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ニオス湖 : ウィキペディア日本語版
ニオス湖[におすこ]

ニオス湖(ニオスこ, )はカメルーン北西州に所在する火口湖である。カメルーン火山列上の活火山であるオク山の頂上に位置する。火山岩が形成した天然ダムが湖水を堰きとめている。
湖底の地下にはマグマ溜まりがあり、湖水中に二酸化炭素 (CO2) を放出している。このような形で二酸化炭素を含有する湖は、ニオス湖のほかには、同じくカメルーンのマヌーン湖英語版ルワンダキブ湖の2例しかない。1986年8月21日湖水爆発を起こしたニオス湖から大規模な二酸化炭素の雲が発生し、近隣の村落の住民1,800人および家畜3,500頭が犠牲となった。その後対応策として、湖底に5本のパイプを通し、そこから地表へ直接ガスを抜くという構想を描いた。現時点では、5本のパイプのうち1本が完成している。
今日では、天然ダムの劣化による脅威も生じている。地すべりがけ崩れなどによってダムが決壊した場合、ナイジェリアに至るまでの村々を飲み込む洪水が発生するものと予想されている。
== 形成の過程 ==
オク火山帯英語版に位置するニオス湖の外周はほぼ円形のマールであり、溶岩流が地下水によって急激に冷やされたことによる爆発孔が元となっている。ニオス湖のマールは400年ほど前の噴火の際に形成されたと考えられており、周囲長1,800m、深さ208mである〔Smithsonian Institution Global Volcanism Program Website, 1999〕。この地域では数百年前から火山活動が活発であり、プレートテクトニクスによって南アメリカアフリカが分断された約1億1千年前から、やや緩やかではあるものの西アフリカもまた少しずつ浮き上がりつつある。この動きはムベレ地溝帯英語版として知られており、地殻の膨張のため、カメルーンを貫く一本の線に沿ってマグマが地表に湧き出してくる。カメルーン山もまたこの断層にある。ニオス湖は古い溶岩流と火砕流の残骸に囲まれている。
湖水は火山岩からなる天然ダムによってせきとめられている。もっとも狭隘なところでは、壁面の高さが40m、幅が45mほどである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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