古代北欧歌謡集』251-253頁。〕。
ユングリング家のサガ』によると、フレイとゲルズの間の息子はフィヨルニルという〔『北欧の神話』111頁。〕〔『ヘイムスクリングラ - 北欧王朝史 -(一)』(スノッリ・ストゥルルソン、谷口幸男訳、プレスポート・北欧文化通信社)53頁。〕。
フレイが彼女に求婚した経緯は『古エッダ』の『スキールニルの歌』〔『エッダ 古代北欧歌謡集』63-67頁。〕、および『ギュルヴィたぶらかし』第37章〔で語られている。高座フリズスキャールヴから戯れにヨトゥンヘイムを眺め、ゲルズを見つけたフレイは、彼女の美しさに一目惚れをし、召使いのスキールニルを求婚のために差し向ける。彼女は、スキールニルから11個の黄金の林檎ドラウプニルを贈られてもフレイの愛を拒んだが、スキールニルは最終的には呪いのルーン文字を刻むと脅したため、ようやく「バリの森」でフレイと会うことに同意した。
この物語は「天と地の聖婚」を表していると考えられている。つまり、冬の凍った大地の中に閉じ込められていた生命が、春に暖かな光を浴びて甦ることの象徴であるという解釈である。また2人が会う「バリの森」の「バリ」(en)は、「バル」(大麦)が語源であろうと考えられている。〔『北欧の神話』116頁。〕
== 脚注 ==



== 参考文献 ==

* V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
* 山室静『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』筑摩書房〈世界の神話 8〉、1982年、ISBN 978-4-480-32908-0。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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