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ナイトラス・オキサイド・システム : ミニ英和和英辞書
ナイトラス・オキサイド・システム[とらす]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

トラス : [とらす]
 (n) truss, (n) truss

ナイトラス・オキサイド・システム : ウィキペディア日本語版
ナイトラス・オキサイド・システム[とらす]
ナイトラス・オキサイド・システム (英:Nitrous Oxide Systems、NOS) とは、ナイトラス・オキサイド(亜酸化窒素(笑気ガス/N2O))と呼ばれるガスをエンジン内部に噴射するシステムのこと。元々は第二次大戦中にドイツ空軍航空機用に開発されたシステム(→GM-1)で、エンジン冷却と高高度での出力低下を抑えるために用いられていた。
== 概要 ==
亜酸化窒素は高温下で以下のように乖離する。
:2 N2O → 2N2 + O2
この亜酸化窒素をエンジン内に噴射すると、エンジンの燃焼に伴う高温により乖離して、遊離した酸素ガソリンの燃焼を助ける。空気(窒素:酸素=4:1)が気体5分子で1分子の酸素を持っていることと比較して、反応前の2分子から結果的に1分子の酸素を取り出しているため、もしも吸気を完全に亜酸化窒素に代替した場合には、空気と比べて、一定の吸気量に対し酸素分圧が2.5倍になる。酸素分圧を高めることにより同排気量でより多くの燃料を燃焼させるという点では、(酸素分圧を選択的に高めるわけではないが)空気を一様に加圧して吸気させるスーパーチャージャーターボチャージャーなどの過給器も、これと類似したシステムである。
高圧液化されたN2Oが気化する際は約-60度で周囲の熱を奪うため、過給器に見られるエンジンの加熱を抑制でき、かつ吸気温度の低下により空気の圧縮率も約1.1倍程度向上する。吸気冷却という意味ではインタークーラーと類似した効果が得られる。また、燃焼とは別に、インタークーラーに向けて吹き付けることにより、インタークーラーの冷却効率を上げる手法も存在する。理論的には、同排気量の場合、通常時のエンジンに対して約247.5 %の出力が得られる計算になるが、実際には吸気を補うものであり、吸気の全てを置き換えるものではないので約150 %程度の出力となると言われている。
基本システムは3種類の方式に分類される。
*ドライショット:N2Oガスのみを吸気管もしくはインテークマニホールドに噴射する方式。ガスのみを噴射するので、パワーアップの上限が低い(燃料が足りなくなるため)。
* ウエットショット:N2Oガスと同時に燃料も噴射する方式。N2O・燃料それぞれの噴射量を調整して、理想的なA/F(空燃比)を実現できる。一番メジャーな方式である。
* ダイレクトポート(ショット):システムはウエットショットと同様であるが、各シリンダー毎に噴射口を設ける方式。単純に噴射量を多く取れる上、シリンダー毎に同一量を噴射できるので、燃焼状態を均一にできるというメリットもある。パワーの上限が非常に高いうえ、エンジンコンディションを管理しやすいので、競技用途では100 %この方式が採用されている。
上記以外の方式としては、
* 基本はドライショットだが、純正インジェクターの噴射時間を延長することによってウエットと同等の出力を実現する方式(VENOM・NXマキシマイザーなど)
* 燃調や点火時期・噴射タイミングなどをフルコン(FコンVプロ・モーテックなど)で制御し、総合的にマネジメントする方式
* 後付けのオプションユニットにより、噴射時に点火時期・燃調を制御させる方式(NOS/NXオプションパーツ・MSDなど)など、さまざまな「亜種」が存在する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ナイトラス・オキサイド・システム」の詳細全文を読む




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